3.1 不定冠詞

冠詞(articolo)は、名詞の前に置かれて、その名詞がどのようなものを指しているのかを示す語です。イタリア語では冠詞が非常に重要な役割を持っており、多くの場合、名詞は冠詞とともに用いられます。

不定冠詞(articolo indeterminativo) は、日本語の「ある〜」「一つの〜」や、英語の aan に近い意味を持ちます。特定されていないものを初めて述べるときなどに使われます。

例えば次のような文があります。

Ho un libro.
私は一冊の本を持っている。

この文では un libro が「ある本」「一冊の本」という意味になります。

イタリア語の不定冠詞は、名詞の 語頭の音 によって形が変わります。基本的な形は次の通りです。

男性名詞の前では un が使われます。

un libro
一冊の本

un ragazzo
一人の少年

しかし、名詞が s + 子音zgn などで始まる場合には uno が使われます。

uno studente
一人の学生

uno zaino
一つのリュック

女性名詞の前では una が使われます。

una casa
一軒の家

una porta
一つの扉

また、女性名詞が母音で始まる場合には una が短縮されて un’ になります。

un’amica
一人の女性の友人

un’idea
一つの考え

このように、不定冠詞は名詞の性と語頭の音によって形が変化します。イタリア語では名詞を使うときに冠詞を伴うことが多いため、名詞を覚える際には 冠詞と一緒に覚える ことが大切です。


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