6.16 接続法の用法

接続法(subjuntivo) は、事実そのものではなく、話し手の主観的な態度を表すときに使われます。願望、感情、疑い、可能性、目的などを表す場合に用いられます。

直説法が 事実や現実 を述べるのに対して、接続法は 不確実なことや主観的な判断 を表す点が特徴です。


願望

願いや希望を表す動詞の後では接続法が使われます。

Quiero que estudies español.
私はあなたがスペイン語を勉強することを望みます。

Esperamos que venga.
私たちは彼が来ることを期待しています。


感情

喜び、悲しみ、驚きなどの感情を表す場合にも接続法が使われます。

Me alegra que estés aquí.
あなたがここにいることをうれしく思います。

Siento que estés cansado.
あなたが疲れていることを残念に思います。


疑い

疑いや不確実な内容を表すときにも接続法が使われます。

Dudo que venga.
彼が来るかどうか疑っています。

No creo que sea verdad.
それが本当だとは思いません。


可能性

可能性や推測を表す表現でも接続法が使われます。

Es posible que venga.
彼が来る可能性があります。

Puede que llueva.
雨が降るかもしれません。


目的

目的を表す従属節では接続法が使われます。

Estudio para que aprendas.
あなたが学ぶために私は勉強します。

Trabaja para que su familia viva bien.
彼は家族が良い生活を送れるように働いています。


例文

Espero que tengas tiempo.
あなたに時間があることを願っています。

Es importante que estudies.
勉強することは重要です。

No creo que venga hoy.
彼が今日来るとは思いません。


接続法は、話し手の感情、願望、疑いなどを表すときに使われる重要な動詞の形です。スペイン語では、主文の意味によって接続法が使われるかどうかが決まる場合が多くあります。


6.17 接続法:名詞節

名詞節(oración sustantiva) とは、文の中で 名詞の働きをする従属節 のことです。名詞節は主語、目的語、補語などの役割を果たします。

スペイン語では、名詞節は多くの場合 que によって導かれます。

Creo que Juan estudia.
私はフアンが勉強していると思います。

ここでは

que Juan estudia
が名詞節です。


接続法が使われる場合

名詞節の中では、主文が 願望、感情、疑い、不確実性 を表す場合、接続法が使われます。

Quiero que estudies español.
私はあなたがスペイン語を勉強することを望みます。

Dudo que venga.
彼が来るかどうか疑っています。

Es posible que llueva.
雨が降る可能性があります。


直説法が使われる場合

主文が 確信や事実 を表す場合には直説法が使われます。

Creo que viene.
私は彼が来ると思います。

que estudia mucho.
私は彼がよく勉強することを知っています。


主語になる名詞節

名詞節が主語になることもあります。

Es importante que estudies.
あなたが勉強することは重要です。


例文

Espero que tengas tiempo.
あなたに時間があることを望みます。

Me alegra que vengas.
あなたが来てくれてうれしいです。

No creo que sea verdad.
それが本当だとは思いません。


名詞節では、主文の意味によって 直説法 または 接続法 が使われます。願望や疑いなどを表す場合には接続法が使われることが多くあります。


6.18 接続法:形容詞節

形容詞節(oración adjetiva) は、名詞を説明する従属節で、日本語の「〜する人」「〜である物」などに相当します。多くの場合、関係代名詞 que などによって導かれます。

Tengo un amigo que vive en Madrid.
私はマドリードに住んでいる友人がいます。

ここでは

que vive en Madrid
が形容詞節で、amigo を説明しています。


直説法が使われる場合

説明する対象が 実際に存在している 場合には、直説法が使われます。

Busco el libro que está en la mesa.
私は机の上にある本を探しています。

Conozco a una persona que habla español.
私はスペイン語を話す人を知っています。


接続法が使われる場合

説明する対象が 存在するかどうかわからない場合特定されていない場合 には接続法が使われます。

Busco un libro que sea interesante.
私は面白い本を探しています。

Necesito alguien que me ayude.
私は私を助けてくれる人が必要です。


否定文

否定文でも接続法が使われることがあります。

No hay nadie que pueda hacerlo.
それをできる人は誰もいません。


例文

Quiero un coche que consuma poco.
燃費の良い車がほしいです。

Busco una casa que tenga jardín.
庭のある家を探しています。

No conozco a nadie que viva allí.
そこに住んでいる人を私は誰も知りません。


形容詞節では、説明される対象が 具体的で存在が確かである場合 は直説法が使われ、存在が不確実または未特定の場合 は接続法が使われます。これはスペイン語の接続法の重要な用法の一つです。


6.19 接続法:副詞節

副詞節(oración adverbial) は、動詞や文全体を説明する従属節で、時間、目的、条件、譲歩などを表します。副詞節は cuando, antes de que, para que, aunque などの接続詞によって導かれます。

副詞節では、内容が 事実か、まだ実現していないか によって、直説法と接続法が使い分けられます。


未来の出来事

未来の出来事を表す場合、副詞節では接続法が使われます。

Te llamaré cuando llegues.
あなたが到着したら電話します。

Saldré cuando termine el trabajo.
仕事が終わったら出かけます。


目的

目的を表す副詞節では接続法が使われます。

Estudio mucho para que aprendas.
あなたが学べるように私は一生懸命勉強します。

Habla despacio para que todos entiendan.
皆が理解できるようにゆっくり話してください。


条件

条件を表す副詞節でも接続法が使われることがあります。

Te ayudaré con tal de que estudies.
あなたが勉強するなら私は助けます。


譲歩

譲歩を表す副詞節では、内容の確実性によって法が変わります。

Aunque llueva, iremos.
雨が降っても私たちは行きます。

Aunque sea difícil, lo intentaré.
難しくても私はやってみます。


例文

Te esperaré hasta que llegues.
あなたが到着するまで待ちます。

Hazlo antes de que sea tarde.
遅くなる前にそれをしなさい。

Trabaja para que tu familia viva bien.
家族がよい生活を送れるように働きなさい。


副詞節では、未来の出来事や目的、条件などを表す場合に接続法が使われることが多くあります。直説法との使い分けは、内容が 現実の事実か、まだ実現していないか によって決まります。


の記事一覧へ