スペイン語の記事一覧

  • 4.10 不定詞

    不定詞(infinitivo) は、動詞の基本形であり、辞書に載っている形です。スペイン語の動詞はすべて -ar、-er、-ir のいずれかで終わります。この形が不定詞です。

    hablar
    話す

    comer
    食べる

    vivir
    住む

    不定詞は活用していない動詞の形であり、人称や時制によって変化しません。


    不定詞の三つのグループ

    スペイン語の動詞は、不定詞の語尾によって三つのグループに分けられます。

    -ar 動詞

    hablar
    trabajar
    estudiar

    -er 動詞

    comer
    leer
    beber

    -ir 動詞

    vivir
    abrir
    escribir

    この三つのグループは、それぞれ活用の規則が少し異なります。


    不定詞の名詞的用法

    スペイン語では、不定詞は名詞のように使われることがあります。

    Estudiar es importante.
    勉強することは重要です。

    Leer libros es útil.
    本を読むことは役に立ちます。

    このように、不定詞は「〜すること」という意味になります。


    動詞の後の不定詞

    ある動詞の後には、別の動詞の不定詞が続くことがあります。

    Quiero estudiar español.
    私はスペイン語を勉強したい。

    Necesito trabajar.
    私は働く必要があります。

    Vamos a comer.
    私たちは食べに行きます。


    前置詞の後の不定詞

    前置詞の後には、不定詞が置かれることがあります。

    Antes de salir
    出かける前に

    Después de comer
    食べた後で

    Para estudiar
    勉強するために


    不定詞は、スペイン語の文の中で 名詞のように使われたり、他の動詞と組み合わされたりする重要な形 です。


    4.11 動名詞

    動名詞(gerundio) は、動作が進行していることや、動作の様子を表す動詞の形です。英語の -ing 形に似た働きをしますが、スペイン語では主に 進行している動作同時に行われる動作 を表すときに使われます。


    動名詞の作り方

    動名詞は動詞の語尾によって次のように作られます。

    -ar 動詞 → -ando

    hablar → hablando
    話している

    trabajar → trabajando
    働いている

    -er / -ir 動詞 → -iendo

    comer → comiendo
    食べている

    vivir → viviendo
    住んでいる


    進行形

    動名詞は estar とともに使われて、進行中の動作を表します。

    estar + 動名詞

    Estoy estudiando español.
    私はスペイン語を勉強しています。

    Estamos leyendo un libro.
    私たちは本を読んでいます。


    同時の動作

    動名詞は、二つの動作が同時に行われることを表すこともあります。

    Camina hablando.
    彼は話しながら歩きます。

    Entró sonriendo.
    彼は微笑みながら入ってきました。


    不規則な動名詞

    一部の動詞では、動名詞の形が少し変わります。

    leer → leyendo
    読む

    ir → yendo
    行く

    dormir → durmiendo
    眠る


    例文

    Estoy trabajando ahora.
    私は今働いています。

    El estudiante está escribiendo.
    その学生は書いています。

    Entró corriendo en la habitación.
    彼は走りながら部屋に入りました。


    動名詞は、進行している動作や同時に起こる動作を表すときによく使われます。スペイン語の日常会話でも頻繁に用いられる重要な形です。


    4.12 過去分詞

    過去分詞(participio pasado) は、動作が完了したことを表す動詞の形です。スペイン語では、主に 完了時制 を作るときや、形容詞のように名詞を説明する ときに使われます。


    過去分詞の作り方

    過去分詞は動詞の語尾によって次のように作られます。

    -ar 動詞 → -ado

    hablar → hablado
    話した

    trabajar → trabajado
    働いた

    -er / -ir 動詞 → -ido

    comer → comido
    食べた

    vivir → vivido
    住んだ


    完了時制での用法

    過去分詞は、動詞 haber とともに使われて完了時制を作ります。

    haber + 過去分詞

    He estudiado español.
    私はスペイン語を勉強しました。

    Hemos leído el libro.
    私たちはその本を読みました。

    Han terminado el trabajo.
    彼らは仕事を終えました。


    形容詞としての用法

    過去分詞は、形容詞のように使われることもあります。この場合、名詞の 性と数に一致 します。

    la puerta cerrada
    閉じたドア

    las puertas cerradas
    閉じたドア(複数)

    例文

    La puerta está cerrada.
    ドアは閉まっています。

    Las ventanas están abiertas.
    窓は開いています。


    不規則な過去分詞

    いくつかの動詞には特別な過去分詞があります。

    不定詞過去分詞
    abrirabierto
    decirdicho
    escribirescrito
    hacerhecho
    vervisto
    ponerpuesto

    例文

    He visto la película.
    私はその映画を見ました。

    Ha escrito una carta.
    彼は手紙を書きました。


    過去分詞は、完了時制や受動表現など、多くの文法構造で重要な役割を果たします。


  • 第5章 文の構造

    5.1 文とは何か

    文(oración) とは、意味のまとまりを持ち、ひとつの考えや内容を表す言語単位です。通常、文は 主語と述語 を中心に構成されます。

    スペイン語の文では、動詞が文の中心になります。動詞によって、文の意味や構造が決まります。

    Juan habla.
    フアンは話します。

    María estudia.
    マリアは勉強します。

    El estudiante lee.
    その学生は読みます。

    これらはすべて、主語と動詞からなる基本的な文です。


    文の基本構造

    スペイン語の基本的な文の構造は次のようになります。

    主語 + 動詞

    Juan corre.
    フアンは走ります。

    El niño duerme.
    その子どもは眠ります。


    目的語を含む文

    動詞によっては、目的語が必要になることがあります。

    主語 + 動詞 + 目的語

    Juan lee un libro.
    フアンは本を読みます。

    María compra pan.
    マリアはパンを買います。


    主語が省略される文

    スペイン語では、動詞の形から主語が分かるため、主語が省略されることがよくあります。

    Hablo español.
    私はスペイン語を話します。

    Comemos en casa.
    私たちは家で食べます。

    この場合、動詞の形 hablo, comemos から主語が分かります。


    文の種類

    スペイン語の文にはさまざまな種類があります。

    • 平叙文
    • 疑問文
    • 命令文
    • 感嘆文

    Hablas español.
    あなたはスペイン語を話します。

    ¿Hablas español?
    あなたはスペイン語を話しますか。

    ¡Qué bonito!
    なんて美しいのでしょう。


    文は、単語が一定の規則に従って組み合わされることで成立します。スペイン語では、動詞を中心として主語や目的語が配置され、意味のある文が作られます。


    5.2 文の基本構造

    スペイン語の文は、基本的に 主語(sujeto)述語(predicado) から成り立っています。述語の中心には 動詞 があり、その動詞によって文の構造が決まります。

    最も基本的な文の形は次の通りです。

    主語 + 動詞

    Juan corre.
    フアンは走ります。

    María estudia.
    マリアは勉強します。

    El niño duerme.
    その子どもは眠ります。


    主語 + 動詞 + 目的語

    他動詞を使う場合は、動詞の後に 目的語 が置かれます。

    Juan lee un libro.
    フアンは本を読みます。

    María compra pan.
    マリアはパンを買います。

    El estudiante escribe una carta.
    その学生は手紙を書きます。


    主語 + つなぎ動詞 + 補語

    serestar のようなつなぎ動詞を使う場合、動詞の後に 補語 が来ます。

    Juan es profesor.
    フアンは教師です。

    La casa es grande.
    その家は大きいです。

    María está cansada.
    マリアは疲れています。


    語順

    スペイン語では通常、次の語順が基本になります。

    主語 + 動詞 + 目的語

    Juan compra un libro.
    フアンは本を買います。

    しかし、強調や文の流れによって語順が変わることもあります。

    Compra Juan un libro.

    このような語順も可能ですが、通常は基本の語順が使われます。


    主語の省略

    スペイン語では、動詞の形によって主語が分かることが多いため、主語が省略されることがあります。

    Estudio español.
    私はスペイン語を勉強します。

    Vivimos en Madrid.
    私たちはマドリードに住んでいます。


    このように、スペイン語の文は 動詞を中心に構成される ことが特徴です。主語、目的語、補語などの要素が動詞と結びついて文を作ります。


    5.3 主語

    主語(sujeto) は、文の中で 動作を行う人や物、または状態の主体 を表す語です。主語は通常、動詞が示す動作や状態の主体になります。

    Juan estudia.
    フアンは勉強します。

    María canta.
    マリアは歌います。

    El niño duerme.
    その子どもは眠ります。

    ここでは Juan, María, El niño が主語です。


    主語の形

    主語にはさまざまな形があります。

    名詞

    El profesor habla.
    その先生は話します。

    代名詞

    Yo estudio.
    私は勉強します。

    名詞句

    El estudiante nuevo estudia mucho.
    新しい学生はよく勉強します。


    主語と動詞の一致

    スペイン語では、主語と動詞は 人称と数 において一致します。

    Yo hablo.
    私は話します。

    Nosotros hablamos.
    私たちは話します。

    Ellos hablan.
    彼らは話します。

    このように、主語が変わると動詞の形も変わります。


    主語の省略

    スペイン語では、動詞の形から主語が分かることが多いため、主語が省略されることがあります。

    Hablo español.
    私はスペイン語を話します。

    Vivimos en Madrid.
    私たちはマドリードに住んでいます。

    ここでは yonosotros が省略されています。


    主語の位置

    主語は通常、動詞の前に置かれます。

    Juan compra un libro.
    フアンは本を買います。

    しかし、場合によっては動詞の後に置かれることもあります。

    Llega el tren.
    列車が到着します。


    主語は文の中で動作や状態の主体を示す重要な要素です。スペイン語では、主語と動詞の一致が文の構造を理解するうえで重要になります。


    5.4 述語

    述語(predicado) は、主語について述べる部分です。文の中で 動詞を中心として、主語の動作、状態、性質などを表す部分 を指します。

    Juan corre.
    フアンは走ります。

    María estudia español.
    マリアはスペイン語を勉強します。

    El niño duerme.
    その子どもは眠ります。

    これらの文では、次の部分が述語です。

    corre
    estudia español
    duerme

    つまり、動詞を中心とする部分が述語になります。


    述語の中心は動詞

    述語の中心は 動詞 です。動詞は主語が何をするのか、どのような状態にあるのかを示します。

    Juan trabaja.
    フアンは働きます。

    La casa es grande.
    その家は大きいです。

    María está cansada.
    マリアは疲れています。


    述語の構造

    述語にはさまざまな形があります。

    動詞だけ

    Juan corre.
    フアンは走ります。

    動詞 + 目的語

    Juan lee un libro.
    フアンは本を読みます。

    動詞 + 補語

    Juan es profesor.
    フアンは教師です。


    述語の役割

    述語は、主語について次のような内容を説明します。

    • 動作
    • 状態
    • 性質

    El estudiante estudia.
    その学生は勉強します。

    La puerta está abierta.
    ドアは開いています。


    述語は文の中心的な部分であり、主語についての情報を表します。スペイン語では、動詞を中心として目的語や補語などが加わり、述語が構成されます。


  • 5.5 直接目的語

    直接目的語(complemento directo) は、動詞の動作が直接及ぶ対象を表す語です。日本語では「〜を」に当たることが多い要素です。

    Juan lee un libro.
    フアンは本を読みます。

    María compra pan.
    マリアはパンを買います。

    El estudiante escribe una carta.
    その学生は手紙を書きます。

    ここでは un libro, pan, una carta が直接目的語です。


    直接目的語の形

    直接目的語には、次のような語が使われます。

    名詞

    Leo un libro.
    私は本を読みます。

    名詞句

    Compré una casa grande.
    私は大きな家を買いました。

    代名詞

    Lo veo.
    私はそれを見ます。


    直接目的語代名詞

    直接目的語は、代名詞で表すことができます。

    人称直接目的語代名詞
    me私を
    te君を
    lo / la彼を / 彼女を / それを
    nos私たちを
    os君たちを
    los / las彼らを / 彼女たちを

    Veo el libro.
    私はその本を見ます。

    Lo veo.
    私はそれを見ます。


    人を直接目的語にする場合

    直接目的語が の場合は、通常 前置詞 a が置かれます。

    Veo a Juan.
    私はフアンを見ます。

    María llama a su madre.
    マリアは母に電話します。

    この a人称の a と呼ぶことがあります。


    例文

    Compramos una casa.
    私たちは家を買います。

    El profesor explica la lección.
    先生は授業を説明します。

    Veo a María.
    私はマリアを見ます。


    直接目的語は、動詞の動作が向けられる対象を表す重要な要素です。スペイン語では、直接目的語が代名詞で表される場合や、人を表す場合に a が付くことが特徴です。


    5.6 間接目的語

    間接目的語(complemento indirecto) は、動作の 受け手利益を受ける人 を表す語です。日本語では「〜に」「〜へ」に当たることが多い要素です。

    Juan da un libro a María.
    フアンはマリアに本をあげます。

    El profesor explica la lección a los estudiantes.
    先生は学生たちに授業を説明します。

    ここでは a María, a los estudiantes が間接目的語です。


    間接目的語の形

    間接目的語は通常 前置詞 a を伴って表されます。

    Doy un regalo a mi amigo.
    私は友人に贈り物をあげます。

    Escribo una carta a mi madre.
    私は母に手紙を書きます。


    間接目的語代名詞

    間接目的語は、代名詞で表すことができます。

    人称間接目的語代名詞
    me私に
    te君に
    le彼に / 彼女に
    nos私たちに
    os君たちに
    les彼らに / 彼女たちに

    Doy el libro a María.
    私はマリアに本をあげます。

    Le doy el libro.
    私は彼女に本をあげます。


    間接目的語の位置

    間接目的語代名詞は、通常 動詞の前 に置かれます。

    Le doy el libro.
    私は彼に本をあげます。

    Nos explica la lección.
    彼は私たちに授業を説明します。


    直接目的語と間接目的語

    スペイン語では、直接目的語と間接目的語が同時に使われることがあります。

    Juan da un libro a María.
    フアンはマリアに本をあげます。

    ここで

    un libro → 直接目的語
    a María → 間接目的語

    です。


    間接目的語は、動作の受け手を表す重要な文の要素です。スペイン語では a を伴う形や、間接目的語代名詞が使われることが特徴です。


    5.7 補語

    補語(complemento) は、主語や目的語についての情報を補い、文の意味を完成させる語です。補語は特に つなぎ動詞(ser、estar など) とともに使われ、主語の性質や状態を説明します。

    Juan es profesor.
    フアンは教師です。

    La casa es grande.
    その家は大きいです。

    María está cansada.
    マリアは疲れています。

    ここでは profesor, grande, cansada が補語です。


    主格補語

    主語の性質や状態を説明する補語を 主格補語 と呼びます。

    Juan es médico.
    フアンは医者です。

    El libro es interesante.
    その本は面白いです。

    La puerta está abierta.
    ドアは開いています。


    形容詞による補語

    補語には形容詞が使われることが多くあります。

    La casa es grande.
    その家は大きいです。

    El niño está enfermo.
    その子どもは病気です。

    形容詞の補語は、主語の 性と数に一致 します。


    名詞による補語

    名詞が補語になる場合もあります。

    Juan es profesor.
    フアンは教師です。

    Madrid es la capital de España.
    マドリードはスペインの首都です。


    例文

    La ciudad es grande.
    その都市は大きいです。

    El estudiante es inteligente.
    その学生は賢いです。

    La puerta está cerrada.
    ドアは閉まっています。


    補語は、主語や目的語についての説明を加え、文の意味を明確にする役割を持っています。特に serestar とともに使われることが多い要素です。


    5.8 単文

    単文(oración simple) とは、一つの動詞(述語)だけを持つ文 のことです。単文は最も基本的な文の形であり、一つの内容や出来事を表します。

    Juan estudia.
    フアンは勉強します。

    María canta.
    マリアは歌います。

    El niño duerme.
    その子どもは眠ります。

    これらの文は、それぞれ 一つの動詞 しか持っていないため、単文です。


    単文の構造

    単文は、次のような構造を持つことがあります。

    主語 + 動詞

    Juan corre.
    フアンは走ります。

    主語 + 動詞 + 目的語

    Juan lee un libro.
    フアンは本を読みます。

    主語 + つなぎ動詞 + 補語

    Juan es profesor.
    フアンは教師です。


    単文の特徴

    単文には次のような特徴があります。

    • 動詞が一つだけである
    • 一つの内容を表す
    • 文の構造が比較的単純である

    例文

    El estudiante estudia español.
    その学生はスペイン語を勉強します。

    María compra pan.
    マリアはパンを買います。

    La casa es grande.
    その家は大きいです。


    単文は文の最も基本的な形であり、複雑な文も多くの場合、この単文を基礎として作られます。


    5.9 重文

    重文(oración compuesta coordinada) とは、二つ以上の単文が対等な関係で結びついた文 のことです。重文では、それぞれの文が独立した意味を持ち、接続詞などによって結ばれます。

    Juan estudia y María trabaja.
    フアンは勉強し、マリアは働きます。

    Leo un libro y escucho música.
    私は本を読み、音楽を聴きます。

    ここでは Juan estudiaMaría trabaja が、それぞれ独立した文です。


    よく使われる接続詞

    重文では、次のような 等位接続詞 がよく使われます。

    接続詞意味
    yそして
    oまたは
    peroしかし
    porqueなぜなら

    y(そして)

    二つの文を並べて結びます。

    Juan estudia y María trabaja.
    フアンは勉強し、マリアは働きます。


    o(または)

    選択を表します。

    Estudio español o leo un libro.
    私はスペイン語を勉強するか、本を読みます。


    pero(しかし)

    対立や対比を表します。

    Estudio mucho pero no entiendo.
    私はたくさん勉強しますが、理解できません。


    例文

    Juan corre y Pedro camina.
    フアンは走り、ペドロは歩きます。

    Quiero café o té.
    私はコーヒーか紅茶が欲しいです。

    Estudia mucho pero está cansado.
    彼はよく勉強しますが、疲れています。


    重文では、複数の文が 対等な関係 で結びついています。接続詞を使うことで、文と文を自然につなぐことができます。


    5.10 複文

    複文(oración compleja) とは、主文と従属文 から成る文です。従属文は主文に依存しており、それだけでは完全な文として独立することができません。

    Creo que Juan viene.
    私はフアンが来ると思います。

    ここでは

    Creo → 主文
    que Juan viene → 従属文

    です。


    名詞節

    従属文が名詞の役割をする場合があります。これを 名詞節 と呼びます。

    Creo que María estudia.
    私はマリアが勉強していると思います。

    No sé dónde vive.
    私は彼がどこに住んでいるか知りません。


    形容詞節

    従属文が名詞を説明する場合があります。これを 形容詞節 と呼びます。

    El libro que leo es interesante.
    私が読んでいる本は面白い。

    La casa que compró es grande.
    彼が買った家は大きい。


    副詞節

    従属文が動詞を説明する場合があります。これを 副詞節 と呼びます。

    Estudio cuando tengo tiempo.
    私は時間があるときに勉強します。

    Salgo porque hace buen tiempo.
    天気が良いので外出します。


    複文の特徴

    複文には次のような特徴があります。

    • 二つ以上の動詞がある
    • 主文と従属文から成る
    • 接続詞や関係詞によって結ばれる

    例文

    Creo que él estudia mucho.
    私は彼がよく勉強していると思います。

    El hombre que vive aquí es médico.
    ここに住んでいる男性は医者です。

    Salgo cuando termino el trabajo.
    仕事が終わると私は外出します。


    複文は、単文よりも複雑な内容を表すことができる文です。従属文を使うことで、理由、時間、条件など、さまざまな関係を表現することができます。


  • 5.11 前置詞

    前置詞(preposición) は、名詞や代名詞の前に置かれ、それらと文中の他の語との関係を示す語です。前置詞は、場所、時間、方向、原因、方法などの関係を表します。

    en la casa
    家の中で

    con mi amigo
    友人と

    de Madrid
    マドリードの

    ここでは en, con, de が前置詞です。


    主な前置詞

    スペイン語でよく使われる前置詞には次のようなものがあります。

    前置詞意味
    a〜へ、〜に
    de〜の、〜から
    en〜で、〜に
    con〜と
    sin〜なしで
    para〜のために
    por〜によって、〜のために
    sobre〜の上に

    a

    方向や対象を表します。

    Voy a Madrid.
    私はマドリードへ行きます。

    Veo a Juan.
    私はフアンに会います。


    de

    所有や起点などを表します。

    El libro de María.
    マリアの本

    Soy de España.
    私はスペイン出身です。


    en

    場所や状況を表します。

    Vivo en Madrid.
    私はマドリードに住んでいます。

    El libro está en la mesa.
    本は机の上にあります。


    con

    「〜と一緒に」を表します。

    Voy con mi amigo.
    私は友人と行きます。


    para

    目的を表します。

    Estudio para el examen.
    私は試験のために勉強します。


    例文

    Vivo en España.
    私はスペインに住んでいます。

    Voy a la escuela.
    私は学校へ行きます。

    Trabajo con mi hermano.
    私は兄と働きます。


    前置詞は、名詞や代名詞とともに使われて、語と語の関係を明確にする役割を持っています。スペイン語では多くの表現が前置詞とともに使われるため、基本的な前置詞を理解することが重要です。


    5.12 接続詞

    接続詞(conjunción) は、語、句、または文と文を結びつける語です。接続詞を使うことで、二つの内容の関係を示すことができます。

    Juan estudia y María trabaja.
    フアンは勉強し、マリアは働きます。

    Quiero café o té.
    私はコーヒーか紅茶が欲しいです。

    Aquíでは y, o が接続詞です。


    等位接続詞

    等位接続詞 は、同じ文法的な働きを持つ語や文を結びます。

    主なものは次の通りです。

    接続詞意味
    yそして
    oまたは
    peroしかし
    sinoではなく

    Juan estudia y María trabaja.
    フアンは勉強し、マリアは働きます。

    ¿Quieres café o té?
    コーヒーか紅茶が欲しいですか。

    Estudia mucho pero está cansado.
    彼はよく勉強しますが、疲れています。


    従属接続詞

    従属接続詞 は、主文と従属文を結びます。

    接続詞意味
    que〜ということ
    porqueなぜなら
    cuando〜のとき
    siもし

    Creo que él viene.
    私は彼が来ると思います。

    Salgo cuando termino el trabajo.
    仕事が終わると外出します。

    No voy porque estoy cansado.
    疲れているので行きません。


    接続詞の役割

    接続詞は次のような関係を表します。

    • 追加
    • 選択
    • 対立
    • 原因
    • 時間
    • 条件

    接続詞を使うことで、文の意味の関係が明確になります。


    例文

    Juan corre y Pedro camina.
    フアンは走り、ペドロは歩きます。

    ¿Quieres café o té?
    コーヒーか紅茶が欲しいですか。

    No salgo porque llueve.
    雨が降っているので外出しません。


    接続詞は、語や文を結びつけて、より複雑な内容を表すために重要な役割を持っています。スペイン語の文章や会話では、接続詞を使うことで文と文の関係をはっきり示すことができます。


    5.13 関係詞

    関係詞(pronombre relativo) は、名詞を説明する節(関係節)を導く語です。関係詞は、前にある名詞を指し、その名詞について追加の情報を与えます。

    El libro que leo es interesante.
    私が読んでいる本は面白い。

    ここでは

    El libro → 先行詞
    que leo → 関係節

    です。


    que

    que は最もよく使われる関係詞です。人や物のどちらにも使うことができます。

    El libro que compré es interesante.
    私が買った本は面白い。

    La casa que veo es grande.
    私が見ている家は大きい。


    quien / quienes

    quien / quienes は、人を指す関係詞です。

    El hombre quien vive aquí es médico.
    ここに住んでいる男性は医者です。

    Los estudiantes quienes estudian mucho tienen éxito.
    よく勉強する学生は成功します。


    el que / la que / los que / las que

    これらは、性と数に一致する関係詞です。

    La casa en la que vivo es grande.
    私が住んでいる家は大きい。

    Los libros que compré son interesantes.
    私が買った本は面白いです。


    donde

    donde は場所を表す関係詞です。

    La ciudad donde vivo es grande.
    私が住んでいる都市は大きい。


    例文

    El estudiante que estudia mucho aprende rápido.
    よく勉強する学生は早く学びます。

    La casa donde vive es bonita.
    彼が住んでいる家は美しいです。

    El libro que leo es interesante.
    私が読んでいる本は面白いです。


    関係詞は、名詞について追加の情報を与えるときに使われます。関係詞を使うことで、二つの文を一つの文にまとめることができます。


  • 第6章 動詞の法と時制

    6.1 動詞の法と時制の概観

    スペイン語の動詞は、法(modo)時制(tiempo) によってさまざまな形に変化します。これによって、動作が いつ起こるのか、またその動作が どのような意味や態度で表されるのか が示されます。

    時制 は、動作が起こる時間を表します。一般に次の三つの時間が基本になります。

    • 現在
    • 過去
    • 未来

    Estudio español.
    私はスペイン語を勉強します。(現在)

    Estudié español.
    私はスペイン語を勉強しました。(過去)

    Estudiaré español.
    私はスペイン語を勉強するでしょう。(未来)


    動詞の法

    は、話し手がその内容をどのようにとらえているかを示します。スペイン語には主に次の三つの法があります。

    直説法(indicativo)
    事実や現実の出来事を述べるときに使われます。

    Juan estudia español.
    フアンはスペイン語を勉強しています。


    接続法(subjuntivo)
    願望、可能性、疑い、感情などを表すときに使われます。

    Quiero que Juan estudie español.
    私はフアンがスペイン語を勉強することを望みます。


    命令法(imperativo)
    命令や依頼を表すときに使われます。

    Estudia español.
    スペイン語を勉強しなさい。


    単純時制と複合時制

    スペイン語の時制には、次の二つの種類があります。

    単純時制

    動詞の活用だけで表されます。

    hablo
    私は話します。

    hablé
    私は話しました。


    複合時制

    動詞 haber と過去分詞を組み合わせて作られます。

    he hablado
    私は話しました。

    había hablado
    私は話していました。


    まとめ

    スペイン語の動詞は、

    • 法(modo)
    • 時制(tiempo)

    によってさまざまな形をとります。これらを理解することで、動作の時間や話し手の意図を正確に表現することができます。


    6.2 直説法現在

    直説法現在(presente del indicativo) は、現在起こっている動作や、習慣的な行動、一般的な事実などを表す時制です。スペイン語の中でも最も基本的で、日常会話でよく使われる形です。


    現在の動作

    現在起こっている動作を表します。

    Estudio español.
    私はスペイン語を勉強します。

    Juan trabaja.
    フアンは働いています。

    María vive en Madrid.
    マリアはマドリードに住んでいます。


    習慣的な行動

    繰り返される習慣的な行動を表します。

    Estudio español todos los días.
    私は毎日スペイン語を勉強します。

    Trabajo por la mañana.
    私は午前中に働きます。


    一般的な事実

    普遍的な事実や一般的な真理を表します。

    La Tierra gira alrededor del Sol.
    地球は太陽の周りを回ります。

    El agua hierve a 100 grados.
    水は100度で沸騰します。


    現在形の基本的な活用

    例として、三つの動詞の現在形を示します。

    hablar(話す)

    yo hablo
    tú hablas
    él habla
    nosotros hablamos
    vosotros habláis
    ellos hablan

    comer(食べる)

    yo como
    tú comes
    él come
    nosotros comemos
    vosotros coméis
    ellos comen

    vivir(住む)

    yo vivo
    tú vives
    él vive
    nosotros vivimos
    vosotros vivís
    ellos viven


    例文

    Vivo en España.
    私はスペインに住んでいます。

    Leo muchos libros.
    私は多くの本を読みます。

    Los estudiantes estudian mucho.
    学生たちはよく勉強します。


    直説法現在は、現在の動作だけでなく、習慣や一般的な事実を表すときにも使われます。


    6.3 現在完了

    現在完了(pretérito perfecto) は、過去に起こった出来事が現在と関係している場合に使われる時制です。日本語では「〜した」「〜してしまった」「〜したことがある」などと訳されることがあります。

    現在完了は次の形で作られます。

    haber + 過去分詞


    haber の現在形

    現在完了では、助動詞 haber の現在形を使います。

    人称活用
    yohe
    has
    él / ellaha
    nosotroshemos
    vosotroshabéis
    ellos / ellashan

    過去分詞との組み合わせ

    he hablado
    私は話しました

    has comido
    あなたは食べました

    han vivido
    彼らは住んできました


    例文

    He estudiado español.
    私はスペイン語を勉強しました。

    Hemos leído el libro.
    私たちはその本を読みました。

    María ha llegado.
    マリアは到着しました。


    経験を表す現在完了

    現在完了は、経験を表すときにも使われます。

    He visitado España.
    私はスペインを訪れたことがあります。

    ¿Has leído este libro?
    あなたはこの本を読んだことがありますか。


    最近の出来事

    現在に近い過去の出来事にも使われます。

    He terminado el trabajo.
    私は仕事を終えました。

    Ha empezado la clase.
    授業が始まりました。


    副詞との組み合わせ

    現在完了は、次のような副詞とよく一緒に使われます。

    ya(すでに)
    todavía(まだ)
    nunca(一度も〜ない)
    siempre(いつも)
    hoy(今日)

    Ya he comido.
    私はもう食べました。

    Nunca he visto esa película.
    私はその映画を一度も見たことがありません。


    現在完了は、過去の出来事が現在と関係していることを示す重要な時制です。


  • 6.4 線過去

    線過去(pretérito imperfecto) は、過去の 継続していた状態、習慣、背景 などを表す時制です。日本語では「〜していた」「〜だった」「よく〜した」などと訳されます。

    線過去は、特定の一点の出来事ではなく、ある期間続いていた状態や行動を表すときに使われます。


    線過去の作り方

    規則動詞の線過去は、次のように作られます。

    -ar 動詞

    人称hablar
    yohablaba
    hablabas
    él / ellahablaba
    nosotroshablábamos
    vosotroshablabais
    ellos / ellashablaban

    -er 動詞

    人称comer
    yocomía
    comías
    él / ellacomía
    nosotroscomíamos
    vosotroscomíais
    ellos / ellascomían

    -ir 動詞

    人称vivir
    yovivía
    vivías
    él / ellavivía
    nosotrosvivíamos
    vosotrosvivíais
    ellos / ellasvivían

    過去の習慣

    過去に繰り返されていた習慣を表します。

    Cuando era niño, jugaba mucho.
    子どものころ、私はよく遊びました。

    Estudiaba español todos los días.
    私は毎日スペイン語を勉強していました。


    過去の状態

    過去の状態や状況を表します。

    La casa era grande.
    その家は大きかった。

    Juan estaba cansado.
    フアンは疲れていました。


    背景の説明

    過去の出来事の背景を説明する場合にも使われます。

    Llovía y hacía frío.
    雨が降っていて寒かった。


    不規則動詞

    線過去には、不規則動詞が三つあります。

    動詞活用(yo)
    serera
    iriba
    verveía

    Era estudiante.
    私は学生でした。

    Íbamos a la escuela.
    私たちは学校へ行っていました。


    線過去は、過去の出来事の 背景や継続していた状況 を表す重要な時制です。スペイン語では、過去の出来事を表すときに 点過去線過去 を使い分けることが重要になります。


    6.5 点過去

    点過去(pretérito indefinido) は、過去に起こり、すでに完了した出来事を表す時制です。出来事が過去のある時点で起こり、現在とは直接関係していない場合に使われます。

    日本語では「〜した」「〜だった」などと訳されることが多い時制です。

    Ayer estudié español.
    昨日私はスペイン語を勉強しました。

    Juan llegó a Madrid.
    フアンはマドリードに到着しました。


    点過去の作り方

    規則動詞の点過去は次のように活用します。

    -ar 動詞

    人称hablar
    yohablé
    hablaste
    él / ellahabló
    nosotroshablamos
    vosotroshablasteis
    ellos / ellashablaron

    -er 動詞

    人称comer
    yocomí
    comiste
    él / ellacomió
    nosotroscomimos
    vosotroscomisteis
    ellos / ellascomieron

    -ir 動詞

    人称vivir
    yoviví
    viviste
    él / ellavivió
    nosotrosvivimos
    vosotrosvivisteis
    ellos / ellasvivieron

    一回の出来事

    点過去は、過去に一回起こった出来事を表します。

    Ayer comí en ese restaurante.
    昨日私はそのレストランで食べました。

    El tren llegó a las ocho.
    列車は8時に到着しました。


    過去の出来事の連続

    過去の出来事を順番に述べるときにも使われます。

    Entré en la casa, vi a Juan y hablé con él.
    私は家に入り、フアンに会い、彼と話しました。


    よく使われる時間表現

    点過去は次のような過去を示す語とよく使われます。

    ayer
    昨日

    anoche
    昨夜

    la semana pasada
    先週

    el año pasado
    去年

    Ayer estudié español.
    昨日私はスペイン語を勉強しました。


    点過去は、過去の 一回の出来事完了した行動 を表す時制です。スペイン語では、過去を表すときに 線過去点過去 を区別して使うことが重要です。


    6.6 過去完了

    過去完了(pretérito pluscuamperfecto) は、過去のある時点よりも前にすでに完了していた出来事を表す時制です。日本語では「〜していた」「〜してしまっていた」などと訳されることがあります。

    この時制は、過去の出来事よりさらに前に起こった行動を示します。

    Cuando llegué, Juan ya había salido.
    私が到着したとき、フアンはすでに出かけていました。

    ここでは

    había salido
    が過去完了です。


    過去完了の作り方

    過去完了は次の形で作られます。

    haber の線過去 + 過去分詞

    haber(線過去)

    人称活用
    yohabía
    habías
    él / ellahabía
    nosotroshabíamos
    vosotroshabíais
    ellos / ellashabían

    過去分詞との組み合わせ

    había hablado
    私は話していました

    habías comido
    あなたは食べていました

    habían vivido
    彼らは住んでいました


    例文

    Había estudiado mucho.
    私はたくさん勉強していました。

    Cuando llegamos, ya habían terminado.
    私たちが到着したとき、彼らはすでに終えていました。

    Había leído ese libro antes.
    私は以前その本を読んでいました。


    過去の出来事との関係

    過去完了は、通常 点過去や線過去と組み合わせて使われます。

    Cuando llegué, ya había empezado la clase.
    私が到着したとき、授業はすでに始まっていました。

    この場合

    llegué → 点過去
    había empezado → 過去完了

    です。


    過去完了は、過去の出来事よりさらに前に起こった行動を表す重要な時制です。


  • 6.7 未来

    未来(futuro) は、これから起こる出来事や行動を表す時制です。日本語では「〜するだろう」「〜するでしょう」などと訳されます。

    Mañana estudiaré español.
    明日私はスペイン語を勉強するでしょう。

    Juan llegará pronto.
    フアンはまもなく到着するでしょう。


    未来形の作り方

    スペイン語の未来形は、不定詞に直接語尾を付けることで作られます。

    人称語尾
    yo
    -ás
    él / ella
    nosotros-emos
    vosotros-éis
    ellos / ellas-án

    未来形の例

    hablar(話す)

    人称活用
    yohablaré
    hablarás
    él / ellahablará
    nosotroshablaremos
    vosotroshablaréis
    ellos / ellashablarán

    comer(食べる)

    人称活用
    yocomeré
    comerás
    él / ellacomerá
    nosotroscomeremos
    vosotroscomeréis
    ellos / ellascomerán

    vivir(住む)

    人称活用
    yoviviré
    vivirás
    él / ellavivirá
    nosotrosviviremos
    vosotrosviviréis
    ellos / ellasvivirán

    未来の予定

    未来形は将来の予定や計画を表します。

    Mañana iré a Madrid.
    明日私はマドリードへ行きます。

    Estudiaremos español.
    私たちはスペイン語を勉強するでしょう。


    推量

    未来形は、現在の推量を表すこともあります。

    ¿Dónde estará Juan?
    フアンはどこにいるのだろう。

    Tendrá unos treinta años.
    彼は30歳くらいでしょう。


    未来形は、将来の出来事や話し手の推量を表すときに使われる重要な時制です。


    6.8 未来完了

    未来完了(futuro perfecto) は、未来のある時点までにすでに完了している行動を表す時制です。日本語では「〜しているだろう」「〜してしまっているだろう」などと訳されます。

    未来完了は次の形で作られます。

    haber の未来形 + 過去分詞


    haber の未来形

    人称活用
    yohabré
    habrás
    él / ellahabrá
    nosotroshabremos
    vosotroshabréis
    ellos / ellashabrán

    過去分詞との組み合わせ

    habré hablado
    私は話しているだろう

    habrás comido
    あなたは食べているだろう

    habrán vivido
    彼らは住んでいるだろう


    未来のある時点までの完了

    未来のある時点までに行動が終わっていることを表します。

    Para mañana habré terminado el trabajo.
    明日までには私は仕事を終えているでしょう。

    Para entonces habrán llegado.
    そのころまでには彼らは到着しているでしょう。


    推量

    未来完了は、過去の出来事についての推量を表すこともあります。

    Habrá llegado ya.
    彼はもう到着しているだろう。

    Habrá estudiado mucho.
    彼はたくさん勉強したのだろう。


    例文

    Para el año próximo habré terminado el libro.
    来年までには私はその本を書き終えているでしょう。

    A esta hora habrán salido.
    この時間には彼らは出発しているでしょう。


    未来完了は、未来のある時点までに完了している出来事や、過去についての推量を表すときに使われます。


    6.9 過去未来(条件法)

    過去未来(条件法)(condicional) は、仮定や推量、丁寧な表現などを表す時制です。日本語では「〜だろう」「〜するだろう」「〜するでしょう」「〜したいのですが」などと訳されることがあります。

    この形は、未来形とよく似た作り方をします。


    条件法の作り方

    条件法は、動詞の不定詞に語尾を付けることで作られます。

    人称語尾
    yo-ía
    -ías
    él / ella-ía
    nosotros-íamos
    vosotros-íais
    ellos / ellas-ían

    活用の例

    hablar(話す)

    人称活用
    yohablaría
    hablarías
    él / ellahablaría
    nosotroshablaríamos
    vosotroshablaríais
    ellos / ellashablarían

    comer(食べる)

    人称活用
    yocomería
    comerías
    él / ellacomería
    nosotroscomeríamos
    vosotroscomeríais
    ellos / ellascomerían

    vivir(住む)

    人称活用
    yoviviría
    vivirías
    él / ellaviviría
    nosotrosviviríamos
    vosotrosviviríais
    ellos / ellasvivirían

    仮定

    条件や仮定を表すときに使われます。

    Si tuviera tiempo, viajaría a España.
    もし時間があれば、私はスペインへ旅行するでしょう。


    過去の未来

    過去の立場から見た未来を表す場合にも使われます。

    Dijo que vendría mañana.
    彼は明日来ると言いました。


    丁寧な表現

    依頼や願望を丁寧に表すときにも使われます。

    Querría hablar con usted.
    あなたと話したいのですが。

    Me gustaría un café.
    コーヒーをいただきたいのですが。


    条件法は、仮定、推量、丁寧な依頼など、さまざまな場面で使われる重要な動詞の形です。


    6.10 過去未来完了

    過去未来完了(condicional perfecto) は、仮定された過去の出来事や、実際には起こらなかった過去の行動を表すときに使われます。日本語では「〜していただろう」「〜していたはずだ」「〜しただろうに」などと訳されることがあります。

    この時制は、次の形で作られます。

    haber の条件法 + 過去分詞


    haber の条件法

    人称活用
    yohabría
    habrías
    él / ellahabría
    nosotroshabríamos
    vosotroshabríais
    ellos / ellashabrían

    過去分詞との組み合わせ

    habría hablado
    私は話していただろう

    habrías comido
    あなたは食べていただろう

    habrían vivido
    彼らは住んでいただろう


    仮定の過去

    過去の仮定を表す場合によく使われます。

    Si hubiera tenido tiempo, habría viajado a España.
    もし時間があったなら、私はスペインへ旅行していただろう。


    推量

    過去の出来事についての推量を表す場合にも使われます。

    Habría llegado ya.
    彼はもう到着していただろう。

    Habría estudiado mucho.
    彼はたくさん勉強していたはずだ。


    例文

    Habríamos terminado el trabajo.
    私たちは仕事を終えていただろう。

    Habrían salido temprano.
    彼らは早く出発していただろう。


    過去未来完了は、過去の仮定実際には起こらなかった出来事を表すときに使われる時制です。


  • 6.11 命令法

    命令法(imperativo) は、命令、依頼、勧め、指示などを表すときに使われる動詞の形です。日本語では「〜しなさい」「〜してください」「〜しよう」などに当たります。

    命令法は主に 二人称(tú / vosotros / usted / ustedes) に対して使われます。


    tú に対する命令

    肯定命令 は、直説法現在の 三人称単数形 と同じ形になります。

    hablar → habla
    話しなさい

    comer → come
    食べなさい

    vivir → vive
    住みなさい

    例文

    Habla más despacio.
    もっとゆっくり話しなさい。

    Come la comida.
    食事を食べなさい。


    nosotros に対する命令

    nosotros の命令は「〜しよう」という意味になります。

    hablar → hablemos

    例文

    Hablemos español.
    スペイン語を話しましょう。

    Comamos juntos.
    一緒に食べましょう。


    usted / ustedes に対する命令

    ustedustedes に対する命令は、接続法現在を使います。

    Hable usted.
    あなたは話してください。

    Coman ustedes.
    あなたがたは食べてください。


    否定命令

    否定の命令では、接続法現在 を使います。

    No hables.
    話してはいけません。

    No comas eso.
    それを食べてはいけません。


    例文

    Escucha.
    聞きなさい。

    Estudia español.
    スペイン語を勉強しなさい。

    No hables tan rápido.
    そんなに速く話してはいけません。


    命令法は、命令だけでなく、依頼や勧めを表すときにも使われます。日常会話では、命令法は丁寧な表現とともに使われることも多くあります。


  • 6.12 接続法現在

    接続法現在(presente de subjuntivo) は、願望、疑い、感情、可能性、目的など、話し手の主観的な態度を表すときに使われます。直説法が事実を述べるのに対して、接続法は 事実ではない可能性や希望 などを表します。

    Quiero que estudies español.
    私はあなたがスペイン語を勉強することを望みます。

    Es posible que venga.
    彼が来る可能性があります。


    接続法現在の作り方

    接続法現在は、直説法現在の yo 形 を基にして作られます。

    語尾は次のようになります。

    -ar 動詞

    人称語尾
    yo-e
    -es
    él / ella-e
    nosotros-emos
    vosotros-éis
    ellos / ellas-en

    -er / -ir 動詞

    人称語尾
    yo-a
    -as
    él / ella-a
    nosotros-amos
    vosotros-áis
    ellos / ellas-an

    活用例

    hablar(話す)

    人称活用
    yohable
    hables
    él / ellahable
    nosotroshablemos
    vosotroshabléis
    ellos / ellashablen

    comer(食べる)

    人称活用
    yocoma
    comas
    él / ellacoma
    nosotroscomamos
    vosotroscomáis
    ellos / ellascoman

    使用される主な場合

    願望

    Quiero que vengas.
    私はあなたに来てほしい。


    感情

    Me alegra que estudies español.
    あなたがスペイン語を勉強していることをうれしく思います。


    疑い・可能性

    Dudo que venga.
    彼が来るかどうか疑っています。


    目的

    Estudio para que aprendas.
    あなたが学ぶために私は勉強します。


    例文

    Espero que tengas tiempo.
    あなたに時間があることを望みます。

    Es importante que estudies.
    勉強することは重要です。

    Quiero que hables español.
    あなたがスペイン語を話すことを望みます。


    接続法現在は、願望、感情、可能性、目的などを表すときに使われる重要な動詞の形です。スペイン語では、主文と従属文の関係によって接続法が使われることが多くあります。


    6.13 接続法過去

    接続法過去(imperfecto de subjuntivo) は、過去の願望、仮定、疑い、感情などを表すときに使われます。接続法現在と同様に、話し手の主観的な態度を示しますが、その内容が 過去の状況 に関係している場合に使われます。

    Quería que vinieras.
    私はあなたに来てほしかった。

    Dudaba que fuera verdad.
    それが本当であるかどうか疑っていました。


    接続法過去の作り方

    接続法過去は、点過去(pretérito)の三人称複数形 を基にして作られます。

    作り方は次の通りです。

    1 点過去の三人称複数形を取る
    2 語尾 -ron を取る
    3 次の語尾を付ける

    人称語尾
    yo-ra
    -ras
    él / ella-ra
    nosotros-ramos
    vosotros-rais
    ellos / ellas-ran

    活用例

    hablar(話す)

    人称活用
    yohablara
    hablaras
    él / ellahablara
    nosotroshabláramos
    vosotroshablarais
    ellos / ellashablaran

    comer(食べる)

    人称活用
    yocomiera
    comieras
    él / ellacomiera
    nosotroscomiéramos
    vosotroscomierais
    ellos / ellascomieran

    vivir(住む)

    人称活用
    yoviviera
    vivieras
    él / ellaviviera
    nosotrosviviéramos
    vosotrosvivierais
    ellos / ellasvivieran

    過去の願望

    Quería que estudiarais más.
    私はあなたたちにもっと勉強してほしかった。


    仮定

    Si tuviera tiempo, viajaría a España.
    もし時間があれば、私はスペインへ旅行するでしょう。


    例文

    Esperaba que vinieras.
    私はあなたが来ることを期待していました。

    Era importante que estudiaras.
    あなたが勉強することは重要でした。


    接続法過去は、過去の願望や仮定、感情などを表すときに使われます。接続法現在と同様に、主文と従属文の関係の中で使われることが多い時制です。


    6.14 接続法現在完了

    接続法現在完了(pretérito perfecto de subjuntivo) は、すでに完了した出来事について、願望、感情、疑い、評価などを表すときに使われます。つまり、過去の出来事であっても、それが 現在の感情や判断と関係している場合 に用いられます。

    Me alegra que hayas venido.
    あなたが来てくれてうれしいです。

    Dudo que haya terminado el trabajo.
    彼が仕事を終えたかどうか疑っています。


    作り方

    接続法現在完了は次の形で作られます。

    haber の接続法現在 + 過去分詞


    haber の接続法現在

    人称活用
    yohaya
    hayas
    él / ellahaya
    nosotroshayamos
    vosotroshayáis
    ellos / ellashayan

    過去分詞との組み合わせ

    haya hablado
    話したこと

    hayas comido
    食べたこと

    hayan vivido
    住んできたこと


    例文

    Espero que hayas estudiado.
    あなたが勉強したことを願っています。

    Es posible que hayan salido.
    彼らは出かけたのかもしれません。

    Me alegra que hayas venido.
    あなたが来てくれてうれしいです。


    接続法現在との違い

    接続法現在は 現在または未来の出来事 を表します。

    Espero que vengas.
    あなたが来ることを願っています。

    接続法現在完了は すでに完了した出来事 を表します。

    Espero que hayas venido.
    あなたがすでに来ていることを願っています。


    接続法現在完了は、過去の出来事について現在の感情や評価を述べるときに使われます。接続法の他の時制と同様に、主文の内容に応じて使われる重要な形です。


    6.15 接続法過去完了

    接続法過去完了(pluscuamperfecto de subjuntivo) は、過去の出来事についての仮定、願望、後悔などを表すときに使われます。特に、実際には起こらなかった過去の出来事を表す場合によく用いられます。

    Si hubiera tenido tiempo, habría viajado a España.
    もし時間があったなら、私はスペインへ旅行していただろう。

    この文では

    hubiera tenido → 接続法過去完了
    habría viajado → 過去未来完了

    です。


    作り方

    接続法過去完了は、次の形で作られます。

    haber の接続法過去 + 過去分詞


    haber の接続法過去

    人称活用
    yohubiera
    hubieras
    él / ellahubiera
    nosotroshubiéramos
    vosotroshubierais
    ellos / ellashubieran

    過去分詞との組み合わせ

    hubiera hablado
    話していたなら

    hubieras comido
    食べていたなら

    hubieran vivido
    住んでいたなら


    仮定の過去

    過去の仮定を表す場合に使われます。

    Si hubieras estudiado más, habrías aprobado.
    もっと勉強していたなら、あなたは合格していただろう。


    後悔

    過去の出来事に対する後悔を表すこともあります。

    Ojalá hubiera estudiado más.
    もっと勉強していればよかった。


    例文

    Esperaba que hubiera llegado.
    彼が到着していたことを期待していました。

    Dudaba que hubieran terminado el trabajo.
    彼らが仕事を終えていたかどうか疑っていました。


    接続法過去完了は、過去の仮定や後悔などを表すときに使われる重要な形です。条件法や他の接続法の時制と組み合わせて使われることが多くあります。


  • 6.16 接続法の用法

    接続法(subjuntivo) は、事実そのものではなく、話し手の主観的な態度を表すときに使われます。願望、感情、疑い、可能性、目的などを表す場合に用いられます。

    直説法が 事実や現実 を述べるのに対して、接続法は 不確実なことや主観的な判断 を表す点が特徴です。


    願望

    願いや希望を表す動詞の後では接続法が使われます。

    Quiero que estudies español.
    私はあなたがスペイン語を勉強することを望みます。

    Esperamos que venga.
    私たちは彼が来ることを期待しています。


    感情

    喜び、悲しみ、驚きなどの感情を表す場合にも接続法が使われます。

    Me alegra que estés aquí.
    あなたがここにいることをうれしく思います。

    Siento que estés cansado.
    あなたが疲れていることを残念に思います。


    疑い

    疑いや不確実な内容を表すときにも接続法が使われます。

    Dudo que venga.
    彼が来るかどうか疑っています。

    No creo que sea verdad.
    それが本当だとは思いません。


    可能性

    可能性や推測を表す表現でも接続法が使われます。

    Es posible que venga.
    彼が来る可能性があります。

    Puede que llueva.
    雨が降るかもしれません。


    目的

    目的を表す従属節では接続法が使われます。

    Estudio para que aprendas.
    あなたが学ぶために私は勉強します。

    Trabaja para que su familia viva bien.
    彼は家族が良い生活を送れるように働いています。


    例文

    Espero que tengas tiempo.
    あなたに時間があることを願っています。

    Es importante que estudies.
    勉強することは重要です。

    No creo que venga hoy.
    彼が今日来るとは思いません。


    接続法は、話し手の感情、願望、疑いなどを表すときに使われる重要な動詞の形です。スペイン語では、主文の意味によって接続法が使われるかどうかが決まる場合が多くあります。


    6.17 接続法:名詞節

    名詞節(oración sustantiva) とは、文の中で 名詞の働きをする従属節 のことです。名詞節は主語、目的語、補語などの役割を果たします。

    スペイン語では、名詞節は多くの場合 que によって導かれます。

    Creo que Juan estudia.
    私はフアンが勉強していると思います。

    ここでは

    que Juan estudia
    が名詞節です。


    接続法が使われる場合

    名詞節の中では、主文が 願望、感情、疑い、不確実性 を表す場合、接続法が使われます。

    Quiero que estudies español.
    私はあなたがスペイン語を勉強することを望みます。

    Dudo que venga.
    彼が来るかどうか疑っています。

    Es posible que llueva.
    雨が降る可能性があります。


    直説法が使われる場合

    主文が 確信や事実 を表す場合には直説法が使われます。

    Creo que viene.
    私は彼が来ると思います。

    que estudia mucho.
    私は彼がよく勉強することを知っています。


    主語になる名詞節

    名詞節が主語になることもあります。

    Es importante que estudies.
    あなたが勉強することは重要です。


    例文

    Espero que tengas tiempo.
    あなたに時間があることを望みます。

    Me alegra que vengas.
    あなたが来てくれてうれしいです。

    No creo que sea verdad.
    それが本当だとは思いません。


    名詞節では、主文の意味によって 直説法 または 接続法 が使われます。願望や疑いなどを表す場合には接続法が使われることが多くあります。


    6.18 接続法:形容詞節

    形容詞節(oración adjetiva) は、名詞を説明する従属節で、日本語の「〜する人」「〜である物」などに相当します。多くの場合、関係代名詞 que などによって導かれます。

    Tengo un amigo que vive en Madrid.
    私はマドリードに住んでいる友人がいます。

    ここでは

    que vive en Madrid
    が形容詞節で、amigo を説明しています。


    直説法が使われる場合

    説明する対象が 実際に存在している 場合には、直説法が使われます。

    Busco el libro que está en la mesa.
    私は机の上にある本を探しています。

    Conozco a una persona que habla español.
    私はスペイン語を話す人を知っています。


    接続法が使われる場合

    説明する対象が 存在するかどうかわからない場合特定されていない場合 には接続法が使われます。

    Busco un libro que sea interesante.
    私は面白い本を探しています。

    Necesito alguien que me ayude.
    私は私を助けてくれる人が必要です。


    否定文

    否定文でも接続法が使われることがあります。

    No hay nadie que pueda hacerlo.
    それをできる人は誰もいません。


    例文

    Quiero un coche que consuma poco.
    燃費の良い車がほしいです。

    Busco una casa que tenga jardín.
    庭のある家を探しています。

    No conozco a nadie que viva allí.
    そこに住んでいる人を私は誰も知りません。


    形容詞節では、説明される対象が 具体的で存在が確かである場合 は直説法が使われ、存在が不確実または未特定の場合 は接続法が使われます。これはスペイン語の接続法の重要な用法の一つです。


    6.19 接続法:副詞節

    副詞節(oración adverbial) は、動詞や文全体を説明する従属節で、時間、目的、条件、譲歩などを表します。副詞節は cuando, antes de que, para que, aunque などの接続詞によって導かれます。

    副詞節では、内容が 事実か、まだ実現していないか によって、直説法と接続法が使い分けられます。


    未来の出来事

    未来の出来事を表す場合、副詞節では接続法が使われます。

    Te llamaré cuando llegues.
    あなたが到着したら電話します。

    Saldré cuando termine el trabajo.
    仕事が終わったら出かけます。


    目的

    目的を表す副詞節では接続法が使われます。

    Estudio mucho para que aprendas.
    あなたが学べるように私は一生懸命勉強します。

    Habla despacio para que todos entiendan.
    皆が理解できるようにゆっくり話してください。


    条件

    条件を表す副詞節でも接続法が使われることがあります。

    Te ayudaré con tal de que estudies.
    あなたが勉強するなら私は助けます。


    譲歩

    譲歩を表す副詞節では、内容の確実性によって法が変わります。

    Aunque llueva, iremos.
    雨が降っても私たちは行きます。

    Aunque sea difícil, lo intentaré.
    難しくても私はやってみます。


    例文

    Te esperaré hasta que llegues.
    あなたが到着するまで待ちます。

    Hazlo antes de que sea tarde.
    遅くなる前にそれをしなさい。

    Trabaja para que tu familia viva bien.
    家族がよい生活を送れるように働きなさい。


    副詞節では、未来の出来事や目的、条件などを表す場合に接続法が使われることが多くあります。直説法との使い分けは、内容が 現実の事実か、まだ実現していないか によって決まります。