二重目的語構文とは、直接目的語と間接目的語の二つの目的語を同時に持つ構文です。
スペイン語では、この構文が非常によく使われます。
例
Le di el libro.
私は彼にその本をあげました。
ここでは
Le(彼に) → 間接目的語
el libro(その本) → 直接目的語
です。
基本構造
二重目的語構文の基本的な形は次のようになります。
間接目的語代名詞 + 動詞 + 直接目的語
例
Le doy el libro.
私は彼にその本をあげます。
間接目的語代名詞
| 人称 | 形 |
| yo | me |
| tú | te |
| él / ella / usted | le |
| nosotros | nos |
| vosotros | os |
| ellos / ellas / ustedes | les |
a を使った表現
誰に対する行為かを明確にするため、a + 人 を加えることがあります。
例
Le doy el libro a Juan.
私はフアンにその本をあげます。
Nos envía una carta a nosotros.
彼は私たちに手紙を送ります。
le → se の変化
直接目的語代名詞と間接目的語代名詞が同時に使われる場合、le / les は se に変わります。
例
Le di el libro.
私は彼にその本をあげました。
Lo di.
私はそれをあげました。
→
Se lo di.
私はそれを彼にあげました。
例文
Le escribo una carta.
私は彼に手紙を書きます。
Nos dio un regalo.
彼は私たちにプレゼントをくれました。
Se lo expliqué.
私はそれを彼に説明しました。
二重目的語構文では、誰に(間接目的語) と 何を(直接目的語) の両方を表すことができます。この構文は会話や文章で頻繁に使われる重要な表現です。
7.9 否定表現
否定表現(expresión negativa) は、行動や状態を否定するための表現です。スペイン語では主に no を動詞の前に置いて否定を作ります。
例
No estudio español.
私はスペイン語を勉強しません。
No vive aquí.
彼はここに住んでいません。
no を使う基本形
否定文の基本形は次の通りです。
no + 動詞
例
No trabajo hoy.
私は今日は働きません。
No tengo tiempo.
私は時間がありません。
否定語
スペイン語には、次のような否定語があります。
| 否定語 | 意味 |
| nada | 何も〜ない |
| nadie | 誰も〜ない |
| nunca | 決して〜ない |
| tampoco | 〜もまた〜ない |
| ningún / ninguno | 一つも〜ない |
否定語の例
例
No veo nada.
私は何も見えません。
No conozco a nadie.
私は誰も知りません。
Nunca voy allí.
私はそこへ決して行きません。
二重否定
スペイン語では 二重否定 が普通に使われます。
例
No veo nada.
私は何も見ません。
No conozco a nadie.
私は誰も知りません。
tampoco
tampoco は「〜もまた〜ない」という意味です。
例
No tengo dinero.
私はお金がありません。
Yo tampoco.
私もありません。
例文
No quiero ir.
私は行きたくありません。
No hay nadie aquí.
ここには誰もいません。
Nunca estudio de noche.
私は夜には決して勉強しません。
スペイン語では no を中心に多くの否定語が使われ、二重否定が一般的に用いられるという特徴があります。
7.10 疑問文と感嘆文
スペイン語では、疑問文(interrogación) と 感嘆文(exclamación) に特別な記号が使われます。文の最初と最後にそれぞれの記号を置くことが特徴です。
疑問文では
¿ ?
感嘆文では
¡ !
が使われます。
疑問文
疑問文は、質問を表す文です。スペイン語では文の語順を変えなくても、イントネーションや疑問符によって疑問文を作ることができます。
例
¿Hablas español?
あなたはスペイン語を話しますか。
¿Vive aquí?
彼はここに住んでいますか。
疑問詞を使う疑問文
疑問詞を使う場合は、次のような語が使われます。
| 疑問詞 | 意味 |
| qué | 何 |
| quién | 誰 |
| cuándo | いつ |
| dónde | どこ |
| cómo | どのように |
| por qué | なぜ |
| cuánto | どれくらい |
例
¿Dónde vive?
あなたはどこに住んでいますか。
¿Quién viene?
誰が来ますか。
感嘆文
感嘆文は、驚き、喜び、強い感情などを表す文です。
例
¡Qué bonito!
なんて美しいのでしょう。
¡Qué frío hace!
なんて寒いのでしょう。
感嘆詞を使う表現
感嘆文では qué や cómo などがよく使われます。
例
¡Qué casa tan grande!
なんて大きな家でしょう。
¡Cómo trabaja!
彼はなんとよく働くのでしょう。
例文
¿A qué hora llegas?
あなたは何時に到着しますか。
¿Dónde está el libro?
本はどこにありますか。
¡Qué interesante!
なんて面白いのでしょう。
スペイン語では、疑問文と感嘆文の両方で 文の最初と最後に記号を置く という特徴があります。これはスペイン語の書き言葉の重要な特徴の一つです。