スペイン語では、目的語代名詞(直接目的語・間接目的語) の位置には一定の規則があります。
動詞の形によって、代名詞の位置が変わります。
活用された動詞の前
通常、目的語代名詞は 活用された動詞の前 に置かれます。
例
Lo veo.
私はそれを見ます。
Le doy el libro.
私は彼にその本をあげます。
Nos llama.
彼は私たちに電話します。
不定詞の後ろ
動詞が 不定詞 の場合、代名詞は 動詞の後ろに付けることができます。
例
Quiero verlo.
私はそれを見たいです。
Voy a llamarte.
私はあなたに電話するつもりです。
現在分詞の後ろ
現在分詞 の場合にも、代名詞は後ろに付けることができます。
例
Estoy leyéndolo.
私はそれを読んでいます。
Está ayudándome.
彼は私を助けています。
命令文
肯定命令 では、代名詞は動詞の後ろに付きます。
例
Dímelo.
それを私に言いなさい。
Tráeme el libro.
その本を持ってきなさい。
否定命令
否定命令 では、代名詞は動詞の前に置かれます。
例
No lo hagas.
それをしてはいけません。
No me llames.
私に電話してはいけません。
例文
Te veo.
私はあなたを見ます。
Quiero ayudarte.
私はあなたを助けたいです。
Estoy buscándolo.
私はそれを探しています。
目的語代名詞の位置は、動詞の形によって変わるため、スペイン語の文法では重要なポイントの一つです。
10.5 二重目的語の語順
スペイン語では、直接目的語と間接目的語の両方がある場合、それぞれの代名詞の順序が決まっています。これを 二重目的語の語順 といいます。
基本の順序は次の通りです。
間接目的語代名詞 + 直接目的語代名詞 + 動詞
基本例
例
Te lo doy.
私はそれをあなたにあげます。
ここでは
te → 間接目的語(あなたに)
lo → 直接目的語(それを)
です。
代名詞の順序
二つの代名詞がある場合、順序は次のようになります。
| 順序 | 内容 |
| 1 | 間接目的語 |
| 2 | 直接目的語 |
例
Me lo explica.
彼はそれを私に説明します。
Nos la envía.
彼はそれを私たちに送ります。
le / les → se
直接目的語代名詞と間接目的語代名詞を同時に使う場合、le / les は se に変わります。
例
Le doy el libro.
私は彼にその本をあげます。
Lo doy.
私はそれをあげます。
→
Se lo doy.
私はそれを彼にあげます。
不定詞の場合
不定詞の場合、代名詞は後ろに付けることもできます。
例
Quiero dártelo.
私はそれをあなたにあげたいです。
例文
Se lo dije.
私はそれを彼に言いました。
Me lo dio.
彼はそれを私にくれました。
Voy a explicártelo.
私はそれをあなたに説明するつもりです。
二重目的語の語順では、間接目的語が先、直接目的語が後という順序になることが重要です。また、le / les が se に変わるという規則も覚えておく必要があります。
10.6 否定語の位置
スペイン語では、否定語は通常 動詞の前 に置かれます。
最も基本的な否定語は no で、「〜ない」という意味を表します。
例
No estudio español.
私はスペイン語を勉強しません。
No vive aquí.
彼はここに住んでいません。
no の基本位置
否定語 no は、通常 動詞の直前 に置かれます。
例
No trabajo hoy.
私は今日は働きません。
No tenemos tiempo.
私たちは時間がありません。
他の否定語
スペイン語には、次のような否定語があります。
| 否定語 | 意味 |
| nada | 何も〜ない |
| nadie | 誰も〜ない |
| nunca | 決して〜ない |
| tampoco | 〜もまた〜ない |
| ningún / ninguno | 一つも〜ない |
二重否定
スペイン語では 二重否定 が普通に使われます。
否定語が動詞の後ろに来る場合、no も一緒に使われます。
例
No veo nada.
私は何も見ません。
No conozco a nadie.
私は誰も知りません。
No voy nunca allí.
私はそこへ決して行きません。
否定語が前に来る場合
否定語が文の最初に来る場合には no を使いません。
例
Nadie vino.
誰も来ませんでした。
Nada pasó.
何も起こりませんでした。
例文
No tengo dinero.
私はお金がありません。
No veo a nadie aquí.
ここには誰も見えません。
Nunca estudio por la noche.
私は夜には決して勉強しません。
スペイン語では、否定語は通常動詞の前に置かれ、また二重否定が一般的に使われるという特徴があります。
10.7 強調の語順
スペイン語では、基本語順は 主語 + 動詞 + 目的語 ですが、強調したい語を文の前に置くことで意味を強めることができます。
このように語順を変えることで、特定の語を強調することができます。
目的語の強調
目的語を強調する場合、目的語を文の最初に置くことがあります。
例
El libro lo leí ayer.
その本は昨日読みました。
ここでは el libro が強調されています。
主語の強調
主語を強調する場合にも、語順を変えることがあります。
例
Llegó Juan.
フアンが到着しました。
通常の語順は
Juan llegó.
フアンが到着しました。
ですが、Juan を強調するために語順が変えられています。
副詞の強調
時間や場所などを強調する場合には、それらを文の最初に置くことがあります。
例
Ayer vi a María.
昨日マリアに会いました。
Aquí vive Juan.
ここにフアンが住んでいます。
例文
Ese libro lo compré yo.
その本は私が買いました。
A Madrid fui el año pasado.
マドリードには去年行きました。
Mucho trabaja ese hombre.
その男はよく働きます。
スペイン語では語順が比較的自由であり、強調したい語を文の前に置くことで意味を強めることができます。このような語順の変化は会話や文章でよく使われます。
10.8 疑問文の語順
スペイン語の疑問文では、基本的には 平叙文と同じ語順 を使うことができます。ただし、文の最初と最後に ¿ ? を付けることで疑問文になります。
例
Hablas español.
あなたはスペイン語を話します。
¿Hablas español?
あなたはスペイン語を話しますか。
動詞と主語の語順
疑問文では、動詞が主語の前に来ることもあります。
例
¿Viene Juan?
フアンは来ますか。
¿Tiene tiempo usted?
あなたは時間がありますか。
疑問詞を使う疑問文
疑問詞を使う場合、疑問詞は通常 文の最初 に置かれます。
例
¿Dónde vive?
あなたはどこに住んでいますか。
¿Quién viene?
誰が来ますか。
¿Dónde está el libro?
本はどこにありますか。
前置詞 + 疑問詞
前置詞がある場合は、前置詞が疑問詞の前に置かれます。
例
¿De dónde eres?
あなたはどこの出身ですか。
¿Con quién hablas?
あなたは誰と話していますか。
例文
¿Trabajas aquí?
あなたはここで働いていますか。
¿A qué hora empieza la clase?
授業は何時に始まりますか。
¿Quién es ese hombre?
あの男性は誰ですか。
スペイン語の疑問文では、基本的には平叙文と同じ語順を使うことができますが、疑問詞を使う場合には疑問詞を文の最初に置くのが一般的です。