イタリア文法の記事一覧

  • 6.2 ci

    ci は、いくつかの異なる意味を持つ特殊な代名詞です。文の中では、前に出てきた語句を受けたり、場所を表したりする働きをします。

    まず ci は、「そこに」「そこへ」 という意味で使われることがあります。これは多くの場合、a + 場所 の内容を受けます。

    Vado a Roma.
    私はローマへ行く。

    Ci vado.
    そこへ行く。

    この場合 a Roma の代わりに ci が使われています。

    同様に

    Vai al ristorante?
    あなたはレストランへ行きますか。

    Sì, ci vado.
    はい、そこへ行きます。

    このように ci は場所を指す代名詞として使われることがあります。

    次に ci は、a + 物事 の内容を受けることもあります。

    Pensi a questo problema?
    あなたはこの問題について考えていますか。

    Ci penso.
    それについて考えています。

    ここでは a questo problemaci が受けています。

    さらに ci は、noi(私たち) に対応する代名詞として使われることもあります。

    Marco ci vede.
    マルコは私たちを見る。

    この場合 ci は「私たちを」という意味になります。

    また ci は、慣用的な表現の中でもよく使われます。

    Ci sono molti studenti.
    多くの学生がいます。

    ここでは ci sono が「〜がある/いる」という意味を表しています。

    ci は通常、動詞の前 に置かれます。

    Ci vado domani.
    明日そこへ行きます。

    ただし、不定詞や命令形では 動詞の後ろに付く ことがあります。

    Voglio andarci.
    そこへ行きたい。

    Portaci Marco.
    マルコをそこへ連れて行きなさい。

    このように ci は、場所を表したり、前置詞 a を伴う表現の内容を受けたり、また「私たち」を表したりする多くの働きを持つ重要な代名詞です。


  • 第7章 関係代名詞

    7.1 che

    che はイタリア語で最もよく使われる 関係代名詞(pronome relativo) です。関係代名詞は、前に出てきた名詞を受けて、その名詞について説明する節を導く働きをします。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Ho un amico.
    私は友人がいる。

    Questo amico vive a Roma.
    この友人はローマに住んでいる。

    この二つの文を一つにまとめると次のようになります。

    Ho un amico che vive a Roma.
    私はローマに住んでいる友人がいる。

    ここで cheamico を受けており、「〜する」という説明を続ける役割を持っています。

    もう一つ例を見てみましょう。

    Leggo il libro.
    私はその本を読む。

    Tu mi hai dato il libro.
    あなたは私にその本をくれた。

    この二つの文を結ぶと

    Leggo il libro che mi hai dato.
    私はあなたがくれた本を読んでいる。

    このように che は、先行詞(説明される名詞)を受けて、その名詞についての説明を続ける節を導きます。

    che は次のような特徴を持っています。

    ・性や数によって形が変化しない
    ・主語としても目的語としても使える

    例えば

    La ragazza che canta è mia sorella.
    歌っている少女は私の妹です。

    ここでは che主語 の働きをしています。

    また

    Il libro che leggo è interessante.
    私が読んでいる本は面白い。

    ここでは che目的語 の働きをしています。

    このように che は、関係代名詞の中でも最も基本的で頻繁に使われる語です。文章を自然につなげるために重要な役割を持っています。


  • 7.2 cui

    cui はイタリア語の 関係代名詞(pronome relativo) の一つで、主に 前置詞とともに使われる という特徴があります。多くの場合、日本語では「〜に」「〜で」「〜について」「〜の」などと訳されます。

    まず、基本的な例を見てみましょう。

    La città in cui vivo è bella.
    私が住んでいる町は美しい。

    ここでは

    vivo in questa città
    私はこの町に住んでいる

    という関係があり、in + cui という形になっています。

    次の例を見てみましょう。

    La persona a cui parlo è il professore.
    私が話している相手はその先生です。

    ここでは

    parlo a questa persona
    私はこの人に話している

    という関係があり、a cui が使われています。

    さらに別の例を見てみます。

    Il libro di cui parli è interessante.
    あなたが話している本は面白い。

    ここでは

    parli di questo libro
    あなたはこの本について話している

    という関係があり、di cui が使われています。

    このように cui は通常、次のような形で使われます。

    a cui
    〜に

    di cui
    〜の/〜について

    in cui
    〜で

    con cui
    〜と

    per cui
    〜のために

    cui性や数によって形が変化しない という特徴があります。また通常、先行詞の後ろに置かれます。

    La casa in cui abito è vecchia.
    私が住んでいる家は古い。

    このように cui は、前置詞を伴う関係を表すときに使われる重要な関係代名詞です。文章の中で名詞とその説明を結びつける役割を持っています。


  • 7.3 chi

    chi はイタリア語の 関係代名詞(pronome relativo) の一つで、「〜する人」「〜する者」という意味を表します。英語の whoeverthe one who に近い働きをします。

    chi の特徴は、先行詞(前に出てくる名詞)を必要としない ことです。つまり、名詞を言わなくても「〜する人」という意味を表すことができます。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Chi studia impara.
    勉強する人は学ぶ。

    ここでは chi が「勉強する人」という意味になっています。

    もう一つ例を見てみます。

    Chi lavora guadagna.
    働く人は稼ぐ。

    このように chi は「〜する人」という意味で使われます。

    また、目的語として使われることもあります。

    Aiuto chi ha bisogno.
    私は助けを必要としている人を助ける。

    ここでは chi ha bisogno が「必要としている人」という意味になっています。

    さらに、前置詞とともに使われることもあります。

    Parlo con chi voglio.
    私は話したい人と話す。

    このように chi は、「〜する人」という意味を持つ関係代名詞であり、特定の人を指すのではなく 一般的な人や不特定の人 を表す場合によく使われます。文章の中で人を一般的に表す便利な表現です。


  • 第8章 前置詞

    8.1 基本前置詞

    前置詞(preposizioni) は、名詞や代名詞の前に置かれ、語と語の関係を示す語です。日本語の「〜に」「〜で」「〜から」「〜の」などに相当します。

    イタリア語で最も基本的な前置詞は次の七つです。

    di
    a
    da
    in
    con
    su
    per

    これらを 基本前置詞(preposizioni semplici) と呼びます。

    まず di は「〜の」「〜について」などの意味を表します。

    il libro di Marco
    マルコの本

    Parlo di questo problema.
    私はこの問題について話します。

    次に a は「〜へ」「〜に」という意味を表します。

    Vado a Roma.
    私はローマへ行きます。

    Do il libro a Maria.
    私はマリアに本をあげます。

    da は「〜から」「〜のところへ」などの意味を表します。

    Vengo da Milano.
    私はミラノから来ます。

    Vado dal medico.
    私は医者のところへ行きます。

    in は「〜の中に」「〜で」という意味で使われます。

    Vivo in Italia.
    私はイタリアに住んでいます。

    Metto il libro in borsa.
    私は本をかばんに入れます。

    con は「〜と一緒に」という意味を表します。

    Vengo con Marco.
    私はマルコと一緒に来ます。

    su は「〜の上に」「〜について」という意味を表します。

    Il gatto è sul tavolo.
    猫はテーブルの上にいます。

    per は「〜のために」「〜へ向かって」などの意味を表します。

    Parto per Roma.
    私はローマへ出発します。

    Questo regalo è per te.
    この贈り物はあなたのためです。

    このように、前置詞は名詞や代名詞と結びつき、文の中で語と語の関係を示す重要な役割を持っています。イタリア語の文を理解するうえで、基本前置詞の意味と使い方を覚えることが重要です。


  • 8.2 前置詞と冠詞の結合

    イタリア語では、前置詞定冠詞が一緒に使われるとき、しばしば一つの形に結合します。これを 前置詞と冠詞の結合形(preposizioni articolate) と呼びます。

    結合する前置詞は主に次のものです。

    di
    a
    da
    in
    su

    これらが il, lo, la, l’, i, gli, le などの定冠詞と結びつくと、新しい形になります。

    まず di + 冠詞 の場合を見てみましょう。

    di + il → del
    di + lo → dello
    di + la → della
    di + l’ → dell’
    di + i → dei
    di + gli → degli
    di + le → delle

    例えば

    il libro del professore
    その教授の本

    la porta della casa
    その家のドア

    次に a + 冠詞 の場合です。

    a + il → al
    a + lo → allo
    a + la → alla
    a + l’ → all’
    a + i → ai
    a + gli → agli
    a + le → alle

    例を見てみましょう。

    Vado al mercato.
    私は市場へ行きます。

    Parlo agli studenti.
    私は学生たちに話します。

    次に da + 冠詞 の場合です。

    da + il → dal
    da + lo → dallo
    da + la → dalla
    da + l’ → dall’
    da + i → dai
    da + gli → dagli
    da + le → dalle

    例えば

    Vengo dal medico.
    私は医者のところから来ます。

    また insu も同様に冠詞と結合します。

    in + il → nel
    su + il → sul

    Vivo nel centro della città.
    私は町の中心に住んでいます。

    Il gatto è sul tavolo.
    猫はテーブルの上にいます。

    このように、イタリア語では前置詞と冠詞が自然に結びついて一つの語のように使われます。これらの結合形は非常に頻繁に使われるため、基本的な形を覚えておくことが重要です。


  • 第9章 副詞

    9.1 副詞の役割

    副詞(avverbi) は、動詞、形容詞、他の副詞、または文全体を修飾して、意味をより詳しく説明する語です。日本語では「速く」「とても」「ここで」などに相当します。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Lui parla lentamente.
    彼はゆっくり話す。

    この文では lentamente(ゆっくり) が動詞 parla を修飾しており、話し方を説明しています。

    副詞は、形容詞を修飾することもあります。

    Questo libro è molto interessante.
    この本はとても面白い。

    ここでは molto(とても)interessante(面白い) を修飾しています。

    さらに、副詞は他の副詞を修飾することもあります。

    Lui parla molto bene.
    彼はとても上手に話す。

    この場合、moltobene を強めています。

    また、副詞は文全体の意味を補足することもあります。

    Probabilmente arriverà domani.
    おそらく彼は明日到着するでしょう。

    ここでは probabilmente(おそらく) が文全体の意味を修飾しています。

    副詞は通常、動詞の近く、または 文の前後 に置かれます。

    Lui parla bene italiano.
    彼はイタリア語を上手に話す。

    Domani partiamo.
    私たちは明日出発する。

    このように、副詞は動作の様子、程度、時間、場所などを説明し、文の意味をより具体的にする役割を持っています。


  • 9.2 -mente 副詞

    イタリア語では、多くの副詞が 形容詞に -mente を付けて 作られます。これは英語の -ly(slowly, clearly など)に相当する形です。

    作り方の基本は、女性形の形容詞 + mente です。

    例えば次のようになります。

    lento(遅い)
    lenta(女性形)
    lentamente
    ゆっくりと

    chiaro(明確な)
    chiara
    chiaramente
    明確に

    rapido(速い)
    rapida
    rapidamente
    速く

    このように、まず形容詞を 女性単数形 にしてから -mente を付けます。

    例文を見てみましょう。

    Lui parla lentamente.
    彼はゆっくり話す。

    Lei spiega chiaramente.
    彼女は明確に説明する。

    Il treno parte rapidamente.
    列車は速く出発する。

    また、-le で終わる形容詞の場合は、最後の -e を落として -mente を付けます。

    facile(簡単な)
    facilmente
    簡単に

    possibile(可能な)
    possibilmente
    可能であれば

    Capisco facilmente.
    私は簡単に理解できる。

    このように -mente を使うことで、多くの副詞を規則的に作ることができます。イタリア語では非常に頻繁に使われるため、形容詞から副詞を作る基本的な方法として覚えておくことが重要です。


  • 9.3 場所

    場所を表す副詞(avverbi di luogo) は、動作が行われる場所や方向を示す副詞です。日本語では「ここ」「そこ」「上に」「外に」などに相当します。

    まず、よく使われる場所の副詞を見てみましょう。

    qui
    ここに

    qua
    ここに


    そこに


    あそこに

    dentro
    中に

    fuori
    外に

    sopra
    上に

    sotto
    下に

    davanti
    前に

    dietro
    後ろに

    例えば次のように使います。

    Vieni qui.
    ここへ来なさい。

    Il gatto è fuori.
    猫は外にいる。

    Il libro è sopra il tavolo.
    本は机の上にある。

    場所を表す副詞の中には、方向を表す語もあります。

    qui
    ここへ


    そこへ


    あそこへ

    Vengo lì domani.
    私は明日そこへ行く。

    また、場所を表す副詞は 前置詞とともに使われる こともあります。

    da qui
    ここから

    di là
    向こう側に

    fin qui
    ここまで

    Vengo da qui.
    私はここから来る。

    このように、場所を表す副詞は、動作がどこで行われるか、またはどの方向へ向かうかを示す語であり、日常会話でも頻繁に使われる重要な表現です。


  • 9.4 時

    時を表す副詞(avverbi di tempo) は、動作が いつ行われるか、または どのくらいの頻度で行われるか を示す副詞です。日本語の「今」「昨日」「すぐに」「いつも」などに相当します。

    まず、よく使われる時の副詞を見てみましょう。

    ora

    adesso

    oggi
    今日

    ieri
    昨日

    domani
    明日

    sempre
    いつも

    spesso
    しばしば

    qualche volta
    時々

    raramente
    めったに〜ない

    mai
    決して〜ない

    例文を見てみましょう。

    Parto domani.
    私は明日出発する。

    Oggi lavoro molto.
    今日はよく働く。

    Lui arriva sempre tardi.
    彼はいつも遅れて来る。

    また、時を表す副詞は 文の前動詞の近く に置かれることが多いです。

    Domani partiamo.
    私たちは明日出発する。

    Partiamo domani.
    私たちは明日出発する。

    どちらの語順でも意味はほぼ同じですが、文頭に置くと時間を強調することがあります。

    さらに、頻度を表す副詞 も時の副詞の一種です。

    sempre
    いつも

    spesso
    よく

    a volte
    時々

    raramente
    めったに

    Vado spesso a Roma.
    私はよくローマへ行く。

    Lei arriva sempre puntuale.
    彼女はいつも時間通りに到着する。

    このように、時を表す副詞は、動作の時間や頻度を示し、文の意味をより具体的にする重要な役割を持っています。