1.1 アルファベット
スペイン語を学ぶ第一歩として、まずは使用する文字(アルファベット)とその名称、そして基本的な読み方を押さえましょう。
スペイン語のアルファベットは、英語と同じ 26文字 に、スペイン語特有の 「Ñ」 を加えた計27文字で構成されています。すべての文字が女性名詞として扱われるため、文字の名前を呼ぶときは定冠詞 la(複数なら las)を伴います。
アルファベット一覧表
以下に、大文字・小文字、それぞれの文字のスペイン語での名称(読み方)、および単語の中での基本的な発音(音価)をまとめました。
| 大文字 | 小文字 | 文字の名称 (読み方) | 主な発音(記号) | 例単語と意味 |
| A | a | a(ア) | [a] ア | amigo(友達) |
| B | b | be(ベ) | [b] / [β] バ行 | barco(船) |
| C | c | ce(セ) | [k] カ行 / [θ] サ行 | casa(家)/ cine(映画) |
| D | d | de(デ) | [d] / [ð] ダ行 | dedo(指) |
| E | e | e(エ) | [e] エ | elefante(象) |
| F | f | efe(エフェ) | [f] フ | foto(写真) |
| G | g | ge(ヘ) | [g] ガ行 / [x] ハ行 | gato(猫)/ gente(人々) |
| H | h | hache(アチェ) | (発音しない) | hotel(ホテル)※「オテル」 |
| I | i | i(イ) | [i] イ | isla(島) |
| J | j | jota(ホタ) | [x] ハ行(強い息) | jabón(石鹸) |
| K | k | ka(カ) | [k] カ(外来語のみ) | kilo(キロ) |
| L | l | ele(エレ) | [l] ラ行(英語のL) | luna(月) |
| M | m | eme(エメ) | [m] マ行 | mano(手) |
| N | n | ene(エネ) | [n] ナ行 | nido(巣) |
| Ñ | ñ | eñe(エニェ) | [ɲ] ニャ行 | niño(男の子) |
| O | o | o(オ) | [o] オ | ojo(目) |
| P | p | pe(ペ) | [p] パ行(息を強く出さない) | pan(パン) |
| Q | q | cu(ク) | [k] カ行(常に que, qui) | queso(チーズ) |
| R | r | erre(エッレ) | [ɾ] ラ行 / [r] 巻き舌 | rosa(薔薇)/ pero(しかし) |
| S | s | ese(エセ) | [s] サ行 | sol(太陽) |
| T | t | te(テ) | [t] タ行(息を強く出さない) | taza(カップ) |
| U | u | u(ウ) | [u] ウ(唇を丸めて尖らせる) | uva(葡萄) |
| V | v | uve(ウベ) | [b] / [β] バ行(Bと同じ) | vino(ワイン) ※「ビーノ」 |
| W | w | uve doble(ウベ ドブレ) | [w] ワ行(外来語のみ) | wisky(ウイスキー) |
| X | x | equis(エキs) | [ks] クス / [s] ス | extra(特別な) |
| Y | y | i griega(イ グリエガ) | [j] ヤ行 / [i] イ | ya(もう)/ y(〜と) |
| Z | z | zeta(セタ) | [θ] サ行 | zato(靴) |
📌 名称の補足
Yの名称「i griega」は、直訳すると「ギリシャのI」という意味です(通常のIは「i latina(ラテンのI)」と呼ばれることがあります)。また、Vは中南米では「ve corta(短いベ)」や「ve baja(低いベ)」と呼ばれることも多く、B(ve larga / ve alta)と区別されます。
💡 アルファベットに関する重要な注意点
- H(アチェ)は常に「消音」スペイン語の
Hは、後ろに母音が続いても一切発音しません。holaは「ホラ」ではなく「オラ」、hospitalは「オスピタル」となります(ただし、後述のchの組み合わせは除きます)。 - B と V の発音は「完全に同じ」英語のように
Vで下唇を噛む必要はありません。スペイン語ではBもVも全く同じ「バ行」の音になります。そのため、スペルを確認する際に「B のベ」「V のウベ」と言い分けるのが一般的です。 - かつてアルファベットだった「二文字(合字)」以前のスペイン語アカデミーの規定では、「CH(チェ)」 と 「LL(エジェ)」 も独立した一つのアルファベットとして扱われていましたが、現在は「C+H」「L+L」という2文字の組み合わせ(合字)として整理されています。辞書でも独立した章ではなく、CやLの項目の中に含まれています。