7.8 二重目的語構文

二重目的語構文とは、直接目的語間接目的語の二つの目的語を同時に持つ構文です。
スペイン語では、この構文が非常によく使われます。

Le di el libro.
私は彼にその本をあげました。

ここでは

Le(彼に) → 間接目的語
el libro(その本) → 直接目的語

です。


基本構造

二重目的語構文の基本的な形は次のようになります。

間接目的語代名詞 + 動詞 + 直接目的語

Le doy el libro.
私は彼にその本をあげます。


間接目的語代名詞

人称
yome
te
él / ella / ustedle
nosotrosnos
vosotrosos
ellos / ellas / ustedesles

a を使った表現

誰に対する行為かを明確にするため、a + 人 を加えることがあります。

Le doy el libro a Juan.
私はフアンにその本をあげます。

Nos envía una carta a nosotros.
彼は私たちに手紙を送ります。


le → se の変化

直接目的語代名詞と間接目的語代名詞が同時に使われる場合、le / lesse に変わります。

Le di el libro.
私は彼にその本をあげました。

Lo di.
私はそれをあげました。

Se lo di.
私はそれを彼にあげました。


例文

Le escribo una carta.
私は彼に手紙を書きます。

Nos dio un regalo.
彼は私たちにプレゼントをくれました。

Se lo expliqué.
私はそれを彼に説明しました。


二重目的語構文では、誰に(間接目的語)何を(直接目的語) の両方を表すことができます。この構文は会話や文章で頻繁に使われる重要な表現です。


7.9 否定表現

否定表現(expresión negativa) は、行動や状態を否定するための表現です。スペイン語では主に no を動詞の前に置いて否定を作ります。

No estudio español.
私はスペイン語を勉強しません。

No vive aquí.
彼はここに住んでいません。


no を使う基本形

否定文の基本形は次の通りです。

no + 動詞

No trabajo hoy.
私は今日は働きません。

No tengo tiempo.
私は時間がありません。


否定語

スペイン語には、次のような否定語があります。

否定語意味
nada何も〜ない
nadie誰も〜ない
nunca決して〜ない
tampoco〜もまた〜ない
ningún / ninguno一つも〜ない

否定語の例

No veo nada.
私は何も見えません。

No conozco a nadie.
私は誰も知りません。

Nunca voy allí.
私はそこへ決して行きません。


二重否定

スペイン語では 二重否定 が普通に使われます。

No veo nada.
私は何も見ません。

No conozco a nadie.
私は誰も知りません。


tampoco

tampoco は「〜もまた〜ない」という意味です。

No tengo dinero.
私はお金がありません。

Yo tampoco.
私もありません。


例文

No quiero ir.
私は行きたくありません。

No hay nadie aquí.
ここには誰もいません。

Nunca estudio de noche.
私は夜には決して勉強しません。


スペイン語では no を中心に多くの否定語が使われ、二重否定が一般的に用いられるという特徴があります。


7.10 疑問文と感嘆文

スペイン語では、疑問文(interrogación)感嘆文(exclamación) に特別な記号が使われます。文の最初と最後にそれぞれの記号を置くことが特徴です。

疑問文では

¿ ?

感嘆文では

¡ !

が使われます。


疑問文

疑問文は、質問を表す文です。スペイン語では文の語順を変えなくても、イントネーションや疑問符によって疑問文を作ることができます。

¿Hablas español?
あなたはスペイン語を話しますか。

¿Vive aquí?
彼はここに住んでいますか。


疑問詞を使う疑問文

疑問詞を使う場合は、次のような語が使われます。

疑問詞意味
qué
quién
cuándoいつ
dóndeどこ
cómoどのように
por quéなぜ
cuántoどれくらい

¿Dónde vive?
あなたはどこに住んでいますか。

¿Quién viene?
誰が来ますか。


感嘆文

感嘆文は、驚き、喜び、強い感情などを表す文です。

¡Qué bonito!
なんて美しいのでしょう。

¡Qué frío hace!
なんて寒いのでしょう。


感嘆詞を使う表現

感嘆文では quécómo などがよく使われます。

¡Qué casa tan grande!
なんて大きな家でしょう。

¡Cómo trabaja!
彼はなんとよく働くのでしょう。


例文

¿A qué hora llegas?
あなたは何時に到着しますか。

¿Dónde está el libro?
本はどこにありますか。

¡Qué interesante!
なんて面白いのでしょう。


スペイン語では、疑問文と感嘆文の両方で 文の最初と最後に記号を置く という特徴があります。これはスペイン語の書き言葉の重要な特徴の一つです。


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