第21章 時制の一致

21.1 時制一致のルール

時制の一致(concordanza dei tempi) とは、主節と従属節の動詞の時制が一定の規則に従って対応することを指します。特に 接続法を用いる従属節 では、この時制の対応が重要になります。

基本的には、主節の動詞の時制 によって、従属節で使われる時制が決まります。


主節が現在または未来の場合

主節の動詞が 現在形・未来形・現在完了など の場合、従属節では 接続法現在 または 接続法過去 が使われます。

Penso che lui venga.
彼が来ると思う。

Penso che lui sia arrivato.
彼は到着したと思う。

ここでは

venga(接続法現在)
sia arrivato(接続法過去)

が使われています。


主節が過去の場合

主節の動詞が 半過去・近過去・遠過去などの過去形 の場合、従属節では 接続法半過去 または 接続法大過去 が使われます。

Pensavo che lui venisse.
彼が来ると思っていた。

Pensavo che lui fosse arrivato.
彼は到着したと思っていた。

ここでは

venisse(接続法半過去)
fosse arrivato(接続法大過去)

が使われています。


時制一致の基本的な対応

主節従属節
現在接続法現在
現在接続法過去
過去接続法半過去
過去接続法大過去

このように、イタリア語では主節の時制に応じて従属節の時制が決まります。この規則を理解することで、より自然で正確な文を作ることができるようになります。


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