イタリア文法の記事一覧

  • 9.5 程度

    程度を表す副詞(avverbi di grado) は、形容詞や副詞、または動詞の意味を強めたり弱めたりして、どの程度であるか を示す副詞です。日本語の「とても」「かなり」「少し」などに相当します。

    よく使われる程度の副詞には次のようなものがあります。

    molto
    とても

    tanto
    非常に

    troppo
    あまりにも

    abbastanza
    十分に

    poco
    あまり〜ない/少し

    piuttosto
    かなり

    quasi
    ほとんど

    例えば次のように使われます。

    Questo libro è molto interessante.
    この本はとても面白い。

    Lei parla molto bene italiano.
    彼女はイタリア語をとても上手に話す。

    Questo esercizio è troppo difficile.
    この練習は難しすぎる。

    また、abbastanza は「十分に」「かなり」という意味で使われます。

    La stanza è abbastanza grande.
    その部屋は十分に大きい。

    poco は程度が小さいことを表します。

    Lui lavora poco.
    彼はあまり働かない。

    このように、程度を表す副詞は、形容詞や副詞の意味を強めたり弱めたりして、表現をより具体的にする働きを持っています。イタリア語の日常会話でも非常によく使われる重要な副詞です。


  • 第10章 比較

    10.1 比較級

    比較級は、二つのものを比べて「より〜だ」「〜ほど…ではない」「〜と同じくらい…だ」という関係を表す表現です。イタリア語では主に più(より多く)や meno(より少なく)を使って比較を表します。


    10.1.1 優等比較

    優等比較(comparativo di maggioranza) は、「AはBより〜だ」という意味を表します。英語の more … than に相当します。

    基本の形は次の通りです。

    più + 形容詞 / 副詞 + di / che

    例を見てみましょう。

    Marco è più alto di Luca.
    マルコはルカより背が高い。

    Questo libro è più interessante di quello.
    この本はあの本より面白い。

    Lui lavora più velocemente di me.
    彼は私より速く働く。

    このように、通常は di を使って比較の対象を示します。

    ただし、次のような場合には che が使われます。

    1. 同じ主語の二つの性質を比べるとき
    2. 数詞や前置詞句を比較するとき

    例を見てみましょう。

    Questo libro è più interessante che difficile.
    この本は難しいというより面白い。

    Lui lavora più di notte che di giorno.
    彼は昼より夜に多く働く。

    このように、優等比較では più を使って「より〜だ」という意味を表します。比較の対象を示すときには通常 di を用いますが、文の構造によって che が使われる場合もあります。


  • 10.1.2 劣等比較

    劣等比較(comparativo di minoranza) は、「AはBほど〜ではない」「AはBより〜でない」という意味を表す比較です。英語の less … than に相当します。

    基本の形は次の通りです。

    meno + 形容詞 / 副詞 + di / che

    例を見てみましょう。

    Marco è meno alto di Luca.
    マルコはルカほど背が高くない。

    Questo libro è meno interessante di quello.
    この本はあの本ほど面白くない。

    Lui lavora meno velocemente di me.
    彼は私ほど速く働かない。

    このように meno を用いることで、「より少ない」「より〜でない」という意味を表します。

    比較の対象を示す場合には通常 di が使われます。

    ただし、優等比較と同様に、次のような場合には che が使われます。

    ・同じ主語の二つの性質を比較するとき
    ・前置詞句や数詞などを比較するとき

    例を見てみましょう。

    Questo libro è meno difficile che interessante.
    この本は面白いというよりは難しくない。

    Lui lavora meno di notte che di giorno.
    彼は夜より昼の方が多く働く。

    このように、劣等比較では meno を用いて「〜ほどではない」「より少ない」という意味を表します。優等比較と同様に、比較の対象を示す際には di または che が使われます。


  • 10.1.3 同等比較

    同等比較(comparativo di uguaglianza) は、「AはBと同じくらい〜だ」という意味を表します。英語の as … as に相当する表現です。

    基本の形は次の通りです。

    così + 形容詞 / 副詞 + come
    または
    tanto + 形容詞 / 副詞 + quanto

    例を見てみましょう。

    Marco è così alto come Luca.
    マルコはルカと同じくらい背が高い。

    Questo libro è così interessante come quello.
    この本はあの本と同じくらい面白い。

    Lui lavora tanto quanto me.
    彼は私と同じくらい働く。

    また、形容詞では tanto が名詞と一致する形で使われることがあります。

    Ho tanti libri quanti te.
    私はあなたと同じくらい多くの本を持っている。

    さらに、日常会話では come の代わりに quanto が使われることもあります。

    Lei è bella quanto sua sorella.
    彼女は姉と同じくらい美しい。

    このように、同等比較では così … cometanto … quanto を用いて、二つのものが同じ程度であることを表します。


  • 10.2 最上級

    最上級は、ある集団の中で「最も〜だ」という意味を表す表現です。イタリア語では 相対最上級絶対最上級 の二つの形があります。


    10.2.1 相対最上級

    相対最上級(superlativo relativo) は、「〜の中で最も…」「一番…」という意味を表します。英語の the most …the least … に相当します。

    基本の形は次の通りです。

    定冠詞 + più + 形容詞 + di / tra / fra

    例を見てみましょう。

    Marco è il più alto della classe.
    マルコはクラスで一番背が高い。

    Questo è il libro più interessante del corso.
    これはその講座の中で最も面白い本です。

    このように più を用いて「最も〜」という意味を表します。

    また、「最も〜でない」という意味の場合には meno を使います。

    定冠詞 + meno + 形容詞

    Questo è il meno difficile degli esercizi.
    これは練習問題の中で一番難しくないものです。

    また、比較の範囲を示すときには ditrafra などが使われます。

    È il più famoso tra gli artisti italiani.
    彼はイタリアの芸術家の中で最も有名です。

    このように、相対最上級は ある集団の中での位置 を示す表現であり、「〜の中で最も…」という意味を表します。


  • 10.2.2 絶対最上級

    絶対最上級(superlativo assoluto) は、「非常に〜」「とても〜」という意味を表す形です。相対最上級のように「〜の中で最も」という比較を示すのではなく、程度が非常に高いことを表します。英語の veryextremely に近い意味になります。

    絶対最上級は、通常 形容詞の語幹に -issimo を付けて 作ります。

    例を見てみましょう。

    alto
    高い

    altissimo
    非常に高い

    buono
    良い

    buonissimo
    とても良い

    facile
    簡単な

    facilissimo
    非常に簡単な

    例文を見てみましょう。

    Questo libro è interessantissimo.
    この本はとても面白い。

    La città è bellissima.
    その町はとても美しい。

    Questo esercizio è facilissimo.
    この練習はとても簡単だ。

    また、絶対最上級は形容詞と同じように 性と数によって変化します。

    altissimo
    非常に高い(男性単数)

    altissima
    非常に高い(女性単数)

    altissimi
    非常に高い(男性複数)

    altissime
    非常に高い(女性複数)

    una città bellissima
    とても美しい町

    case bellissime
    とても美しい家々

    このように、絶対最上級は -issimo を付けることで「非常に〜」という強い程度を表す表現になります。日常会話でもよく使われる表現です。


  • 第11章 動詞の基本

    11.1 動詞とは何か

    動詞(verbo) は、文の中で 動作・状態・出来事 を表す語です。文の中心となる語であり、主語が何をするのか、どのような状態にあるのかを示します。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Marco studia italiano.
    マルコはイタリア語を勉強する。

    この文では studia(勉強する) が動詞です。動詞は、主語である Marco が行う動作を表しています。

    また、動詞は動作だけでなく、状態を表すこともあります。

    Lui è stanco.
    彼は疲れている。

    ここでは è(〜である) が動詞であり、主語の状態を表しています。

    イタリア語の動詞には 活用(coniugazione) があります。これは、主語や時制によって動詞の形が変化することを意味します。

    例えば動詞 parlare(話す) を見てみましょう。

    io parlo
    私は話す

    tu parli
    君は話す

    lui parla
    彼は話す

    このように、主語によって動詞の形が変わります。

    また、動詞は 時制 によっても形が変化します。

    Parlo italiano.
    私はイタリア語を話す。

    Parlavo italiano.
    私はイタリア語を話していた。

    Parlerò italiano.
    私はイタリア語を話すだろう。

    このように、動詞は文の中心となる語であり、主語の動作や状態、さらに時間の関係を表す重要な役割を持っています。イタリア語の文を理解するためには、動詞の働きと活用を理解することが不可欠です。


  • 11.2 自動詞と他動詞

    イタリア語の動詞は、その働きによって 自動詞(verbi intransitivi)他動詞(verbi transitivi) に分けることができます。この区別は、動詞が 直接目的語を取るかどうか によって決まります。

    まず 他動詞 を見てみましょう。
    他動詞は、動作の対象となる 直接目的語 を伴う動詞です。日本語では多くの場合「〜を」という形になります。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Leggo il libro.
    私はその本を読む。

    この文では leggo(読む) が動詞であり、il libro がその動作の対象です。このように直接目的語を取る動詞を 他動詞 と呼びます。

    もう一つ例を見てみましょう。

    Mangio una mela.
    私はリンゴを食べる。

    ここでは mangio が他動詞であり、una mela が直接目的語です。

    次に 自動詞 を見てみましょう。
    自動詞は、直接目的語を取らない動詞です。動作そのものや状態を表します。

    例えば

    Marco dorme.
    マルコは眠る。

    この文では dorme(眠る) という動作はありますが、その対象となる目的語はありません。このような動詞を 自動詞 と呼びます。

    もう一つ例を見てみましょう。

    Arrivo domani.
    私は明日到着する。

    この場合も、動作の対象はありません。

    ただし、自動詞でも 前置詞を伴う補語 を取ることがあります。

    Vado a Roma.
    私はローマへ行く。

    ここで a Roma は目的語ではなく、前置詞を伴う補語です。

    このように、イタリア語の動詞は 直接目的語を取るかどうか によって自動詞と他動詞に分けられます。この区別は、動詞の使い方や代名詞の使用にも関係するため、文法を理解するうえで重要なポイントです。


  • 基本動詞

    11.3 essere

    essere(〜である、〜にいる) は、イタリア語で最も基本的で重要な動詞の一つです。英語の be に相当します。この動詞は 状態、性質、存在、位置 などを表すときに使われます。

    まず、直説法現在の活用を見てみましょう。

    io sono
    私は〜である

    tu sei
    君は〜である

    lui / lei è
    彼/彼女は〜である

    noi siamo
    私たちは〜である

    voi siete
    あなたたちは〜である

    loro sono
    彼らは〜である

    例文を見てみましょう。

    Io sono studente.
    私は学生です。

    Lei è italiana.
    彼女はイタリア人です。

    Noi siamo stanchi.
    私たちは疲れています。

    また essere場所 を表すときにも使われます。

    Marco è a Roma.
    マルコはローマにいます。

    Il libro è sul tavolo.
    本は机の上にあります。

    さらに essere は、受け身複合時制 を作るときにも使われます。

    La porta è aperta.
    ドアは開いている。

    また essere は、いくつかの動詞の 近過去(passato prossimo) を作るときの 助動詞 としても使われます。

    Sono arrivato.
    私は到着した。

    このように essere は、状態や存在を表すだけでなく、イタリア語のさまざまな文法構造の中で重要な役割を持つ動詞です。そのため、活用と基本的な用法をしっかり覚えることが大切です。


  • 11.4 avere

    avere(持つ) は、イタリア語の基本動詞の一つで、英語の have に相当します。この動詞は主に 所有状態 を表すときに使われます。また、複合時制を作るときの 助動詞 としても重要な役割を持っています。

    まず、直説法現在の活用を見てみましょう。

    io ho
    私は持っている

    tu hai
    君は持っている

    lui / lei ha
    彼/彼女は持っている

    noi abbiamo
    私たちは持っている

    voi avete
    あなたたちは持っている

    loro hanno
    彼らは持っている

    例文を見てみましょう。

    Ho un libro.
    私は本を一冊持っている。

    Lei ha una casa a Roma.
    彼女はローマに家を持っている。

    Abbiamo molti amici.
    私たちは多くの友人を持っている。

    また avere は、いくつかの 感情や身体の状態 を表す表現でも使われます。

    Ho fame.
    私は空腹です。

    Ho sete.
    私は喉が渇いている。

    Abbiamo freddo.
    私たちは寒い。

    このような表現では、日本語では形容詞で表すことが多い状態でも、イタリア語では avere + 名詞 の形を使います。

    さらに avere は、複合時制 を作るときの助動詞としても重要です。

    Ho visto Marco.
    私はマルコを見た。

    Abbiamo finito il lavoro.
    私たちは仕事を終えた。

    このように avere は、所有を表すだけでなく、感情や状態を表す表現や、複合時制を作る助動詞としても使われる、非常に重要な動詞です。


  • 11.5 c’è / ci sono

    c’èci sono は、「〜がある」「〜がいる」という意味を表す表現です。英語の there is / there are に相当します。物や人の存在を述べるときに使われます。

    この表現は ci + essere からできています。

    まず c’è は単数の場合に使われます。

    C’è un libro sul tavolo.
    机の上に本が一冊ある。

    C’è un ristorante qui vicino.
    この近くにレストランがある。

    次に ci sono は複数の場合に使われます。

    Ci sono molti studenti.
    多くの学生がいる。

    Ci sono tre bar nella piazza.
    広場には三つのバーがある。

    このように

    c’è → 単数
    ci sono → 複数

    という使い分けになります。

    疑問文では語順が変わることがあります。

    C’è un problema?
    問題がありますか。

    Ci sono studenti qui?
    ここに学生はいますか。

    また否定文では non を使います。

    Non c’è tempo.
    時間がない。

    Non ci sono negozi qui.
    ここには店がない。

    このように c’è / ci sono は、物や人の存在を表す基本的な表現であり、日常会話でも非常によく使われます。


  • 第12章 現在形

    12.1 規則動詞

    イタリア語の動詞は、語尾によって三つのグループに分けられます。

    • -are 動詞
    • -ere 動詞
    • -ire 動詞

    これらのうち、決まった規則に従って活用するものを 規則動詞(verbi regolari) と呼びます。


    12.1.1 -are 動詞

    -are 動詞 は、イタリア語で最も多い動詞のグループです。例えば次のような動詞があります。

    parlare
    話す

    studiare
    勉強する

    lavorare
    働く

    現在形を作るときは、-are を取り除いて語幹を残し、現在形の語尾を付けます。

    例として parlare(話す) を見てみましょう。

    主語活用
    ioparlo
    tuparli
    lui / leiparla
    noiparliamo
    voiparlate
    loroparlano

    例文を見てみましょう。

    Parlo italiano.
    私はイタリア語を話す。

    Tu lavori molto.
    君はよく働く。

    Studiamo italiano.
    私たちはイタリア語を勉強する。

    このように -are 動詞 は、語幹に次の語尾を付けて現在形を作ります。

    -o
    -i
    -a
    -iamo
    -ate
    -ano

    このパターンは多くの動詞に共通しており、イタリア語の動詞活用の基本となります。


  • 12.1.2 -ere 動詞

    -ere 動詞 は、イタリア語の三つの動詞グループのうちの一つです。規則動詞の場合、語尾 -ere を取り除いて語幹を作り、そこに現在形の語尾を付けて活用します。

    例えば leggere(読む)vendere(売る) などがあります。

    まず leggere(読む) の現在形を見てみましょう。

    主語活用
    ioleggo
    tuleggi
    lui / leilegge
    noileggiamo
    voileggete
    loroleggono

    例文を見てみましょう。

    Leggo un libro.
    私は本を読む。

    Tu leggi il giornale.
    君は新聞を読む。

    Noi leggiamo molto.
    私たちはよく読む。

    次に vendere(売る) の例を見てみます。

    主語活用
    iovendo
    tuvendi
    lui / leivende
    noivendiamo
    voivendete
    lorovendono

    例文

    Vendo libri.
    私は本を売る。

    Vendiamo molti prodotti.
    私たちは多くの商品を売る。

    このように -ere 動詞 の現在形の語尾は次の通りです。

    -o
    -i
    -e
    -iamo
    -ete
    -ono

    ただし -ere 動詞には不規則動詞が多い という特徴があります。そのため、よく使われる動詞については個別に覚える必要があります。


  • 12.1.3 -ire 動詞

    -ire 動詞 は、イタリア語の三つの動詞グループのうちの一つです。規則動詞の場合、語尾 -ire を取り除いて語幹を作り、現在形の語尾を付けて活用します。

    例えば aprire(開ける)dormire(眠る) などがあります。

    まず aprire(開ける) の現在形を見てみましょう。

    主語活用
    ioapro
    tuapri
    lui / leiapre
    noiapriamo
    voiaprite
    loroaprono

    例文を見てみましょう。

    Apro la porta.
    私はドアを開ける。

    Tu apri la finestra.
    君は窓を開ける。

    Apriamo il negozio.
    私たちは店を開ける。

    次に dormire(眠る) の例を見てみます。

    主語活用
    iodormo
    tudormi
    lui / leidorme
    noidormiamo
    voidormite
    lorodormono

    Dormo bene.
    私はよく眠る。

    I bambini dormono.
    子どもたちは眠っている。

    -ire 動詞 の現在形の語尾は次の通りです。

    -o
    -i
    -e
    -iamo
    -ite
    -ono

    ただし、-ire 動詞の中には -isc- を挿入するタイプ(capire → capisco など)もあります。このタイプの動詞については、次の節で説明します。


  • 12.2 不規則動詞

    イタリア語には、一定の規則に従って活用する 規則動詞(verbi regolari) のほかに、語幹や語尾が規則通りに変化しない 不規則動詞(verbi irregolari) があります。これらの動詞は形が個別に変化するため、基本的な活用を覚える必要があります。

    まず、よく使われる不規則動詞の一つである andare(行く) を見てみましょう。

    主語活用
    iovado
    tuvai
    lui / leiva
    noiandiamo
    voiandate
    lorovanno

    例文

    Vado a Roma.
    私はローマへ行く。

    Andiamo al ristorante.
    私たちはレストランへ行く。

    次に venire(来る) を見てみましょう。

    主語活用
    iovengo
    tuvieni
    lui / leiviene
    noiveniamo
    voivenite
    lorovengono

    Vengo domani.
    私は明日来る。

    Loro vengono presto.
    彼らはすぐ来る。

    もう一つ例を見てみましょう。fare(する) です。

    主語活用
    iofaccio
    tufai
    lui / leifa
    noifacciamo
    voifate
    lorofanno

    Faccio il lavoro.
    私は仕事をする。

    Facciamo un viaggio.
    私たちは旅行をする。

    このように、不規則動詞では語幹や語尾が規則通りに変化しない場合があります。日常会話で頻繁に使われる動詞に不規則なものが多いため、基本的な動詞については活用を覚えておくことが重要です。


  • 第13章 動詞の重要表現

    13.1 助動詞(volere / potere / dovere / sapere)

    イタリア語では、volere(〜したい)potere(〜できる)dovere(〜しなければならない)sapere(〜できる・知っている) などの動詞が、他の動詞の不定詞と結びついて使われることが多くあります。これらは一般に 助動詞(verbi modali) と呼ばれます。

    これらの動詞は、通常 助動詞 + 不定詞 の形で使われます。

    Voglio partire.
    私は出発したい。

    Posso entrare?
    入ってもいいですか。

    Devo studiare.
    私は勉強しなければならない。

    So guidare.
    私は運転できる。


    volere(〜したい)

    volere は「〜したい」「望む」という意味を表します。

    主語活用
    iovoglio
    tuvuoi
    lui / leivuole
    noivogliamo
    voivolete
    lorovogliono

    Voglio mangiare.
    私は食べたい。

    Vogliamo partire domani.
    私たちは明日出発したい。


    potere(〜できる)

    potere は「〜できる」「〜してもよい」という意味を表します。

    主語活用
    ioposso
    tupuoi
    lui / leipuò
    noipossiamo
    voipotete
    loropossono

    Posso entrare?
    入ってもよいですか。

    Puoi aiutarmi?
    私を手伝えますか。


    dovere(〜しなければならない)

    dovere は義務や必要を表します。

    主語活用
    iodevo
    tudevi
    lui / leideve
    noidobbiamo
    voidovete
    lorodevono

    Devo lavorare.
    私は働かなければならない。

    Dobbiamo studiare molto.
    私たちはよく勉強しなければならない。


    sapere(〜できる)

    sapere は能力や技能を表す場合、「〜できる」という意味になります。

    主語活用
    ioso
    tusai
    lui / leisa
    noisappiamo
    voisapete
    lorosanno

    So parlare italiano.
    私はイタリア語を話すことができる。

    Sai guidare?
    君は運転できる?


    このように volere、potere、dovere、sapere は、他の動詞の不定詞と結びついて使われる重要な動詞です。日常会話でも非常に頻繁に使われるため、基本的な活用と用法を覚えることが重要です。


  • 13.2 再帰動詞

    再帰動詞(verbi riflessivi) は、主語の行為が 主語自身に向かう 動詞です。日本語では「〜する」「自分で〜する」といった意味になることが多く、英語の wash oneself などに近い表現です。

    再帰動詞は通常、再帰代名詞 を伴って使われます。再帰代名詞は次の通りです。

    mi
    ti
    si
    ci
    vi
    si

    これらは主語に応じて使い分けられます。

    例として lavarsi(自分を洗う) を見てみましょう。

    主語活用
    iomi lavo
    tuti lavi
    lui / leisi lava
    noici laviamo
    voivi lavate
    lorosi lavano

    例文を見てみましょう。

    Mi lavo le mani.
    私は手を洗う。

    Ti alzi presto.
    君は早く起きる。

    Si sveglia alle sette.
    彼は7時に起きる。

    再帰動詞は日常生活の行動を表すときによく使われます。

    alzarsi
    起きる

    lavarsi
    体を洗う

    vestirsi
    服を着る

    svegliarsi
    目を覚ます

    例文

    Mi alzo alle sette.
    私は7時に起きる。

    Ci vestiamo rapidamente.
    私たちはすぐに服を着る。

    再帰代名詞は通常 動詞の前 に置かれます。

    ただし、不定詞や命令形では 動詞の後ろに付く ことがあります。

    Voglio lavarmi.
    私は体を洗いたい。

    Alzati!
    起きなさい。

    このように、再帰動詞は主語自身に向かう動作を表す動詞であり、日常会話でも頻繁に使われる重要な動詞のグループです。


  • 13.3 使役動詞 fare

    fare は基本的には「する」「作る」という意味の動詞ですが、 使役表現(fare + 不定詞) を作るときには 「〜させる」 という意味になります。 英語の makehave に近い表現です。

    基本の形は次の通りです。

    fare + 不定詞

    例を見てみましょう。

    Faccio studiare Marco.
    私はマルコに勉強させる。

    Faccio riparare la macchina.
    私は車を修理させる。

    このように fare の後に動詞の不定詞を置くことで、「〜させる」という意味になります。


    人に〜させる場合

    人を表す語がある場合には、通常 a を使います。

    Faccio leggere il libro a Marco.
    私はマルコにその本を読ませる。

    Facciamo studiare i bambini.
    私たちは子どもたちに勉強させる。


    〜してもらう(依頼)

    この表現は 「人に〜してもらう」 という意味でも使われます。

    Faccio tagliare i capelli.
    私は髪を切ってもらう。

    Faccio riparare l’orologio.
    私は時計を修理してもらう。


    命令・依頼の意味

    また、命令や指示の意味で使われることもあります。

    Fammi vedere.
    見せてください。

    Fallo subito.
    それをすぐにしなさい。


    このように fare + 不定詞 の形は、 「〜させる」「〜してもらう」 という意味を表す重要な表現です。 日常会話でもよく使われるため、基本的な使い方を理解しておくことが大切です。


  • 13.4 知覚動詞

    知覚動詞(verbi di percezione) は、見る、聞く、感じる など、人間の感覚によって何かを知覚することを表す動詞です。イタリア語では主に次のような動詞があります。

    vedere
    見る

    guardare
    見る、見つめる

    sentire
    聞く、感じる

    ascoltare
    聞く(注意して聞く)

    udire
    聞く(やや文語的)

    osservare
    観察する

    これらの動詞は、しばしば 不定詞 とともに使われ、「〜するのを見る」「〜するのを聞く」という意味になります。

    例を見てみましょう。

    Vedo Marco entrare.
    私はマルコが入るのを見る。

    Sento qualcuno parlare.
    私は誰かが話すのを聞く。

    Guardo i bambini giocare.
    私は子どもたちが遊ぶのを見る。

    このように、知覚動詞 + 人 + 不定詞 の形で使われることがあります。

    また、知覚動詞は通常の動詞としても使われます。

    Vedo la casa.
    私はその家を見る。

    Ascolto la musica.
    私は音楽を聞く。

    それぞれの動詞には次のような違いがあります。

    vedere
    単に「見る」

    guardare
    注意して「見る」「見つめる」

    sentire
    音が耳に入る「聞こえる」

    ascoltare
    意識して「聞く」

    例えば

    Sento un rumore.
    私は音が聞こえる。

    Ascolto la musica.
    私は音楽を聞く。

    このように、知覚動詞は人の感覚を表す動詞であり、日常会話でも頻繁に使われる重要な動詞です。


  • 13.5 非人称表現

    非人称表現(espressioni impersonali) は、特定の主語を示さずに、一般的な状況や状態を表す表現です。日本語では「〜である」「〜することが必要だ」「〜と言われている」などの形になります。

    イタリア語では、三人称単数形の動詞 を使って非人称の意味を表すことが多くあります。

    例えば次のような表現があります。

    È necessario studiare.
    勉強することが必要である。

    È importante capire.
    理解することが重要である。

    È difficile parlare italiano.
    イタリア語を話すのは難しい。

    このように è + 形容詞 + 不定詞 の形で、一般的な判断や状況を表すことができます。

    また、bisogna という表現もよく使われます。これは 「〜する必要がある」 という意味です。

    Bisogna studiare molto.
    よく勉強しなければならない。

    Bisogna partire presto.
    早く出発する必要がある。

    さらに、si を使って一般的な意味を表すこともあります。

    In Italia si mangia bene.
    イタリアではよく食べる(=食事がおいしい)。

    Qui si parla italiano.
    ここではイタリア語が話される。

    このように非人称表現では、特定の人を主語にせず、一般的な状況や事実を述べることができます。日常会話や文章でも頻繁に使われる重要な表現です。


    13.5.1 非人称の si

    イタリア語では si を使って、特定の主語を示さずに「人は〜する」「一般に〜する」という意味を表すことができます。これを 非人称の si(si impersonale) と呼びます。英語では people, one, they などで表される内容に近い表現です。

    基本の形は次の通りです。

    si + 動詞(三人称単数)

    例を見てみましょう。

    In Italia si mangia bene.
    イタリアではよく食べる(=食事がおいしい)。

    Qui si parla italiano.
    ここではイタリア語が話される。

    In questo ristorante si beve buon vino.
    このレストランでは良いワインを飲む。

    このように si を使うことで、「誰かが〜する」という意味を、主語を明示せずに表すことができます。

    また、再帰動詞の場合は ci が使われます。

    Ci si alza presto.
    人は早く起きる。

    ここでは

    si + si alza

    とならないように ci si の形になります。

    このように 非人称の si は、一般的な習慣や社会の状況を述べるときによく使われる表現です。日常会話や説明文などで非常に頻繁に使われます。


  • 13.5.2 受動の si

    イタリア語では si を使って、受け身の意味を表すことができます。これを 受動の si(si passivante) と呼びます。英語の受動態 is sold, are spoken などに近い表現です。

    基本の形は次の通りです。

    si + 動詞(三人称)

    このとき、動詞は 文の主語の数に一致 します。

    例を見てみましょう。

    In questo negozio si vendono libri.
    この店では本が売られている。

    Qui si parlano molte lingue.
    ここでは多くの言語が話されている。

    このように librimolte lingue が文の主語となり、動詞が複数形になります。

    単数の場合は次のようになります。

    Qui si parla italiano.
    ここではイタリア語が話されている。

    この場合、italiano が単数なので parla になります。

    この表現は、通常の受動態(essere + 過去分詞)よりも、一般的で自然な表現としてよく使われます。

    例えば

    I libri sono venduti qui.
    本はここで売られている。

    より自然な言い方は

    Qui si vendono libri.
    ここでは本が売られている。

    このように 受動の si は、誰が行うかを示さずに、一般的な行為を表すときによく使われます。特に広告、案内、説明などの文でよく見られる表現です。


  • 第14章 法と時制

    14.1 法とは何か

    動詞の 法(modo) とは、話し手がその内容を どのような態度で述べているか を示す文法的な形式です。つまり、話し手がそれを 事実として述べているのか、命令なのか、可能性や願望なのか を表す働きを持っています。

    イタリア語では主に次のような法があります。

    直説法(indicativo)
    事実や現実の出来事を述べるときに使われます。

    Marco vive a Roma.
    マルコはローマに住んでいる。

    接続法(congiuntivo)
    願望、疑い、感情、不確実な内容などを表すときに使われます。

    Penso che lui venga.
    彼が来ると思う。

    条件法(condizionale)
    「〜だろう」「〜するだろう」「〜してほしい」など、仮定や丁寧な表現を表します。

    Vorrei un caffè.
    コーヒーをください。

    命令法(imperativo)
    命令や依頼を表します。

    Vieni qui.
    ここに来なさい。

    このように、動詞の法は 話し手の判断や態度 を表すための重要な文法要素です。

    一方、時制(tempo) は動作が いつ行われるか を示します。例えば現在、過去、未来などがあります。

    Parlo italiano.
    私はイタリア語を話す。(現在)

    Parlavo italiano.
    私はイタリア語を話していた。(過去)

    Parlerò italiano.
    私はイタリア語を話すだろう。(未来)

    このように、イタリア語の動詞は 時制 によってさまざまな形を取り、文の意味をより正確に表すことができます。


    14.2 時制とは何か

    動詞の 時制(tempo) とは、動作や状態が いつ起こるか を示す文法的な形式です。つまり、出来事が 現在・過去・未来 のどの時間に属するのかを表します。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Parlo italiano.
    私はイタリア語を話す。

    この文では parlo が現在形であり、現在の状態を表しています。

    次に過去を表す例を見てみましょう。

    Ho parlato italiano.
    私はイタリア語を話した。

    ここでは 過去の出来事 を表しています。

    さらに未来の例です。

    Parlerò italiano.
    私はイタリア語を話すだろう。

    この文では 未来の出来事 を表しています。

    このように、時制は動作が行われる時間を示す役割を持っています。

    イタリア語にはいくつかの時制がありますが、主なものは次の通りです。

    現在(presente)
    現在の行動や状態を表します。

    近過去(passato prossimo)
    最近起こった出来事を表します。

    半過去(imperfetto)
    過去の継続的な状態や習慣を表します。

    未来(futuro)
    未来の出来事を表します。

    また、これらの時制は 法(modo) と結びついて使われます。例えば、直説法現在、接続法現在、条件法現在などのように、法と時制が組み合わさって動詞の形が決まります。

    このように、時制は 出来事がどの時間に属するか を示す重要な文法要素であり、文の意味を正確に伝えるために欠かせない役割を持っています。


  • 第15章 直説法

    15.1 現在

    直説法現在(presente dell’indicativo) は、現在の動作や状態を表す時制です。イタリア語で最も基本的な時制であり、日常会話でも頻繁に使われます。

    直説法現在は、主に次のような意味で使われます。

    まず、現在の状態や動作 を表します。

    Studio italiano.
    私はイタリア語を勉強している。

    Marco vive a Roma.
    マルコはローマに住んでいる。

    次に、習慣的な行動 を表すときにも使われます。

    Mi alzo alle sette.
    私は7時に起きる。

    Bevo caffè ogni mattina.
    私は毎朝コーヒーを飲む。

    さらに、一般的な事実や真理 を述べるときにも使われます。

    La Terra gira intorno al Sole.
    地球は太陽の周りを回る。

    また、イタリア語では 近い未来 を表すときにも現在形が使われることがあります。

    Domani parto per Roma.
    明日ローマへ出発する。

    このように、直説法現在は単に現在の出来事を表すだけでなく、習慣、一般的事実、さらには近い未来を表す場合にも用いられます。イタリア語の文法の中で最も基本的で重要な時制です。


  • 15.2 近過去

    近過去(passato prossimo) は、過去に起こった出来事や完了した行為を表す時制です。日常会話で最もよく使われる過去形の一つです。英語の have + 過去分詞 に近い意味を持ちます。

    近過去は次の形で作られます。

    助動詞(avere または essere) + 過去分詞

    例を見てみましょう。

    Ho mangiato.
    私は食べた。

    Abbiamo studiato.
    私たちは勉強した。

    ここでは avere が助動詞として使われています。

    一方、移動や状態の変化を表す動詞では essere が助動詞として使われることがあります。

    Sono arrivato.
    私は到着した。

    Siamo partiti.
    私たちは出発した。

    essere を助動詞として使う場合には、過去分詞が主語の性と数に一致 します。

    Maria è arrivata.
    マリアは到着した。

    I ragazzi sono arrivati.
    少年たちは到着した。

    過去分詞の基本的な作り方は次の通りです。

    -are 動詞
    -ato

    parlare → parlato

    -ere 動詞
    -uto

    credere → creduto

    -ire 動詞
    -ito

    finire → finito

    Ho parlato con Marco.
    私はマルコと話した。

    Abbiamo creduto alla storia.
    私たちはその話を信じた。

    Hai finito il lavoro?
    仕事を終えましたか。

    このように 近過去 は、過去に起こった出来事や完了した行為を表すときに使われる重要な時制です。日常会話では特に頻繁に使われます。


  • 15.3 半過去

    半過去(imperfetto) は、過去の 継続していた状態、習慣、背景 などを表す時制です。過去に「続いていたこと」や「よくしていたこと」を述べるときに使われます。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Quando ero bambino, vivevo a Roma.
    子どものころ、私はローマに住んでいた。

    ここでは ero(〜だった)vivevo(住んでいた) が半過去であり、過去の状態や継続を表しています。

    半過去は、主に次のような場合に使われます。

    まず、過去の継続した状態 を表します。

    La città era tranquilla.
    その町は静かだった。

    次に、過去の習慣 を表すときに使われます。

    Da giovane studiavo molto.
    若いころ私はよく勉強していた。

    また、物語の背景や状況の説明 にも使われます。

    Era sera e pioveva.
    夕方で雨が降っていた。

    半過去の作り方は比較的規則的です。動詞の 語幹 + 半過去の語尾 で作られます。

    -are 動詞

    parlare(話す)

    parlavo
    parlavi
    parlava
    parlavamo
    parlavate
    parlavano

    -ere 動詞

    credere(信じる)

    credevo
    credevi
    credeva
    credevamo
    credevate
    credevano

    -ire 動詞

    dormire(眠る)

    dormivo
    dormivi
    dormiva
    dormivamo
    dormivate
    dormivano

    このように 半過去 は、過去の継続した状況や習慣、物語の背景などを説明するときに使われる重要な時制です。


  • 15.4 大過去

    大過去(trapassato prossimo) は、「過去のある時点よりもさらに前に起こった出来事」を表す時制です。英語の past perfect(had + 過去分詞) に相当します。

    この時制は次の形で作られます。

    半過去の助動詞(avere / essere) + 過去分詞

    例を見てみましょう。

    Avevo già mangiato.
    私はすでに食べていた。

    Siamo arrivati quando lui era già partito.
    私たちが到着したとき、彼はすでに出発していた。

    このように、大過去は 二つの過去の出来事を区別する ときに使われます。

    まず起こった出来事が 大過去、その後に起こった出来事が 近過去や半過去 などで表されます。

    もう一つ例を見てみましょう。

    Quando sono arrivato, Marco aveva finito il lavoro.
    私が到着したとき、マルコはすでに仕事を終えていた。

    ここでは

    aveva finito(終えていた) → 先に起こった
    sono arrivato(到着した) → 後に起こった

    という時間関係があります。

    essere を助動詞として使う場合には、過去分詞は主語の性と数に一致します。

    Maria era arrivata presto.
    マリアは早く到着していた。

    I ragazzi erano partiti.
    少年たちは出発していた。

    このように 大過去 は、過去の出来事の中でさらに前に起こった出来事を表す時制であり、出来事の時間関係を明確にするために使われます。


  • 15.5 未来

    未来(futuro semplice) は、これから起こる出来事や将来の状態を表す時制です。英語の willshall に相当します。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Partirò domani.
    私は明日出発する。

    Marco arriverà alle cinque.
    マルコは5時に到着する。

    このように未来形は、将来の出来事を述べるときに使われます。


    未来形の作り方

    未来形は、動詞の 不定詞 をもとにして語尾を付けて作ります。

    -are 動詞 は語尾 -are-er- に変えてから未来の語尾を付けます。


    parlare(話す)

    parlerò
    parlerai
    parlerà
    parleremo
    parlerete
    parleranno


    -ere 動詞


    credere(信じる)

    crederò
    crederai
    crederà
    crederemo
    crederete
    crederanno


    -ire 動詞


    partire(出発する)

    partirò
    partirai
    partirà
    partiremo
    partirete
    partiranno


    未来形の別の用法

    未来形は、単に未来の出来事だけでなく、推量 を表すこともあります。

    Saranno le tre.
    3時だろう。

    Marco sarà a casa.
    マルコは家にいるだろう。

    このように 未来形 は、将来の出来事を表すだけでなく、現在についての推量を表すときにも使われます。イタリア語の重要な時制の一つです。


  • 15.6 未来完了

    未来完了(futuro anteriore) は、未来のある時点よりも前に完了している出来事を表す時制です。英語の will have + 過去分詞 に相当します。

    この時制は次の形で作られます。

    未来形の助動詞(avere / essere) + 過去分詞

    例を見てみましょう。

    Avrò finito il lavoro.
    私は仕事を終えているだろう。

    Sarò arrivato alle cinque.
    私は5時までには到着しているだろう。

    このように、未来完了は 未来のある時点までに完了している行為 を表します。

    もう一つ例を見てみましょう。

    Quando arriverai, avrò già mangiato.
    君が到着するころには、私はすでに食べ終わっているだろう。

    ここでは

    arriverai(到着する)
    avrò mangiato(食べ終えている)

    という未来の時間関係が示されています。

    また、未来完了は 過去の出来事についての推量 を表す場合にも使われます。

    Avrà già finito.
    彼はもう終えただろう。

    Sarà arrivato.
    彼はもう到着しただろう。

    essere を助動詞として使う場合には、過去分詞が主語の 性と数に一致 します。

    Maria sarà partita.
    マリアはすでに出発しているだろう。

    I ragazzi saranno arrivati.
    少年たちは到着しているだろう。

    このように 未来完了 は、未来のある時点より前に完了する出来事や、過去の出来事についての推量を表すときに使われる時制です。


  • 15.7 遠過去

    遠過去(passato remoto) は、過去に起こった出来事を表す時制です。特に すでに完全に終わった出来事歴史的事実、物語の出来事 を述べるときに使われます。

    日常会話では、特に北イタリアでは 近過去(passato prossimo) が使われることが多く、遠過去は主に 文学作品、歴史の記述、物語 などでよく見られます。

    例を見てみましょう。

    Cristoforo Colombo scoprì l’America nel 1492.
    コロンブスは1492年にアメリカを発見した。

    Marco arrivò tardi.
    マルコは遅れて到着した。

    このように、遠過去は 過去に完全に終わった出来事 を表します。


    -are 動詞の遠過去

    例:parlare(話す)

    主語活用
    ioparlai
    tuparlasti
    lui / leiparlò
    noiparlammo
    voiparlaste
    loroparlarono

    Parlai con Marco.
    私はマルコと話した。


    -ere 動詞の遠過去

    例:credere(信じる)

    主語活用
    iocredetti / credei
    tucredesti
    lui / leicredette / credé
    noicredemmo
    voicredeste
    lorocredettero / crederono

    -ire 動詞の遠過去

    例:partire(出発する)

    主語活用
    iopartii
    tupartisti
    lui / leipartì
    noipartimmo
    voipartiste
    loropartirono

    Partii presto.
    私は早く出発した。

    このように 遠過去 は、物語や歴史の記述でよく使われる時制です。日常会話では近過去が多く使われますが、文章を読むためには理解しておくことが重要です。


  • 第16章 条件法

    16.1 条件法現在

    条件法(condizionale) は、「〜だろう」「〜したい」「〜してほしい」など、仮定、推量、丁寧な依頼 を表すときに使われる法です。条件法現在(condizionale presente)は、現在または未来に関する仮定や希望を表します。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Vorrei un caffè.
    コーヒーをください。

    ここでは vorrei(〜したい)が条件法現在であり、丁寧な希望を表しています。

    また、次のように推量を表すこともあります。

    Marco sarebbe a casa.
    マルコは家にいるだろう。


    条件法現在の作り方

    条件法現在は、未来形と同じ語幹に 条件法の語尾 を付けて作ります。

    語尾は次の通りです。

    • ei
    • esti
    • ebbe
    • emmo
    • este
    • ebbero

    ただし、一般に覚える形は次の通りです。

    • ei
    • esti
    • ebbe
    • emmo
    • este
    • ebbero

    (※多くの文法書では -ei / -esti / -ebbe / -emmo / -este / -ebbero と説明されます。)


    例:parlare(話す)

    主語活用
    ioparlerei
    tuparleresti
    lui / leiparlerebbe
    noiparleremmo
    voiparlereste
    loroparlerebbero

    例文

    Parlerei con Marco.
    私はマルコと話すだろう。

    Parleremmo con lui.
    私たちは彼と話すだろう。


    条件法現在の主な用法

    条件法現在は次のような場合に使われます。

    丁寧な依頼

    Potresti aiutarmi?
    手伝っていただけますか。

    希望

    Vorrei andare in Italia.
    私はイタリアへ行きたい。

    推量

    Sarebbe già partito.
    彼はもう出発しただろう。

    このように 条件法現在 は、仮定や丁寧な表現を作るときに重要な役割を持つ時制です。


  • 16.2 条件法過去

    条件法過去(condizionale passato) は、「〜しただろう」「〜したかった」「〜したはずだ」などの意味を表す時制です。主に 過去の出来事についての仮定や推量 を表すときに使われます。

    条件法過去は次の形で作られます。

    条件法現在の助動詞(avere / essere) + 過去分詞

    例を見てみましょう。

    Avrei parlato con Marco.
    私はマルコと話しただろう。

    Sarei partito prima.
    私はもっと早く出発しただろう。

    このように、条件法現在の助動詞と過去分詞を組み合わせて作ります。


    主な用法

    1 過去の仮定

    Se avessi avuto tempo, sarei venuto.
    もし時間があったら、私は来ただろう。

    ここでは

    avessi avuto(接続法半過去)
    sarei venuto(条件法過去)

    という形で仮定を表しています。


    2 過去の希望

    Avrei voluto parlare con lui.
    私は彼と話したかった。


    3 過去の推量

    Marco sarebbe arrivato ieri.
    マルコは昨日到着したはずだ。


    essere を助動詞とする場合

    助動詞に essere を使うときは、過去分詞が主語の性と数に一致 します。

    Maria sarebbe arrivata.
    マリアは到着しただろう。

    I ragazzi sarebbero partiti.
    少年たちは出発しただろう。


    このように 条件法過去 は、過去についての仮定、希望、推量などを表すときに使われる重要な時制です。


  • 第17章 接続法

    17.1 接続法現在

    接続法(congiuntivo) は、事実そのものではなく、疑い、希望、感情、主観的な判断 などを表すときに使われる法です。接続法現在(congiuntivo presente)は、主に現在や未来に関する不確実な内容を述べるときに使われます。

    接続法は、特に 主節 + che + 従属節 の形でよく使われます。

    例を見てみましょう。

    Penso che lui venga.
    私は彼が来ると思う。

    Spero che tu stia bene.
    君が元気であることを願っている。

    ここでは vengastia が接続法現在です。


    接続法現在の作り方

    規則動詞の場合、接続法現在は次の語尾で作られます。

    -are 動詞

    例:parlare(話す)

    主語活用
    che ioparli
    che tuparli
    che lui / leiparli
    che noiparliamo
    che voiparliate
    che loroparlino

    Penso che lui parli italiano.
    彼はイタリア語を話すと思う。


    -ere 動詞

    例:credere(信じる)

    主語活用
    che iocreda
    che tucreda
    che lui / leicreda
    che noicrediamo
    che voicrediate
    che lorocredano

    -ire 動詞

    例:dormire(眠る)

    主語活用
    che iodorma
    che tudorma
    che lui / leidorma
    che noidormiamo
    che voidormiate
    che lorodormano

    接続法を使う主な表現

    接続法は次のような動詞や表現の後でよく使われます。

    pensare che
    〜と思う

    credere che
    〜と信じる

    sperare che
    〜であることを願う

    temere che
    〜ではないかと心配する

    Spero che tu venga.
    君が来ることを願っている。

    Temo che sia tardi.
    遅いのではないかと心配している。


    このように 接続法現在 は、事実ではなく 主観的な判断や不確実な内容 を表すときに使われる重要な文法形式です。


  • 17.2 接続法過去

    接続法過去(congiuntivo passato) は、接続法現在と同様に 疑い、希望、感情、判断 などを表すときに使われますが、従属節の内容が すでに完了した出来事 を表す場合に用いられます。

    接続法過去は次の形で作られます。

    接続法現在の助動詞(avere / essere) + 過去分詞

    例を見てみましょう。

    Penso che lui abbia finito il lavoro.
    彼は仕事を終えたと思う。

    Spero che tu abbia capito.
    君が理解したことを願っている。

    このように abbia finitoabbia capito が接続法過去です。


    主節が現在のときの用法

    主節の動詞が現在形の場合、従属節で すでに完了した行為 を表すときに接続法過去が使われます。

    Credo che Marco sia arrivato.
    マルコは到着したと思う。

    Qui sia arrivato が接続法過去です。


    essere を助動詞とする場合

    助動詞に essere を使う場合には、過去分詞が主語の 性と数に一致 します。

    Penso che Maria sia partita.
    マリアは出発したと思う。

    Credo che i ragazzi siano arrivati.
    少年たちは到着したと思う。


    接続法現在との違い

    次の例を比較してみましょう。

    Penso che lui venga.
    彼が来ると思う。(まだ起こっていない)

    Penso che lui sia venuto.
    彼は来たと思う。(すでに起こった)

    このように 接続法過去 は、接続法現在と同じような文脈で使われますが、従属節の内容が すでに完了した出来事 である場合に用いられます。


  • 17.3 接続法半過去

    接続法半過去(congiuntivo imperfetto) は、主節の動詞が過去時制のときに、従属節で使われる接続法です。主に 過去の時点における疑い、希望、感情、判断 などを表します。

    例を見てみましょう。

    Pensavo che lui venisse.
    私は彼が来ると思っていた。

    ここでは

    pensavo(思っていた)
    venisse(来る)

    という関係になっており、主節が過去なので従属節では 接続法半過去 が使われています。

    もう一つ例を見てみましょう。

    Speravo che tu stessi bene.
    君が元気であることを願っていた。

    ここでは stessi が接続法半過去です。


    接続法半過去の作り方

    接続法半過去は、動詞の 遠過去(passato remoto) の語幹から作られる形です。

    例:parlare(話す)

    主語活用
    che ioparlassi
    che tuparlassi
    che lui / leiparlasse
    che noiparlassimo
    che voiparlaste
    che loroparlassero

    Pensavo che lui parlasse italiano.
    彼はイタリア語を話すと思っていた。


    例:credere(信じる)

    主語活用
    che iocredessi
    che tucredessi
    che lui / leicredesse
    che noicredessimo
    che voicredeste
    che lorocredessero

    例:dormire(眠る)

    主語活用
    che iodormissi
    che tudormissi
    che lui / leidormisse
    che noidormissimo
    che voidormiste
    che lorodormissero

    主な用法

    接続法半過去は、主節が過去形のときに次のような表現の後で使われます。

    pensare che
    〜と思う

    credere che
    〜と信じる

    sperare che
    〜であることを願う

    temere che
    〜ではないかと心配する

    Credevo che fosse vero.
    それは本当だと思っていた。

    このように 接続法半過去 は、主節が過去の場合に従属節で使われる接続法であり、イタリア語の時制の一致の理解において重要な役割を持っています。


  • 17.4 接続法大過去

    接続法大過去(congiuntivo trapassato) は、主節が過去の時制である場合に、従属節の内容が それより前にすでに完了していた出来事 を表すときに使われます。つまり、接続法半過去と同じように過去の文脈で用いられますが、出来事が すでに完了している場合 に使われます。

    接続法大過去は次の形で作られます。

    接続法半過去の助動詞(avere / essere) + 過去分詞

    例を見てみましょう。

    Pensavo che lui avesse capito.
    私は彼が理解したと思っていた。

    ここでは

    pensavo(思っていた)
    avesse capito(理解していた)

    という関係になっています。

    もう一つ例を見てみましょう。

    Credevo che Maria fosse partita.
    私はマリアが出発したと思っていた。

    ここでは fosse partita が接続法大過去です。


    essere を助動詞とする場合

    助動詞が essere のときは、過去分詞が主語の 性と数に一致 します。

    Pensavo che Maria fosse arrivata.
    私はマリアが到着したと思っていた。

    Credevamo che i ragazzi fossero partiti.
    私たちは少年たちが出発したと思っていた。


    接続法半過去との違い

    次の例を比較してみましょう。

    Pensavo che lui venisse.
    私は彼が来ると思っていた。(出来事はまだ起こっていない)

    Pensavo che lui fosse venuto.
    私は彼が来たと思っていた。(出来事はすでに起こっている)

    このように 接続法大過去 は、主節が過去である文において、従属節の出来事が それより前に完了している場合 に使われます。


  • 第18章 命令法

    18.1 命令法

    命令法(imperativo) は、相手に対して 命令、依頼、助言、指示 などを表すときに使われる法です。日常会話でもよく使われ、特に tu(君)、voi(あなたたち)、Lei(あなた:敬称) に対して用いられます。

    例えば次の文を見てみましょう。

    Vieni qui.
    ここに来なさい。

    Apri la porta.
    ドアを開けなさい。

    このように、命令法は相手に何かをするように伝えるときに使われます。


    tu に対する命令

    -are 動詞

    例:parlare(話す)

    Parla con Marco.
    マルコと話しなさい。

    -ere 動詞

    例:prendere(取る)

    Prendi questo libro.
    この本を取りなさい。

    -ire 動詞

    例:dormire(眠る)

    Dormi bene.
    よく眠りなさい。


    voi に対する命令

    voi の命令形は、直説法現在の voi 形 と同じ形になります。

    Parlate lentamente.
    ゆっくり話してください。

    Prendete il treno.
    電車に乗ってください。


    Lei(敬称)への命令

    丁寧な命令では 接続法現在 の形が使われます。

    Parli più lentamente.
    もっとゆっくり話してください。

    Prenda questo documento.
    この書類をお取りください。


    否定命令

    tu に対する否定命令 は、non + 不定詞 の形になります。

    Non parlare.
    話すな。

    Non mangiare troppo.
    食べすぎないでください。


    このように 命令法 は、相手に対する命令や依頼、助言などを表すときに使われる重要な文法形式です。


  • 18.2 否定命令

    命令法では、相手に「〜するな」「〜しないでください」と伝える表現否定命令 と呼びます。否定命令の作り方は、人称によって形が異なります。

    まず tu に対する否定命令 では、命令形ではなく 不定詞 を使います。

    形は次の通りです。

    non + 不定詞

    例を見てみましょう。

    Non parlare.
    話すな。

    Non mangiare troppo.
    食べすぎるな。

    Non aprire la porta.
    ドアを開けるな。

    このように、tu の否定命令では不定詞を使うという点が重要です。

    次に Lei(敬称)noi、voi の場合は、通常の命令形の前に non を置きます。

    Non parli così.
    そのように話さないでください。

    Non aprite la finestra.
    窓を開けないでください。

    また、noi の命令(〜しよう) にも同じように non を前に置きます。

    Non andiamo lì.
    そこへ行かないようにしよう。

    このように否定命令は、人称によって形が異なりますが、特に tu の否定命令では不定詞を使う という点が重要な特徴です。


  • 第19章 非定形

    19.1 不定詞

    不定詞(infinito) は、動詞の基本形であり、人称や時制による変化をしない形です。辞書に載っている動詞の形も、この不定詞です。

    例えば次のような形です。

    parlare
    話す

    credere
    信じる

    partire
    出発する

    これらの形は 誰が行うのか、いつ行うのか を示していません。このため 非定形(forma non personale) と呼ばれます。


    不定詞の主な用法

    不定詞はさまざまな場面で使われます。

    まず、助動詞の後 によく使われます。

    Voglio studiare italiano.
    私はイタリア語を勉強したい。

    Devo partire presto.
    私は早く出発しなければならない。


    次に、動詞の後に続く形 として使われます。

    Spero di venire.
    私は来ることを望んでいる。

    Cerco di capire.
    私は理解しようとしている。


    また、前置詞の後 にも使われます。

    Prima di partire, mangio.
    出発する前に食べる。

    Dopo aver mangiato, partiamo.
    食べたあとで出発する。


    不定詞の種類

    イタリア語の不定詞には次の二つがあります。

    現在不定詞(infinito presente)

    parlare
    credere
    partire

    過去不定詞(infinito passato)

    avere parlato
    avere creduto
    essere partito

    過去不定詞は、ある出来事より前に起こった行為 を表します。

    Dopo aver finito il lavoro, sono uscito.
    仕事を終えたあとで、私は外出した。


    このように 不定詞 は、他の動詞や前置詞と結びついて使われることが多く、イタリア語の文を作る上で重要な役割を持つ動詞の形です。


  • 19.2 分詞

    分詞(participio) は、動詞から作られる形であり、形容詞のように使われることもある動詞の形です。イタリア語では主に 現在分詞(participio presente)過去分詞(participio passato) の二つがあります。


    現在分詞

    現在分詞は動詞の語幹に次の語尾を付けて作ります。

    • -are 動詞 → -ante
    • -ere 動詞 → -ente
    • -ire 動詞 → -ente

    例を見てみましょう。

    parlare → parlante
    話している

    credere → credente
    信じている

    dormire → dormiente
    眠っている

    現在分詞は主に 形容詞や名詞のように使われること が多くなります。

    una persona interessante
    興味深い人

    il presidente
    大統領(「前に座っている人」が語源)


    過去分詞

    過去分詞は、完了した行為を表す形であり、さまざまな文法で重要な役割を持ちます。

    基本的な作り方は次の通りです。

    • -are 動詞 → -ato
    • -ere 動詞 → -uto
    • -ire 動詞 → -ito

    parlare → parlato
    credere → creduto
    finire → finito

    過去分詞は主に次のような場面で使われます。

    複合時制

    Ho mangiato.
    私は食べた。

    受動態

    La porta è chiusa.
    ドアは閉められている。

    また、essere を助動詞として使う場合には、過去分詞は 主語の性と数に一致 します。

    Maria è arrivata.
    マリアは到着した。

    I ragazzi sono arrivati.
    少年たちは到着した。


    このように 分詞 は動詞から作られる形でありながら、形容詞のように使われることもあり、また複合時制や受動態を作る際にも重要な役割を果たします。


  • 19.3 ジェルンディオ

    ジェルンディオ(gerundio) は、動作が 同時に行われていること方法・状況 を表すときに使われる動詞の形です。英語の -ing 形(doing, going など) に近い働きを持つことがあります。


    ジェルンディオの作り方

    ジェルンディオ現在は、動詞の語幹に次の語尾を付けて作ります。

    -are 動詞 → -ando
    parlare → parlando

    -ere 動詞 → -endo
    credere → credendo

    -ire 動詞 → -endo
    partire → partendo

    Sto studiando italiano.
    私はイタリア語を勉強している。

    Cammina parlando al telefono.
    彼は電話で話しながら歩いている。


    主な用法

    ジェルンディオは主に次のような意味を表します。

    1 同時に行われる動作

    Cammina cantando.
    彼は歌いながら歩く。


    2 方法や手段

    Imparo italiano leggendo libri.
    私は本を読んでイタリア語を学ぶ。


    3 状況や理由

    Vedendo la pioggia, siamo rimasti a casa.
    雨を見て、私たちは家にいた。


    stare + ジェルンディオ

    イタリア語では stare + ジェルンディオ の形で、現在進行中の動作を表します。

    Sto lavorando.
    私は働いている。

    Stiamo mangiando.
    私たちは食べている。


    このように ジェルンディオ は、動作の同時性、方法、状況などを表すときに使われる重要な非定形の一つです。


  • 第20章 仮定文

    20.1 仮定文の基本

    仮定文(periodo ipotetico) は、「もし〜ならば、〜だろう」というように、条件と結果の関係 を表す文です。イタリア語の仮定文は通常、次の二つの部分から成り立っています。

    条件節(se で始まる節) + 主節

    例を見てみましょう。

    Se piove, resto a casa.
    もし雨が降れば、私は家にいる。

    この文では

    Se piove
    もし雨が降れば(条件)

    resto a casa
    私は家にいる(結果)

    という構造になっています。


    仮定文の基本構造

    仮定文では、条件を表す節は通常 se(もし〜ならば)で始まります。

    Se studio molto, capisco meglio.
    たくさん勉強すれば、私はよく理解できる。


    仮定文の種類

    イタリア語の仮定文には、大きく分けて次の三つの型があります。

    現実的な仮定

    Se ho tempo, vengo.
    時間があれば、来る。

    現在の非現実的な仮定

    Se avessi tempo, verrei.
    もし時間があれば、来るのだが。

    過去の非現実的な仮定

    Se avessi avuto tempo, sarei venuto.
    もし時間があったなら、来たのだが。


    このように仮定文では、条件節と主節の動詞の形が一定の規則で組み合わされます。そのため、動詞の時制と法の関係を理解することが重要です。

    次の節では、それぞれの仮定文の型について詳しく見ていきます。


  • 20.2 仮定文の種類

    イタリア語の仮定文は、条件が 現実的か、非現実的か、過去の出来事か によって、いくつかの型に分けられます。主なものは次の三つです。


    1 現実的な仮定(可能な条件)

    現実に起こる可能性がある条件を表す場合です。
    この場合、条件節も主節も直説法が使われます。

    Se ho tempo, vengo.
    時間があれば、来る。

    Se piove, restiamo a casa.
    雨が降れば、私たちは家にいる。

    この型は、日常会話で最もよく使われる仮定文です。


    2 現在の非現実的な仮定

    現在の事実とは異なる仮定を述べる場合です。

    このときは次の形になります。

    se + 接続法半過去 + 条件法現在

    Se avessi tempo, verrei.
    もし時間があれば、来るのだが。

    Se fossi ricco, viaggerei molto.
    もし金持ちなら、たくさん旅行するのだが。

    ここでは、実際には 時間がない、金持ちではない という状況を前提にしています。


    3 過去の非現実的な仮定

    過去の事実とは異なる仮定を述べる場合です。

    このときは次の形になります。

    se + 接続法大過去 + 条件法過去

    Se avessi studiato, avrei capito.
    もし勉強していたら、理解できただろう。

    Se fossi venuto, avresti visto Marco.
    もし来ていたら、マルコに会えただろう。

    ここでは、実際には 勉強しなかった、来なかった という事実が前提になっています。


    このように、イタリア語の仮定文では 条件の現実性や時間関係によって動詞の法と時制が変わる という特徴があります。これらの型を理解することで、より正確に仮定の意味を表現できるようになります。


  • 第21章 時制の一致

    21.1 時制一致のルール

    時制の一致(concordanza dei tempi) とは、主節と従属節の動詞の時制が一定の規則に従って対応することを指します。特に 接続法を用いる従属節 では、この時制の対応が重要になります。

    基本的には、主節の動詞の時制 によって、従属節で使われる時制が決まります。


    主節が現在または未来の場合

    主節の動詞が 現在形・未来形・現在完了など の場合、従属節では 接続法現在 または 接続法過去 が使われます。

    Penso che lui venga.
    彼が来ると思う。

    Penso che lui sia arrivato.
    彼は到着したと思う。

    ここでは

    venga(接続法現在)
    sia arrivato(接続法過去)

    が使われています。


    主節が過去の場合

    主節の動詞が 半過去・近過去・遠過去などの過去形 の場合、従属節では 接続法半過去 または 接続法大過去 が使われます。

    Pensavo che lui venisse.
    彼が来ると思っていた。

    Pensavo che lui fosse arrivato.
    彼は到着したと思っていた。

    ここでは

    venisse(接続法半過去)
    fosse arrivato(接続法大過去)

    が使われています。


    時制一致の基本的な対応

    主節従属節
    現在接続法現在
    現在接続法過去
    過去接続法半過去
    過去接続法大過去

    このように、イタリア語では主節の時制に応じて従属節の時制が決まります。この規則を理解することで、より自然で正確な文を作ることができるようになります。


  • 第22章 直接話法と間接話法

    22.1 直接話法

    直接話法(discorso diretto) とは、話された言葉を そのままの形で引用する表現 です。通常、引用符(” “)やコロン(:)を使って表されます。

    例を見てみましょう。

    Marco dice:
    “Parto domani.”

    マルコは言う。
    「私は明日出発する。」

    この場合、Parto domani という言葉は、話された内容をそのまま示しています。


    別の例です。

    Maria ha detto:
    “Ho finito il lavoro.”

    マリアは言った。
    「私は仕事を終えた。」

    このように直接話法では、話された内容の 人称や時制はそのまま保たれます


    直接話法の特徴

    直接話法には次の特徴があります。

    話された内容を そのまま引用する
    引用符やコロンが使われる
    人称や時制が 元のまま保たれる


    Lui ha detto:
    “Vengo subito.”

    彼は言った。
    「すぐ行く。」


    このように 直接話法 は、会話や発言の内容をそのまま示す表現であり、小説や会話文などでよく使われます。


  • 22.2 間接話法

    間接話法(discorso indiretto) は、誰かの発言や考えを そのまま引用するのではなく、内容として伝える表現 です。直接話法とは異なり、通常は che などを用いて文の中に組み込まれます。

    まず、直接話法の例を見てみましょう。

    Marco dice:
    “Parto domani.”

    マルコは言う。
    「私は明日出発する。」

    これを間接話法にすると次のようになります。

    Marco dice che parte domani.
    マルコは明日出発すると言う。

    このように、引用符はなくなり、文が一つの文の中に組み込まれます。


    人称の変化

    間接話法では、人称が文の構造に合わせて変わることがあります。

    Maria dice:
    “Vengo con te.”

    マリアは言う。
    「私はあなたと行く。」

    間接話法では次のようになります。

    Maria dice che viene con me.
    マリアは私と行くと言う。


    時制の変化

    主節の動詞が過去になると、従属節の時制も変わることがあります。

    Marco ha detto:
    “Parto domani.”

    間接話法では次のようになります。

    Marco ha detto che partiva il giorno dopo.
    マルコは翌日出発すると言った。

    ここでは

    domani → il giorno dopo
    parto → partiva

    のように表現が変化しています。


    このように 間接話法 は、誰かの発言を内容として伝えるときに使われる表現であり、人称や時制、時間表現などが文の構造に合わせて変化することがあります。


  • 第23章 接続詞

    23.1 等位接続詞

    接続詞(congiunzione) は、語と語、句と句、または文と文を結びつける働きを持つ語です。その中でも 等位接続詞(congiunzioni coordinative) は、文法的に同じ種類の要素を対等に結びつける接続詞です。

    例えば、二つの語や文を並べるときに使われます。

    例を見てみましょう。

    Mangio pane e formaggio.
    私はパンとチーズを食べる。

    ここでは e(そして) が二つの名詞を結びつけています。

    もう一つ例を見てみましょう。

    Studio italiano e lavoro molto.
    私はイタリア語を勉強し、そしてよく働く。

    この場合は、二つの文を e が結んでいます。


    主な等位接続詞

    代表的な等位接続詞には次のようなものがあります。

    e
    そして

    Marco e Maria arrivano.
    マルコとマリアが到着する。

    o
    または

    Vuoi tè o caffè?
    紅茶とコーヒーのどちらが欲しいですか。

    ma
    しかし

    Vengo, ma parto presto.
    私は来るが、すぐに出発する。

    perché
    なぜなら

    Parto presto perché lavoro domani.
    明日仕事があるので早く出発する。


    このように 等位接続詞 は、同じ種類の語や文を対等な関係で結びつける役割を持っています。文を自然につなげるために重要な語です。


  • 23.2 従属接続詞

    従属接続詞(congiunzioni subordinative) は、主節と従属節を結びつける接続詞です。従属節は主節に対して従属する関係にあり、原因、条件、目的、時間などの意味を表します。

    例を見てみましょう。

    Resto a casa perché piove.
    雨が降っているので、私は家にいる。

    ここでは perché(〜なので) が原因を表す従属節を導いています。


    主な従属接続詞

    che
    〜ということ

    Penso che lui venga.
    彼が来ると思う。


    perché
    〜なので、〜だから

    Parto presto perché lavoro domani.
    明日仕事があるので早く出発する。


    quando
    〜するとき

    Ti chiamo quando arrivo.
    到着したら電話する。


    se
    もし〜ならば

    Se piove, resto a casa.
    雨が降れば家にいる。


    mentre
    〜している間

    Leggo mentre lui studia.
    彼が勉強している間、私は本を読む。


    接続法を伴う従属接続詞

    従属接続詞の中には、従属節で 接続法 を必要とするものもあります。

    Voglio che tu venga.
    私は君に来てほしい。

    ここでは che の後に 接続法 venga が使われています。


    このように 従属接続詞 は、主節と従属節を結びつけ、原因、条件、時間などさまざまな関係を表す役割を持っています。文章を複雑にし、より詳しい意味を表すために重要な語です。


  • 第24章 間投詞

    24.1 間投詞

    間投詞(interiezione) は、驚き、喜び、怒り、呼びかけなど、感情や反応を直接表す語です。文の構造とは独立して使われることが多く、会話の中で頻繁に用いられます。

    例を見てみましょう。

    Ah!
    ああ!

    Oh!
    おお!

    Eh!
    ええ!

    これらは話し手の感情や反応を表す言葉です。


    主な間投詞

    ah
    驚き、気づき

    Ah, capisco.
    ああ、分かった。

    oh
    驚き、感嘆

    Oh, che bello!
    おお、なんて美しいのだ。

    eh
    相手の注意を引くとき

    Eh, ascolta.
    ねえ、聞いて。

    ehi
    呼びかけ

    Ehi, Marco!
    おい、マルコ!


    日常会話でよく使われる表現

    間投詞には、会話でよく使われるものもあります。

    beh
    ええと

    Beh, vediamo.
    ええと、見てみよう。

    boh
    さあ、わからない

    Boh, non lo so.
    さあ、わからない。


    このように 間投詞 は、文の構造とは独立して、話し手の感情や反応を直接表す語です。特に会話や口語表現で重要な役割を持っています。


  • 24.2 擬音語

    擬音語(onomatopee) は、音や動作、状態などを言葉で表した語です。自然の音や動物の声、物がぶつかる音などを表すときに使われます。会話や文学表現、漫画などでよく見られます。

    例えば次のようなものがあります。

    tic tac
    時計の音(チクタク)

    din don
    ベルの音(ピンポン)

    bang
    爆発音、銃声(バン)

    bum
    衝突音(ドン)

    例を見てみましょう。

    Il telefono fa din don.
    電話がピンポンと鳴る。

    La porta ha fatto bum.
    ドアがドンと音を立てた。


    動物の鳴き声

    動物の声も擬音語で表されることがあります。

    miao
    猫の鳴き声(ニャー)

    bau bau
    犬の鳴き声(ワンワン)

    Il gatto fa miao.
    猫がニャーと鳴く。


    擬音語の特徴

    擬音語は通常の文法の規則に従わず、音をそのまま表す言葉です。そのため、文学作品や会話表現では 臨場感や感情を強める効果 を持っています。

    このように 擬音語 は、音や動きを直接的に表現する語であり、言語の表現を豊かにする役割を持っています。


  • 第25章 句読点と発音

    25.1 句読点

    句読点(punteggiatura) は、文章の意味や構造を明確にするために使われる記号です。句読点を適切に使うことで、文の区切りや意味の関係が分かりやすくなります。

    ここでは、イタリア語でよく使われる主な句読点を見てみましょう。


    ピリオド(.)

    文の終わりを示します。

    Marco vive a Roma.
    マルコはローマに住んでいる。


    コンマ(,)

    文の中で語句を区切るときに使います。

    Roma, Milano e Firenze sono città famose.
    ローマ、ミラノ、フィレンツェは有名な都市である。


    疑問符(?)

    疑問文の終わりに使います。

    Dove vivi?
    あなたはどこに住んでいますか。


    感嘆符(!)

    感情や強調を表すときに使います。

    Che bello!
    なんて美しいのだ。


    コロン(:)

    説明や引用を導くときに使われます。

    Marco dice: “Parto domani.”
    マルコは言う。「明日出発する。」


    引用符(” “)

    会話や引用を示すときに使われます。

    Maria ha detto: “Arrivo subito.”
    マリアは言った。「すぐ到着する。」


    このように 句読点 は、文章の意味を明確にし、読みやすくするために重要な役割を持っています。適切に使うことで、文章の構造をより正確に伝えることができます。