イタリア文法の記事一覧

  • 4.7 基数詞

    基数詞(numeri cardinali) は、数量や数を表す語です。日本語の「一、二、三」や英語の one, two, three に相当します。基数詞は、物の数や順序を表すときに基本となる語です。

    まず、基本的な数詞を見てみましょう。

    0 zero
    1 uno
    2 due
    3 tre
    4 quattro
    5 cinque
    6 sei
    7 sette
    8 otto
    9 nove
    10 dieci

    11から19までは次のようになります。

    11 undici
    12 dodici
    13 tredici
    14 quattordici
    15 quindici
    16 sedici
    17 diciassette
    18 diciotto
    19 diciannove

    次に、十の単位です。

    20 venti
    30 trenta
    40 quaranta
    50 cinquanta
    60 sessanta
    70 settanta
    80 ottanta
    90 novanta

    21や22のような数は、十の数と一の数を組み合わせて作ります。

    21 ventuno
    22 ventidue

    ただし、unootto が続く場合には、語尾の母音が落ちることがあります。

    ventuno
    21

    ventotto
    28

    同様に

    trentuno
    31

    trentotto
    38

    などの形になります。

    さらに大きな数としては次のような語があります。

    100 cento
    1,000 mille
    1,000,000 milione

    例えば

    cento libri
    100冊の本

    mille persone
    1000人

    のように使われます。

    基数詞は通常、修飾する名詞の前に置かれます。

    due libri
    二冊の本

    tre case
    三軒の家

    このように、基数詞は数量を表すときに使われる基本的な語です。日常生活でも頻繁に使われるため、まず基本的な数詞を覚えることが重要です。


  • 4.8 序数詞

    序数詞(numeri ordinali) は、順序や順位を表す語です。日本語の「第一、第二、第三」や、英語の first, second, third に相当します。序数詞は、物事の順番を示すときに使われます。

    まず、基本的な序数詞を見てみましょう。

    1° primo
    2° secondo
    3° terzo
    4° quarto
    5° quinto
    6° sesto
    7° settimo
    8° ottavo
    9° nono
    10° decimo

    例えば次のように使います。

    il primo giorno
    最初の日

    la seconda pagina
    二番目のページ

    il terzo piano
    三階

    序数詞は形容詞の一種であり、修飾する名詞の に一致します。例えば primo は次のように変化します。

    primo
    第一の(男性単数)

    prima
    第一の(女性単数)

    primi
    第一の(男性複数)

    prime
    第一の(女性複数)

    例を見てみましょう。

    il primo capitolo
    第一章

    la prima volta
    最初の回

    i primi giorni
    最初の数日

    le prime pagine
    最初のページ

    11以上の序数詞は、多くの場合、基数詞に -esimo を付けて作ることができます。

    undicesimo
    第十一

    dodicesimo
    第十二

    ventesimo
    第二十

    例えば

    il ventesimo secolo
    二十世紀

    のように使います。

    また、日付を表す場合には、通常 一日だけ序数詞 が使われます。

    il primo maggio
    5月1日

    それ以外の日は基数詞が使われます。

    il due maggio
    5月2日

    このように序数詞は、順序や位置を表すときに用いられる語であり、形容詞として名詞と一致する形をとることが特徴です。


  • 4.9 日付

    イタリア語で日付を表すときには、通常 定冠詞+基数詞+月名 の形を用います。

    例えば次のように言います。

    il due maggio
    5月2日

    il dieci ottobre
    10月10日

    このように、日付では 基数詞(cardinali) を使うのが一般的です。

    ただし、1日だけは例外で、基数詞ではなく 序数詞 primo が使われます。

    il primo maggio
    5月1日

    この形は日常会話でも文章でも同じように使われます。

    次に、主な月の名前を見てみましょう。

    gennaio 1月
    febbraio 2月
    marzo 3月
    aprile 4月
    maggio 5月
    giugno 6月
    luglio 7月
    agosto 8月
    settembre 9月
    ottobre 10月
    novembre 11月
    dicembre 12月

    例えば次のような表現になります。

    il venti marzo
    3月20日

    il quindici agosto
    8月15日

    また、日付に を加える場合は次のように言います。

    il venti marzo duemilaventiquattro
    2024年3月20日

    文章では数字で書くことも多く、その場合は

    20 marzo 2024

    のように表されます。

    このように、イタリア語の日付表現では、1日だけ序数詞を用い、それ以外は基数詞を使うという特徴があります。また、月名は通常小文字で書かれる点にも注意が必要です。


  • 4.10 時刻

    イタリア語で時刻を表すときには、基本的に essere(〜である) を用いて表現します。英語の It is ~ o’clock. にあたる表現です。

    例えば次のように言います。

    Sono le due.
    2時です。

    Sono le tre.
    3時です。

    このように、通常は sono le + 数字 の形を用います。

    ただし 1時だけは例外で、単数形が使われます。

    È l’una.
    1時です。

    次に、分を表す言い方を見てみましょう。

    Sono le due e cinque.
    2時5分です。

    Sono le tre e dieci.
    3時10分です。

    15分は特別な表現で un quarto(4分の1) を使うことがあります。

    Sono le tre e un quarto.
    3時15分です。

    30分は mezza(半分) を使うことがあります。

    Sono le quattro e mezza.
    4時30分です。

    また、次の時刻までの残り時間で表すこともできます。その場合は meno(〜前) を使います。

    Sono le cinque meno dieci.
    5時10分前(4時50分)です。

    Sono le sei meno un quarto.
    6時15分前(5時45分)です。

    さらに、時間帯を示す場合には次のような語が使われます。

    di mattina

    del pomeriggio
    午後

    di sera
    夕方・夜

    di notte
    夜中

    例えば

    Sono le due di pomeriggio.
    午後2時です。

    Sono le nove di sera.
    夜9時です。

    このように、イタリア語では sono le + 数字 を基本として時刻を表します。また、un quarto(15分)mezza(30分)meno(〜前) などの表現もよく使われます。


  • 第5章 人称代名詞

    5.1 主語人称代名詞

    主語人称代名詞(pronomi personali soggetto) は、文の主語として用いられる代名詞です。英語の I, you, he, she, we などに相当します。

    イタリア語の主語人称代名詞は次の通りです。

    io 私は
    tu 君は(親しい相手)
    lui 彼は
    lei 彼女は
    Lei あなたは(敬称)
    noi 私たちは
    voi あなたたちは
    loro 彼らは/彼女たちは

    例えば次のような文があります。

    Io studio italiano.
    私はイタリア語を勉強しています。

    Tu lavori oggi.
    君は今日働きます。

    Lui vive a Roma.
    彼はローマに住んでいます。

    Lei insegna italiano.
    彼女はイタリア語を教えています。

    Noi partiamo domani.
    私たちは明日出発します。

    Voi capite la lezione.
    あなたたちはその授業を理解しています。

    Loro arrivano presto.
    彼らは早く到着します。

    ただし、イタリア語では 動詞の活用によって主語が分かることが多いため、主語人称代名詞は省略されることがよくあります。

    Studio italiano.
    私はイタリア語を勉強しています。

    Andiamo a Roma.
    私たちはローマへ行きます。

    このように、主語人称代名詞は 強調する場合や、主語を明確にしたい場合 に使われることが多くあります。

    また、丁寧な呼びかけでは Lei が使われます。

    Lei parla italiano?
    あなたはイタリア語を話しますか。

    この Lei は文法上は三人称単数として扱われるため、動詞も三人称単数の形になります。

    このように、主語人称代名詞は文の主語を表す基本的な語ですが、イタリア語では動詞の形によって主語が明確になるため、実際の会話では省略されることが多いという特徴があります。


  • 5.2 目的語代名詞

    目的語代名詞(pronomi personali complemento) は、動詞の目的語となる名詞の代わりに用いられる代名詞です。英語の me, him, her, us などに相当します。イタリア語では、目的語代名詞は 直接目的語代名詞間接目的語代名詞 に分けられます。

    まず 直接目的語代名詞(pronomi diretti) を見てみましょう。これは「〜を」という意味を表し、動詞の直接の対象を示します。

    mi 私を
    ti 君を
    lo 彼を/それを(男性)
    la 彼女を/それを(女性)
    ci 私たちを
    vi あなたたちを
    li 彼らを(男性)
    le 彼女たちを(女性)

    例を見てみましょう。

    Vedo Marco.
    私はマルコを見る。

    この文で Marco を代名詞にすると次のようになります。

    Lo vedo.
    私は彼を見る。

    もう一つ例を見てみましょう。

    Compro la macchina.
    私はその車を買う。

    これを代名詞で表すと

    La compro.
    私はそれを買う。

    このように、直接目的語代名詞は通常 動詞の前 に置かれます。

    次に 間接目的語代名詞(pronomi indiretti) を見てみましょう。これは「〜に」という意味を表します。

    mi 私に
    ti 君に
    gli 彼に
    le 彼女に
    ci 私たちに
    vi あなたたちに
    gli 彼らに/彼女たちに

    例を見てみましょう。

    Do un libro a Maria.
    私はマリアに本をあげる。

    これを代名詞で表すと

    Le do un libro.
    私は彼女に本をあげる。

    また

    Scrivo a Marco.
    私はマルコに手紙を書く。

    Gli scrivo.
    私は彼に書く。

    このように、目的語代名詞は 名詞の繰り返しを避けるために使われる重要な語 です。会話や文章の中で頻繁に使われるため、基本的な形と使い方を理解しておくことが重要です。


  • 5.2.1 直接目的語

    直接目的語(complemento oggetto diretto) は、動詞の行為が 直接向けられる対象 を表します。日本語では多くの場合「〜を」という形で表されます。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Vedo Marco.
    私はマルコを見る。

    この文では Marco が「見る」という動作の対象になっており、これが 直接目的語 です。

    もう一つ例を見てみます。

    Compro un libro.
    私は本を買う。

    この文では un libro が「買う」という動作の対象であり、直接目的語になります。

    直接目的語は、通常 前置詞を伴わずに動詞の後ろに置かれる のが特徴です。

    Leggo il giornale.
    私は新聞を読む。

    Mangio una mela.
    私はリンゴを食べる。

    直接目的語を代名詞で表すときには、直接目的語代名詞 を用います。直接目的語代名詞は通常 動詞の前 に置かれます。

    例を見てみましょう。

    Vedo Marco.
    私はマルコを見る。

    Marco を代名詞にすると

    Lo vedo.
    私は彼を見る。

    同様に

    Compro la macchina.
    私はその車を買う。

    これを代名詞にすると

    La compro.
    私はそれを買う。

    直接目的語代名詞は次の通りです。

    mi 私を
    ti 君を
    lo 彼を/それを(男性)
    la 彼女を/それを(女性)
    ci 私たちを
    vi あなたたちを
    li 彼らを
    le 彼女たちを

    このように、直接目的語は動詞の行為が直接向けられる対象を表す要素であり、イタリア語の文の構造を理解するうえで重要な役割を持っています。


  • 5.2.2 間接目的語

    間接目的語(complemento oggetto indiretto) は、動作が 誰に向けられるか を表す語で、日本語では多くの場合「〜に」に当たります。イタリア語では通常 前置詞 a を伴って表されます。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Do un libro a Maria.
    私はマリアに本をあげる。

    この文では a Maria が「誰に本をあげるのか」を示しており、これが 間接目的語 です。

    もう一つ例を見てみます。

    Scrivo a Marco.
    私はマルコに書く。

    ここでも a Marco が間接目的語になります。

    間接目的語は、代名詞で表すことができます。これを 間接目的語代名詞(pronomi indiretti) と呼びます。主な形は次の通りです。

    mi 私に
    ti 君に
    gli 彼に
    le 彼女に
    ci 私たちに
    vi あなたたちに
    gli 彼らに/彼女たちに

    例を見てみましょう。

    Do un libro a Maria.
    私はマリアに本をあげる。

    これを代名詞で表すと

    Le do un libro.
    私は彼女に本をあげる。

    また

    Scrivo a Marco.
    私はマルコに書く。

    代名詞を使うと

    Gli scrivo.
    私は彼に書く。

    このように、間接目的語代名詞も通常 動詞の前 に置かれます。

    また、話し言葉では複数の gli(彼らに/彼女たちに)の代わりに gli を使うことがありますが、より丁寧な文章では loro を用いることもあります。

    Do il libro a loro.
    私は彼らにその本を渡す。

    このように、間接目的語は「誰に」「誰のために」という関係を表す重要な要素であり、イタリア語の文の理解において重要な役割を持っています。


  • 5.3 代名詞の結合

    イタリア語では、直接目的語代名詞間接目的語代名詞 が同時に使われることがあります。このとき二つの代名詞は別々に置かれるのではなく、一定の形で結合して一つのまとまりになります。 これを 代名詞の結合(combinazione dei pronomi) と呼びます。

    まず基本的な語順は次の通りです。

    間接目的語代名詞 + 直接目的語代名詞

    例えば次の文を見てみましょう。

    Do il libro a Maria.
    私はマリアにその本をあげる。

    ここで
    Maria → le(彼女に)
    il libro → lo(それを)

    となりますが、二つの代名詞はそのまま並べるのではなく、形が変わります。

    le + lo → glielo

    したがって文は次のようになります。

    Glielo do.
    私はそれを彼女にあげる。

    同様にいくつかの例を見てみましょう。

    Do il libro a Marco.
    私はマルコにその本をあげる。

    Glielo do.
    私はそれを彼にあげる。

    Porto le chiavi a Maria.
    私はマリアに鍵を持っていく。

    Gliele porto.
    私はそれらを彼女に持っていく。

    代名詞の結合では、間接目的語代名詞 mi, ti, gli, le, ci, vi は、結合すると me, te, glie, ce, ve の形になります。

    その後に直接目的語代名詞が続きます。

    例えば

    me + lo → me lo
    te + la → te la
    ce + li → ce li

    例を見てみましょう。

    Mi dai il libro.
    君は私にその本をくれる。

    Me lo dai.
    君はそれを私にくれる。

    また

    Ti mando la lettera.
    私は君にその手紙を送る。

    Te la mando.
    私はそれを君に送る。

    このように、イタリア語では二つの目的語代名詞が同時に使われる場合、一定の形で結合して使われます。会話や文章でもよく使われる表現であり、文の構造を理解するうえで重要なポイントになります。


  • 第6章 特殊代名詞

    6.1 ne

    ne はイタリア語の中でも重要な代名詞で、前に出てきた語句の代わりをする働きを持ちます。多くの場合、di を伴う表現の内容を受けて使われます。日本語では「それについて」「それを」「そのうちのいくつか」などと訳されることがあります。

    まず、数量を表す表現で使われる場合を見てみましょう。

    Compri molte mele?
    たくさんリンゴを買いますか。

    Ne compro tre.
    そのうち三つ買います。

    ここでは mele の代わりに ne が使われています。

    もう一つ例を見てみます。

    Hai libri italiani?
    イタリア語の本を持っていますか。

    Ne ho due.
    二冊持っています。

    このように ne は「そのうちのいくつか」という意味で使われることがあります。

    次に、di を伴う表現の内容を受ける場合があります。

    Parli di questo libro?
    あなたはこの本について話していますか。

    Sì, ne parlo spesso.
    はい、それについてよく話します。

    ここでは di questo librone が受けています。

    さらに di + 人 の意味でも使われます。

    Che pensi di Marco?
    マルコについてどう思いますか。

    Ne penso bene.
    彼について良く思っています。

    ne は通常、動詞の前 に置かれます。

    Ne voglio due.
    そのうち二つ欲しい。

    ただし、不定詞や命令形では 動詞の後ろに付く ことがあります。

    Voglio comprarne due.
    そのうち二つ買いたい。

    Damene uno.
    それを一つください。

    このように ne は、「〜について」「そのうちの〜」「それを」といった意味を表す非常に便利な代名詞であり、イタリア語では頻繁に使われる重要な表現です。