イタリア文法の記事一覧

  • 11.5 c’è / ci sono

    c’èci sono は、「〜がある」「〜がいる」という意味を表す表現です。英語の there is / there are に相当します。物や人の存在を述べるときに使われます。

    この表現は ci + essere からできています。

    まず c’è は単数の場合に使われます。

    C’è un libro sul tavolo.
    机の上に本が一冊ある。

    C’è un ristorante qui vicino.
    この近くにレストランがある。

    次に ci sono は複数の場合に使われます。

    Ci sono molti studenti.
    多くの学生がいる。

    Ci sono tre bar nella piazza.
    広場には三つのバーがある。

    このように

    c’è → 単数
    ci sono → 複数

    という使い分けになります。

    疑問文では語順が変わることがあります。

    C’è un problema?
    問題がありますか。

    Ci sono studenti qui?
    ここに学生はいますか。

    また否定文では non を使います。

    Non c’è tempo.
    時間がない。

    Non ci sono negozi qui.
    ここには店がない。

    このように c’è / ci sono は、物や人の存在を表す基本的な表現であり、日常会話でも非常によく使われます。


  • 第12章 現在形

    12.1 規則動詞

    イタリア語の動詞は、語尾によって三つのグループに分けられます。

    • -are 動詞
    • -ere 動詞
    • -ire 動詞

    これらのうち、決まった規則に従って活用するものを 規則動詞(verbi regolari) と呼びます。


    12.1.1 -are 動詞

    -are 動詞 は、イタリア語で最も多い動詞のグループです。例えば次のような動詞があります。

    parlare
    話す

    studiare
    勉強する

    lavorare
    働く

    現在形を作るときは、-are を取り除いて語幹を残し、現在形の語尾を付けます。

    例として parlare(話す) を見てみましょう。

    主語活用
    ioparlo
    tuparli
    lui / leiparla
    noiparliamo
    voiparlate
    loroparlano

    例文を見てみましょう。

    Parlo italiano.
    私はイタリア語を話す。

    Tu lavori molto.
    君はよく働く。

    Studiamo italiano.
    私たちはイタリア語を勉強する。

    このように -are 動詞 は、語幹に次の語尾を付けて現在形を作ります。

    -o
    -i
    -a
    -iamo
    -ate
    -ano

    このパターンは多くの動詞に共通しており、イタリア語の動詞活用の基本となります。


  • 12.1.2 -ere 動詞

    -ere 動詞 は、イタリア語の三つの動詞グループのうちの一つです。規則動詞の場合、語尾 -ere を取り除いて語幹を作り、そこに現在形の語尾を付けて活用します。

    例えば leggere(読む)vendere(売る) などがあります。

    まず leggere(読む) の現在形を見てみましょう。

    主語活用
    ioleggo
    tuleggi
    lui / leilegge
    noileggiamo
    voileggete
    loroleggono

    例文を見てみましょう。

    Leggo un libro.
    私は本を読む。

    Tu leggi il giornale.
    君は新聞を読む。

    Noi leggiamo molto.
    私たちはよく読む。

    次に vendere(売る) の例を見てみます。

    主語活用
    iovendo
    tuvendi
    lui / leivende
    noivendiamo
    voivendete
    lorovendono

    例文

    Vendo libri.
    私は本を売る。

    Vendiamo molti prodotti.
    私たちは多くの商品を売る。

    このように -ere 動詞 の現在形の語尾は次の通りです。

    -o
    -i
    -e
    -iamo
    -ete
    -ono

    ただし -ere 動詞には不規則動詞が多い という特徴があります。そのため、よく使われる動詞については個別に覚える必要があります。


  • 12.1.3 -ire 動詞

    -ire 動詞 は、イタリア語の三つの動詞グループのうちの一つです。規則動詞の場合、語尾 -ire を取り除いて語幹を作り、現在形の語尾を付けて活用します。

    例えば aprire(開ける)dormire(眠る) などがあります。

    まず aprire(開ける) の現在形を見てみましょう。

    主語活用
    ioapro
    tuapri
    lui / leiapre
    noiapriamo
    voiaprite
    loroaprono

    例文を見てみましょう。

    Apro la porta.
    私はドアを開ける。

    Tu apri la finestra.
    君は窓を開ける。

    Apriamo il negozio.
    私たちは店を開ける。

    次に dormire(眠る) の例を見てみます。

    主語活用
    iodormo
    tudormi
    lui / leidorme
    noidormiamo
    voidormite
    lorodormono

    Dormo bene.
    私はよく眠る。

    I bambini dormono.
    子どもたちは眠っている。

    -ire 動詞 の現在形の語尾は次の通りです。

    -o
    -i
    -e
    -iamo
    -ite
    -ono

    ただし、-ire 動詞の中には -isc- を挿入するタイプ(capire → capisco など)もあります。このタイプの動詞については、次の節で説明します。


  • 12.2 不規則動詞

    イタリア語には、一定の規則に従って活用する 規則動詞(verbi regolari) のほかに、語幹や語尾が規則通りに変化しない 不規則動詞(verbi irregolari) があります。これらの動詞は形が個別に変化するため、基本的な活用を覚える必要があります。

    まず、よく使われる不規則動詞の一つである andare(行く) を見てみましょう。

    主語活用
    iovado
    tuvai
    lui / leiva
    noiandiamo
    voiandate
    lorovanno

    例文

    Vado a Roma.
    私はローマへ行く。

    Andiamo al ristorante.
    私たちはレストランへ行く。

    次に venire(来る) を見てみましょう。

    主語活用
    iovengo
    tuvieni
    lui / leiviene
    noiveniamo
    voivenite
    lorovengono

    Vengo domani.
    私は明日来る。

    Loro vengono presto.
    彼らはすぐ来る。

    もう一つ例を見てみましょう。fare(する) です。

    主語活用
    iofaccio
    tufai
    lui / leifa
    noifacciamo
    voifate
    lorofanno

    Faccio il lavoro.
    私は仕事をする。

    Facciamo un viaggio.
    私たちは旅行をする。

    このように、不規則動詞では語幹や語尾が規則通りに変化しない場合があります。日常会話で頻繁に使われる動詞に不規則なものが多いため、基本的な動詞については活用を覚えておくことが重要です。


  • 第13章 動詞の重要表現

    13.1 助動詞(volere / potere / dovere / sapere)

    イタリア語では、volere(〜したい)potere(〜できる)dovere(〜しなければならない)sapere(〜できる・知っている) などの動詞が、他の動詞の不定詞と結びついて使われることが多くあります。これらは一般に 助動詞(verbi modali) と呼ばれます。

    これらの動詞は、通常 助動詞 + 不定詞 の形で使われます。

    Voglio partire.
    私は出発したい。

    Posso entrare?
    入ってもいいですか。

    Devo studiare.
    私は勉強しなければならない。

    So guidare.
    私は運転できる。


    volere(〜したい)

    volere は「〜したい」「望む」という意味を表します。

    主語活用
    iovoglio
    tuvuoi
    lui / leivuole
    noivogliamo
    voivolete
    lorovogliono

    Voglio mangiare.
    私は食べたい。

    Vogliamo partire domani.
    私たちは明日出発したい。


    potere(〜できる)

    potere は「〜できる」「〜してもよい」という意味を表します。

    主語活用
    ioposso
    tupuoi
    lui / leipuò
    noipossiamo
    voipotete
    loropossono

    Posso entrare?
    入ってもよいですか。

    Puoi aiutarmi?
    私を手伝えますか。


    dovere(〜しなければならない)

    dovere は義務や必要を表します。

    主語活用
    iodevo
    tudevi
    lui / leideve
    noidobbiamo
    voidovete
    lorodevono

    Devo lavorare.
    私は働かなければならない。

    Dobbiamo studiare molto.
    私たちはよく勉強しなければならない。


    sapere(〜できる)

    sapere は能力や技能を表す場合、「〜できる」という意味になります。

    主語活用
    ioso
    tusai
    lui / leisa
    noisappiamo
    voisapete
    lorosanno

    So parlare italiano.
    私はイタリア語を話すことができる。

    Sai guidare?
    君は運転できる?


    このように volere、potere、dovere、sapere は、他の動詞の不定詞と結びついて使われる重要な動詞です。日常会話でも非常に頻繁に使われるため、基本的な活用と用法を覚えることが重要です。


  • 13.2 再帰動詞

    再帰動詞(verbi riflessivi) は、主語の行為が 主語自身に向かう 動詞です。日本語では「〜する」「自分で〜する」といった意味になることが多く、英語の wash oneself などに近い表現です。

    再帰動詞は通常、再帰代名詞 を伴って使われます。再帰代名詞は次の通りです。

    mi
    ti
    si
    ci
    vi
    si

    これらは主語に応じて使い分けられます。

    例として lavarsi(自分を洗う) を見てみましょう。

    主語活用
    iomi lavo
    tuti lavi
    lui / leisi lava
    noici laviamo
    voivi lavate
    lorosi lavano

    例文を見てみましょう。

    Mi lavo le mani.
    私は手を洗う。

    Ti alzi presto.
    君は早く起きる。

    Si sveglia alle sette.
    彼は7時に起きる。

    再帰動詞は日常生活の行動を表すときによく使われます。

    alzarsi
    起きる

    lavarsi
    体を洗う

    vestirsi
    服を着る

    svegliarsi
    目を覚ます

    例文

    Mi alzo alle sette.
    私は7時に起きる。

    Ci vestiamo rapidamente.
    私たちはすぐに服を着る。

    再帰代名詞は通常 動詞の前 に置かれます。

    ただし、不定詞や命令形では 動詞の後ろに付く ことがあります。

    Voglio lavarmi.
    私は体を洗いたい。

    Alzati!
    起きなさい。

    このように、再帰動詞は主語自身に向かう動作を表す動詞であり、日常会話でも頻繁に使われる重要な動詞のグループです。


  • 13.3 使役動詞 fare

    fare は基本的には「する」「作る」という意味の動詞ですが、 使役表現(fare + 不定詞) を作るときには 「〜させる」 という意味になります。 英語の makehave に近い表現です。

    基本の形は次の通りです。

    fare + 不定詞

    例を見てみましょう。

    Faccio studiare Marco.
    私はマルコに勉強させる。

    Faccio riparare la macchina.
    私は車を修理させる。

    このように fare の後に動詞の不定詞を置くことで、「〜させる」という意味になります。


    人に〜させる場合

    人を表す語がある場合には、通常 a を使います。

    Faccio leggere il libro a Marco.
    私はマルコにその本を読ませる。

    Facciamo studiare i bambini.
    私たちは子どもたちに勉強させる。


    〜してもらう(依頼)

    この表現は 「人に〜してもらう」 という意味でも使われます。

    Faccio tagliare i capelli.
    私は髪を切ってもらう。

    Faccio riparare l’orologio.
    私は時計を修理してもらう。


    命令・依頼の意味

    また、命令や指示の意味で使われることもあります。

    Fammi vedere.
    見せてください。

    Fallo subito.
    それをすぐにしなさい。


    このように fare + 不定詞 の形は、 「〜させる」「〜してもらう」 という意味を表す重要な表現です。 日常会話でもよく使われるため、基本的な使い方を理解しておくことが大切です。


  • 13.4 知覚動詞

    知覚動詞(verbi di percezione) は、見る、聞く、感じる など、人間の感覚によって何かを知覚することを表す動詞です。イタリア語では主に次のような動詞があります。

    vedere
    見る

    guardare
    見る、見つめる

    sentire
    聞く、感じる

    ascoltare
    聞く(注意して聞く)

    udire
    聞く(やや文語的)

    osservare
    観察する

    これらの動詞は、しばしば 不定詞 とともに使われ、「〜するのを見る」「〜するのを聞く」という意味になります。

    例を見てみましょう。

    Vedo Marco entrare.
    私はマルコが入るのを見る。

    Sento qualcuno parlare.
    私は誰かが話すのを聞く。

    Guardo i bambini giocare.
    私は子どもたちが遊ぶのを見る。

    このように、知覚動詞 + 人 + 不定詞 の形で使われることがあります。

    また、知覚動詞は通常の動詞としても使われます。

    Vedo la casa.
    私はその家を見る。

    Ascolto la musica.
    私は音楽を聞く。

    それぞれの動詞には次のような違いがあります。

    vedere
    単に「見る」

    guardare
    注意して「見る」「見つめる」

    sentire
    音が耳に入る「聞こえる」

    ascoltare
    意識して「聞く」

    例えば

    Sento un rumore.
    私は音が聞こえる。

    Ascolto la musica.
    私は音楽を聞く。

    このように、知覚動詞は人の感覚を表す動詞であり、日常会話でも頻繁に使われる重要な動詞です。


  • 13.5 非人称表現

    非人称表現(espressioni impersonali) は、特定の主語を示さずに、一般的な状況や状態を表す表現です。日本語では「〜である」「〜することが必要だ」「〜と言われている」などの形になります。

    イタリア語では、三人称単数形の動詞 を使って非人称の意味を表すことが多くあります。

    例えば次のような表現があります。

    È necessario studiare.
    勉強することが必要である。

    È importante capire.
    理解することが重要である。

    È difficile parlare italiano.
    イタリア語を話すのは難しい。

    このように è + 形容詞 + 不定詞 の形で、一般的な判断や状況を表すことができます。

    また、bisogna という表現もよく使われます。これは 「〜する必要がある」 という意味です。

    Bisogna studiare molto.
    よく勉強しなければならない。

    Bisogna partire presto.
    早く出発する必要がある。

    さらに、si を使って一般的な意味を表すこともあります。

    In Italia si mangia bene.
    イタリアではよく食べる(=食事がおいしい)。

    Qui si parla italiano.
    ここではイタリア語が話される。

    このように非人称表現では、特定の人を主語にせず、一般的な状況や事実を述べることができます。日常会話や文章でも頻繁に使われる重要な表現です。


    13.5.1 非人称の si

    イタリア語では si を使って、特定の主語を示さずに「人は〜する」「一般に〜する」という意味を表すことができます。これを 非人称の si(si impersonale) と呼びます。英語では people, one, they などで表される内容に近い表現です。

    基本の形は次の通りです。

    si + 動詞(三人称単数)

    例を見てみましょう。

    In Italia si mangia bene.
    イタリアではよく食べる(=食事がおいしい)。

    Qui si parla italiano.
    ここではイタリア語が話される。

    In questo ristorante si beve buon vino.
    このレストランでは良いワインを飲む。

    このように si を使うことで、「誰かが〜する」という意味を、主語を明示せずに表すことができます。

    また、再帰動詞の場合は ci が使われます。

    Ci si alza presto.
    人は早く起きる。

    ここでは

    si + si alza

    とならないように ci si の形になります。

    このように 非人称の si は、一般的な習慣や社会の状況を述べるときによく使われる表現です。日常会話や説明文などで非常に頻繁に使われます。