イタリア語の名詞の多くは、単数形と複数形で語尾が変化します。しかし、一部の名詞では 単数形と複数形の形が同じになる ものがあります。このような名詞を 語尾変化しない名詞 と呼びます。
まず、強勢のある母音で終わる名詞は、通常、複数形でも形が変わりません。
città
都市
città
都市(複数)
università
大学
università
大学(複数)
このような名詞では、単数か複数かは文の中の冠詞などによって判断されます。
la città
その都市
le città
その都市(複数)
次に、子音で終わる外来語も通常は語尾が変化しません。これらの語は主に外国語から入ってきた語です。
il bar
バー
i bar
バー(複数)
il film
映画
i film
映画(複数)
また、短縮形の名詞も語尾が変化しない場合があります。
la foto
写真
le foto
写真(複数)
これは fotografia(写真)という語が短くなった形です。
さらに、-i で終わる名詞の中にも、単数形と複数形が同じ形になるものがあります。
la crisi
危機
le crisi
危機(複数)
このように、語尾が変化しない名詞では、単数か複数かを判断するために 冠詞や形容詞などの形が重要になります。
il film interessante
その面白い映画
i film interessanti
その面白い映画(複数)
このように、冠詞や形容詞の形が変化することで、数の違いが示されます。イタリア語では名詞だけでなく、文の中の他の語も名詞に一致するため、語尾が変化しない名詞でも意味を理解することはそれほど難しくありません。