5.3 代名詞の結合

イタリア語では、直接目的語代名詞間接目的語代名詞 が同時に使われることがあります。このとき二つの代名詞は別々に置かれるのではなく、一定の形で結合して一つのまとまりになります。 これを 代名詞の結合(combinazione dei pronomi) と呼びます。

まず基本的な語順は次の通りです。

間接目的語代名詞 + 直接目的語代名詞

例えば次の文を見てみましょう。

Do il libro a Maria.
私はマリアにその本をあげる。

ここで
Maria → le(彼女に)
il libro → lo(それを)

となりますが、二つの代名詞はそのまま並べるのではなく、形が変わります。

le + lo → glielo

したがって文は次のようになります。

Glielo do.
私はそれを彼女にあげる。

同様にいくつかの例を見てみましょう。

Do il libro a Marco.
私はマルコにその本をあげる。

Glielo do.
私はそれを彼にあげる。

Porto le chiavi a Maria.
私はマリアに鍵を持っていく。

Gliele porto.
私はそれらを彼女に持っていく。

代名詞の結合では、間接目的語代名詞 mi, ti, gli, le, ci, vi は、結合すると me, te, glie, ce, ve の形になります。

その後に直接目的語代名詞が続きます。

例えば

me + lo → me lo
te + la → te la
ce + li → ce li

例を見てみましょう。

Mi dai il libro.
君は私にその本をくれる。

Me lo dai.
君はそれを私にくれる。

また

Ti mando la lettera.
私は君にその手紙を送る。

Te la mando.
私はそれを君に送る。

このように、イタリア語では二つの目的語代名詞が同時に使われる場合、一定の形で結合して使われます。会話や文章でもよく使われる表現であり、文の構造を理解するうえで重要なポイントになります。


の記事一覧へ