20.2 仮定文の種類

イタリア語の仮定文は、条件が 現実的か、非現実的か、過去の出来事か によって、いくつかの型に分けられます。主なものは次の三つです。


1 現実的な仮定(可能な条件)

現実に起こる可能性がある条件を表す場合です。
この場合、条件節も主節も直説法が使われます。

Se ho tempo, vengo.
時間があれば、来る。

Se piove, restiamo a casa.
雨が降れば、私たちは家にいる。

この型は、日常会話で最もよく使われる仮定文です。


2 現在の非現実的な仮定

現在の事実とは異なる仮定を述べる場合です。

このときは次の形になります。

se + 接続法半過去 + 条件法現在

Se avessi tempo, verrei.
もし時間があれば、来るのだが。

Se fossi ricco, viaggerei molto.
もし金持ちなら、たくさん旅行するのだが。

ここでは、実際には 時間がない、金持ちではない という状況を前提にしています。


3 過去の非現実的な仮定

過去の事実とは異なる仮定を述べる場合です。

このときは次の形になります。

se + 接続法大過去 + 条件法過去

Se avessi studiato, avrei capito.
もし勉強していたら、理解できただろう。

Se fossi venuto, avresti visto Marco.
もし来ていたら、マルコに会えただろう。

ここでは、実際には 勉強しなかった、来なかった という事実が前提になっています。


このように、イタリア語の仮定文では 条件の現実性や時間関係によって動詞の法と時制が変わる という特徴があります。これらの型を理解することで、より正確に仮定の意味を表現できるようになります。


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