6.1 ne
ne はイタリア語の中でも重要な代名詞で、前に出てきた語句の代わりをする働きを持ちます。多くの場合、di を伴う表現の内容を受けて使われます。日本語では「それについて」「それを」「そのうちのいくつか」などと訳されることがあります。
まず、数量を表す表現で使われる場合を見てみましょう。
Compri molte mele?
たくさんリンゴを買いますか。
Ne compro tre.
そのうち三つ買います。
ここでは mele の代わりに ne が使われています。
もう一つ例を見てみます。
Hai libri italiani?
イタリア語の本を持っていますか。
Ne ho due.
二冊持っています。
このように ne は「そのうちのいくつか」という意味で使われることがあります。
次に、di を伴う表現の内容を受ける場合があります。
Parli di questo libro?
あなたはこの本について話していますか。
Sì, ne parlo spesso.
はい、それについてよく話します。
ここでは di questo libro を ne が受けています。
さらに di + 人 の意味でも使われます。
Che pensi di Marco?
マルコについてどう思いますか。
Ne penso bene.
彼について良く思っています。
ne は通常、動詞の前 に置かれます。
Ne voglio due.
そのうち二つ欲しい。
ただし、不定詞や命令形では 動詞の後ろに付く ことがあります。
Voglio comprarne due.
そのうち二つ買いたい。
Damene uno.
それを一つください。
このように ne は、「〜について」「そのうちの〜」「それを」といった意味を表す非常に便利な代名詞であり、イタリア語では頻繁に使われる重要な表現です。