非人称表現(espressioni impersonali) は、特定の主語を示さずに、一般的な状況や状態を表す表現です。日本語では「〜である」「〜することが必要だ」「〜と言われている」などの形になります。
イタリア語では、三人称単数形の動詞 を使って非人称の意味を表すことが多くあります。
例えば次のような表現があります。
È necessario studiare.
勉強することが必要である。
È importante capire.
理解することが重要である。
È difficile parlare italiano.
イタリア語を話すのは難しい。
このように è + 形容詞 + 不定詞 の形で、一般的な判断や状況を表すことができます。
また、bisogna という表現もよく使われます。これは 「〜する必要がある」 という意味です。
Bisogna studiare molto.
よく勉強しなければならない。
Bisogna partire presto.
早く出発する必要がある。
さらに、si を使って一般的な意味を表すこともあります。
In Italia si mangia bene.
イタリアではよく食べる(=食事がおいしい)。
Qui si parla italiano.
ここではイタリア語が話される。
このように非人称表現では、特定の人を主語にせず、一般的な状況や事実を述べることができます。日常会話や文章でも頻繁に使われる重要な表現です。
13.5.1 非人称の si
イタリア語では si を使って、特定の主語を示さずに「人は〜する」「一般に〜する」という意味を表すことができます。これを 非人称の si(si impersonale) と呼びます。英語では people, one, they などで表される内容に近い表現です。
基本の形は次の通りです。
si + 動詞(三人称単数)
例を見てみましょう。
In Italia si mangia bene.
イタリアではよく食べる(=食事がおいしい)。
Qui si parla italiano.
ここではイタリア語が話される。
In questo ristorante si beve buon vino.
このレストランでは良いワインを飲む。
このように si を使うことで、「誰かが〜する」という意味を、主語を明示せずに表すことができます。
また、再帰動詞の場合は ci が使われます。
Ci si alza presto.
人は早く起きる。
ここでは
si + si alza
とならないように ci si の形になります。
このように 非人称の si は、一般的な習慣や社会の状況を述べるときによく使われる表現です。日常会話や説明文などで非常に頻繁に使われます。