10.4 目的語代名詞の位置

スペイン語では、目的語代名詞(直接目的語・間接目的語) の位置には一定の規則があります。
動詞の形によって、代名詞の位置が変わります。


活用された動詞の前

通常、目的語代名詞は 活用された動詞の前 に置かれます。

Lo veo.
私はそれを見ます。

Le doy el libro.
私は彼にその本をあげます。

Nos llama.
彼は私たちに電話します。


不定詞の後ろ

動詞が 不定詞 の場合、代名詞は 動詞の後ろに付けることができます。

Quiero verlo.
私はそれを見たいです。

Voy a llamarte.
私はあなたに電話するつもりです。


現在分詞の後ろ

現在分詞 の場合にも、代名詞は後ろに付けることができます。

Estoy leyéndolo.
私はそれを読んでいます。

Está ayudándome.
彼は私を助けています。


命令文

肯定命令 では、代名詞は動詞の後ろに付きます。

Dímelo.
それを私に言いなさい。

Tráeme el libro.
その本を持ってきなさい。


否定命令

否定命令 では、代名詞は動詞の前に置かれます。

No lo hagas.
それをしてはいけません。

No me llames.
私に電話してはいけません。


例文

Te veo.
私はあなたを見ます。

Quiero ayudarte.
私はあなたを助けたいです。

Estoy buscándolo.
私はそれを探しています。


目的語代名詞の位置は、動詞の形によって変わるため、スペイン語の文法では重要なポイントの一つです。


10.5 二重目的語の語順

スペイン語では、直接目的語間接目的語の両方がある場合、それぞれの代名詞の順序が決まっています。これを 二重目的語の語順 といいます。

基本の順序は次の通りです。

間接目的語代名詞 + 直接目的語代名詞 + 動詞


基本例

Te lo doy.
私はそれをあなたにあげます。

ここでは

te → 間接目的語(あなたに)
lo → 直接目的語(それを)

です。


代名詞の順序

二つの代名詞がある場合、順序は次のようになります。

順序内容
1間接目的語
2直接目的語

Me lo explica.
彼はそれを私に説明します。

Nos la envía.
彼はそれを私たちに送ります。


le / les → se

直接目的語代名詞と間接目的語代名詞を同時に使う場合、le / lesse に変わります。

Le doy el libro.
私は彼にその本をあげます。

Lo doy.
私はそれをあげます。

Se lo doy.
私はそれを彼にあげます。


不定詞の場合

不定詞の場合、代名詞は後ろに付けることもできます。

Quiero dártelo.
私はそれをあなたにあげたいです。


例文

Se lo dije.
私はそれを彼に言いました。

Me lo dio.
彼はそれを私にくれました。

Voy a explicártelo.
私はそれをあなたに説明するつもりです。


二重目的語の語順では、間接目的語が先、直接目的語が後という順序になることが重要です。また、le / les が se に変わるという規則も覚えておく必要があります。


10.6 否定語の位置

スペイン語では、否定語は通常 動詞の前 に置かれます。
最も基本的な否定語は no で、「〜ない」という意味を表します。

No estudio español.
私はスペイン語を勉強しません。

No vive aquí.
彼はここに住んでいません。


no の基本位置

否定語 no は、通常 動詞の直前 に置かれます。

No trabajo hoy.
私は今日は働きません。

No tenemos tiempo.
私たちは時間がありません。


他の否定語

スペイン語には、次のような否定語があります。

否定語意味
nada何も〜ない
nadie誰も〜ない
nunca決して〜ない
tampoco〜もまた〜ない
ningún / ninguno一つも〜ない

二重否定

スペイン語では 二重否定 が普通に使われます。
否定語が動詞の後ろに来る場合、no も一緒に使われます。

No veo nada.
私は何も見ません。

No conozco a nadie.
私は誰も知りません。

No voy nunca allí.
私はそこへ決して行きません。


否定語が前に来る場合

否定語が文の最初に来る場合には no を使いません。

Nadie vino.
誰も来ませんでした。

Nada pasó.
何も起こりませんでした。


例文

No tengo dinero.
私はお金がありません。

No veo a nadie aquí.
ここには誰も見えません。

Nunca estudio por la noche.
私は夜には決して勉強しません。


スペイン語では、否定語は通常動詞の前に置かれ、また二重否定が一般的に使われるという特徴があります。


10.7 強調の語順

スペイン語では、基本語順は 主語 + 動詞 + 目的語 ですが、強調したい語を文の前に置くことで意味を強めることができます。
このように語順を変えることで、特定の語を強調することができます。


目的語の強調

目的語を強調する場合、目的語を文の最初に置くことがあります。

El libro lo leí ayer.
その本は昨日読みました。

ここでは el libro が強調されています。


主語の強調

主語を強調する場合にも、語順を変えることがあります。

Llegó Juan.
フアンが到着しました。

通常の語順は

Juan llegó.
フアンが到着しました。

ですが、Juan を強調するために語順が変えられています。


副詞の強調

時間や場所などを強調する場合には、それらを文の最初に置くことがあります。

Ayer vi a María.
昨日マリアに会いました。

Aquí vive Juan.
ここにフアンが住んでいます。


例文

Ese libro lo compré yo.
その本は私が買いました。

A Madrid fui el año pasado.
マドリードには去年行きました。

Mucho trabaja ese hombre.
その男はよく働きます。


スペイン語では語順が比較的自由であり、強調したい語を文の前に置くことで意味を強めることができます。このような語順の変化は会話や文章でよく使われます。


10.8 疑問文の語順

スペイン語の疑問文では、基本的には 平叙文と同じ語順 を使うことができます。ただし、文の最初と最後に ¿ ? を付けることで疑問文になります。

Hablas español.
あなたはスペイン語を話します。

¿Hablas español?
あなたはスペイン語を話しますか。


動詞と主語の語順

疑問文では、動詞が主語の前に来ることもあります。

¿Viene Juan?
フアンは来ますか。

¿Tiene tiempo usted?
あなたは時間がありますか。


疑問詞を使う疑問文

疑問詞を使う場合、疑問詞は通常 文の最初 に置かれます。

¿Dónde vive?
あなたはどこに住んでいますか。

¿Quién viene?
誰が来ますか。

¿Dónde está el libro?
本はどこにありますか。


前置詞 + 疑問詞

前置詞がある場合は、前置詞が疑問詞の前に置かれます。

¿De dónde eres?
あなたはどこの出身ですか。

¿Con quién hablas?
あなたは誰と話していますか。


例文

¿Trabajas aquí?
あなたはここで働いていますか。

¿A qué hora empieza la clase?
授業は何時に始まりますか。

¿Quién es ese hombre?
あの男性は誰ですか。


スペイン語の疑問文では、基本的には平叙文と同じ語順を使うことができますが、疑問詞を使う場合には疑問詞を文の最初に置くのが一般的です。


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