2.6 軽蔑辞

イタリア語では、名詞に特定の接尾辞を付けることで、その語に否定的な意味や軽蔑のニュアンスを加えることができます。このような接尾辞を 軽蔑辞(peggiorativo) と呼びます。軽蔑辞は、物事を「質の悪い」「価値の低い」「みすぼらしい」といった意味で表現するときに用いられます。

代表的な軽蔑辞には -accio / -accia があります。この接尾辞を付けると、元の名詞に対して否定的な意味が加わることがあります。

libro

libraccio
くだらない本、質の悪い本

tempo
天気、時間

tempaccio
ひどい天気

また、-astro / -astra という接尾辞も、否定的な意味を表すことがあります。この場合、「あまり良くない」「中途半端な」というニュアンスが加わることがあります。

poeta
詩人

poetastro
三流の詩人

さらに、-iciattolo / -iciattola などの接尾辞も、物事を軽んじる意味で使われることがあります。

このような軽蔑辞は、単に大きさや小ささを表すのではなく、話し手の評価や感情を表す点に特徴があります。そのため、使う場面によっては強いニュアンスを持つことがあります。

軽蔑辞が付いた名詞も、通常の名詞と同様に性と数の変化を持ちます。例えば

libraccio
質の悪い本

libracci
質の悪い本(複数)

のように複数形を作ることができます。

このようにイタリア語では、接尾辞を使うことで語の意味にさまざまなニュアンスを加えることができます。縮小辞、拡大辞、軽蔑辞はその代表的なものであり、語彙の豊かな表現を生み出す重要な仕組みとなっています。


の記事一覧へ